追記2*1

今回の調査はNHKスペシャル「子供がみえない」において生返ることを信じているのが33人中28人という結果を受けてのようだ。確証はないけれど放送が9月で、調査期間が11月から12月なので多分正しいと思うのだけれど。
さて今回の調査も9月放送でもいまいち輪廻と復活を分けて考えていないように思われる。両者は全く違う論理に基づいているので一緒にする大人の知識レベルが問題じゃないだろうか。
その当たりの不備に心停止後の蘇生や科学技術による死の定義の変更だのが混じった原因かもしれない。そもそも生返ることはないけれど、生返って欲しいという願望も生返ると思うに入れていることが自由回答の中に入っていたりと、事態はさらに混沌としている。
それにしてもNHKスペシャルでは長崎の小学生は転生を肯定的に捉えているようだが、仏教的には転生せずに輪廻からの解脱・成仏をめざすもんよ。きちんと功徳積まないで死んじゃうと転生先で苦労するんだから、死ねばつらいことが無くなると考えてはいかんのだ。都合のいいところだけ聞きかじってはいかん

日本人は信仰心が足りない

「死んだ人、生き返る」小中学生の15%…長崎県調査
「死んだ人、生き返る」小中学生の15%…長崎県調査
「死者生き返る」2割 小中高生意識調査 理由の半数「何となく」
日本は仏教国である。もちろん神道の伝統も息づいているが今回はそこに関連した話題ではないので、とりあえずは仏教の論理に従って書く。仏典によれば我々は六道輪廻における人界を生きる民であり、現世の行いによって解脱し、成仏することが出来るか、もしくは転生することによって六道のどれかに舞い戻ることもあるだろう。
したがって生き返るということはごく当たり前のことである。この読売の記事には県教委は「子供たちは生死に直接、接する機会が減り、様々な情報の影響を受けている」としているがこれは明らかに誤りで、生き返ると答えた子供は生死を見つける機会が多く、かつ仏教の教えによく触れていると考えるのが妥当だ。したがって問題は15%しか仏教の教えを理解していないことであり、85%の子供達は親や祖父母の代と生死について語り合うことをしない、コミュニケーション不全なのだ。それを県教委は全くの皮相的に生死に触れていないなどとトンチンカンな分析をするのだ。

そもそも調査における生き返り、死、生の定義が不明であり、おそらく多くの生徒は非常に悩んだ末に、このような回答をしたのだろう。

と書いておいて輪廻 - Wikipediaを読んで、確かに仏典の輪廻は方便だったことを思い出した。まぁ説教では確実に輪廻を前提にした教訓が多いから、仏教の影響という駄法螺もそのままいけそうだから上のままにしておく。

それにしても選択肢としてゲームでリセットできるからっていうのは意味が分からないのだけれどどうなんだろう?

追記

大本のデータを見つけた(児童生徒の「生と死」のイメージに関する意識調査について
)のでそれに併せてネタを膨らませてみる。ていうかまじめな話、オレの予想が正しかったのが逆に驚きだ

初稿において信心深さに焦点を当てた推測は正しかったことが伺えた。特に方便とは言え輪廻を信じている生徒が多いようである。

  • 祈れば人は生き返ると思うから
  • 良いことをしたら生き返ると思うから
  • 肉体はなくても心は残っていて、別の物として生まれ変わると思うから。
  • 前世や来世があると信じているから
  • 霊は死んでないと思うから
  • 霊が出てくるから
  • 人は死んでも心の中で生きていると思うから
  • 人が死んでも他の生物に生まれ変わると思うから

安直にテレビゲームの影響と言うよりも、素朴な日本人の死生観だと考えられるのになぜ、教育委員会はこのような子供達の率直な自然観を認められないのだろうか。たかだか36人の選択肢自体が意味不明な子を殊更取り上げるのはおかしいとしか言いようがない。
ていうか中学生だと心停止後の蘇生を生返りに含めていたりするので油断ならない。
あと、とりあえずパーセントで都市部、その他、離島部とか分けて比較するのだけれど、有意差全くないんではないだろうか。このレポートまとめた人間のおつむの方がよっぽど問題だ。

CELL参加来る?

Transmeta、省電力技術「LongRun2」をソニーにライセンス供与 (MYCOM PC WEB)

注目のトピックス - 第1世代Cellは4.60GHz動作

それでは興味深いトピッ クをいくつかご紹介しよう。まず、最も注目されるのはIBMSONY東芝による第1世代Cellプロセッサの発表だ。Cellに関して合計5本の論文発表が予定されている。概要によると、このCellプロセッサは90nmSOIプロセスで製造されるマルチコアプロセッサであり、8つのストリーミングプロセッサコアが1チップに搭載されているSoCとなっている。電源電圧1.3Vで動作し、動作速度は4.60GHz、動作温度は85度に達し、チップ間インターコネクトは6.4Gb/sの通信速度を持つという。関係者によると、ISSCCでは動作サンプルが出来ていない論文は通らないそうで、従ってこのCellは既にサンプルが動作していると言うことらしい。

という期待のかかる次世代CPUに深く関わるSONYへのLongRun2ライセンス契約は、少しばかりTransmetaのCPU開発継続を期待させる物として受け止めたい。しかしこうなってくると、IBMのパソコン事業撤退が恨めしいなぁ。

交雑

ニホンザルとアカゲザルの交雑確認、拡大懸念 房総半島
台湾ザルに続き、アカゲでも確認された*1。つーことで次はアッサムモンキー?カニクイザル?ブタオザル?

*1:ただし野生のということ。飼育かでは知られていた