2011-12-17
■[ひと・こと]ラブレター
言葉の一番の役目は説明することではなくたぶらかすこと
最後のひとこと、殺し文句
このひとについていけば私にもなにかができる・・と思わせること

ローマ人の物語 (1) ― ローマは一日にして成らず(上) (新潮文庫)
- 作者: 塩野七生
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2002/06/01
- メディア: 文庫
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偶然みた番組でこのひとの話に引き込まれる
いくつかの言葉に愛情を感じる
その場所にいかなければ風を感じられない、太陽の暖かさを、流れる汗を・・
それを感じるからこそ、カエサルの腕の筋肉の感触さえ思い浮かべられる
私が死んでも待っててくれるひとはいないというと息子が
「あなたが書いた男たちが待っていてくれるじゃないですか?」と・・
そう
わたしが書いているからこそその男たちに会える
会いたくて書き続けているの
死ぬまでにあとふたりくらいぜったい書こうと思ってます
人の遺伝子のなかにはひとを愛したいと思う遺伝子が入っているのだろうな
ひとと繋がりたいと思う想いが・・・
言葉にいちばんふさわしい仕事はラブレター・・
なのかもしれないな
いや、すべての言葉はラブレターなのかもしれない
そのひとなりの・・そのひとの出来る限りの・・・
■[ドラマ]言葉にのせる想い、言葉にならない想い(カーネーション)
様々なおおきに・・
やっといえた言葉
なかなか言えない言葉の奥にあるこころ
泰蔵さんと父さんの関係
父さんの泰蔵さんへの想い
泰蔵さんの眼差し
泰蔵さんにかけた八重子さんの言葉
泰蔵さんが子どもたちに託す八重子さんへの想い
ただはらりと落ちた涙
出征兵士への万歳にこんなにこもった想いがみえたのは初めてだった
自由に言葉が使えない時代に
許された言葉のなかに自分の想いを載せるしかない
善作の溢れた想いが出征の万歳に・・
それは・・・
祝福
感謝
敬意
餞
そして祈り・・・
その人間が生まれてきたことに、出会えたことに、
この旅立ちの日に今日までのすべての出来事に感謝を込めて
そして願わくば
もういちど会えますように・・・と
おとうちゃんの温泉旅行
とんでもないと思いもしたけれど
どれだけそれを楽しみにしてそれで力をもらっているか考えると
「すっかりその気になってるもんを
無理やりやめさせたらええことないかも・・」
それ以上に、大好きなひとが心からの笑顔でいてくれることは
なによりの幸福を感じてしまうから・・・
布団の横に地図を広げている場面に共感と微笑
糸子からのはなむけは純毛の国民服に「お米でこさえたお水」
お父ちゃんが糸子に礼を言いに来る
なぜだかそれが服に対するものだけではない気がして・・
口に出せたお酒へのおおきに!は
お酒に対してだけでなく糸子のお父ちゃんへのすべての想いに対して・・だったような
今週の麻生祐未さんの演技に脱帽
とてつもなく愛しくて
とてつもなく仕方のない女
愛されると至福だろうが同じ女としてそばにいると
自分が強くならなければ仕方のない立場に置かされる女
一粒の悪意もないからこそ時になにより残酷な・・・
なにも担がず、なにも守らなくていいならば
こんな女でいられるのかも・・
もしかするとある一瞬だけではどの女もこんな部分を持っているのかも
どうしようもないただの女いやむしろ無垢の少女でいられる幸せな女のひと・・・
時に羨ましく、そんな瞬間は欲しいけれども
人生まるまるそのひとになりたいとは思わない存在(笑)