明日にも偵察?

 うちの近所にはちょっとした商店街があります。
 大阪でだと「扇町〜南森町」くらいな感じ? ちょっとした用なら足せる、ちょっと下町テイストもあって、といった。
 今日、そこに母親と買い物に行ったのですが、以前、靴屋だった店舗がもう長いこと閉まっていたところに、随分とシャレたバーが出来ていました。
 バーといっても赤や紫やピンクの看板にママ(店主)の名前がカタカナで‥といった、この商店街で主流の"所謂"スナックバーではなく、なんか渋めなつくり。

 しかしどこかうさんくさい。
 某有名な詩人の名前が屋号になっているのですが、その綴りが間違っている。
 わざとだろうか‥と、思えないこともないのですが気になる!

 一体、どういう客層を狙っているのでしょうか。
 文系の大学生?‥いやいや大学生にバーで飲むようなお小遣いはないんじゃないかな?

 とりあえず明日にでも仕事の帰りに寄ってみるつもりです。
 で、わたしの好きなエンシェント・エイジがなければ"ふぅ〜っ"とタメイキをついて、ちょいカッコつけてみるなど。安酒なのではありますが、実際、飲みつけると美味しいのです。

スティーブン・キング/ゴールデンボーイ

 もともとは『ディファレント・シーズンズ』という一冊本で、其々の季節をテーマに4話。
 そのうち冬以外の3話が映画化されていますし、よく出来た話ばかりなのですが、その中で夏がテーマの"Apt Pupil(優等生)"という話がとてもコワイ。その邦題が『ゴールデンボーイ』。

 とても粗い粗筋を書くと「‥ナチスに魅せられたアメリカン優等生‥」です。
 わたしもかつてナチスの独特な美しさに魅せられたことがあるので、この小説に対してあんまり批判的にはなれないけれど、いやしかしそこまでは‥とも。
自分の子供、それもチビッコが書きかけの原稿を散らかしているのを発見し、その瞬間に『シャイニング』という大作をヒラメイたという逸話のあるキングならではの「すごい」展開。

 それにしてもやはり「夏」というのは堕落の匂いがするのですね。

 ところで何故いま、この小説のことを思い出したかというと、主要登場人物が、だらだらと常飲しているのがエンシェント・エイジだからなのでした。
 曰く「安くて美味しい」。