ドライビング・ミス・デイジー/友情

 昨日久しぶりにCATVで『ドライビング・ミス・デイジー』を観ました。すごくイイ映画でもう何度も観ているのですが、頑なな婆さんミス・デイジーがのほほんとしたアフリカ系運転手のホークに心を開いていく描写がいいですね。
 この時代、アフリカ系の人々は底辺の暮らしだったのでしょう、モーガン・フリーマン演じるホークもいかにもな訛りで喋ります。それに対しジェシカ・ダンディ演じるミス・デイジーは高飛車なのですが‥まず「お墓詣り」のシーンでホークが文盲である事に気付いたミス・デイジー‥ちょいショック‥元々教師の彼女はクリスマスに読み書きブックをプレゼントする。それとか始めは「庭に菜園なんてとんでもない!」と拒否していた菜園をホークと耕すとこ、あとキング師の講演会のトコで「いい話だったわよ、ホーク、あなたも来ればよかったのに」とミス・デイジー。しかしホークは運転手の身なり「もし前もって仰有ってくれていたら!」そう、婆さん、イマイチ解ってないんですよね。実際、講演会の客席は着飾った白人ばかりでした。
 後年、娘だっけ?孫だっけ‥が大学教授になっていて、ホークが彼女の運転で養老施設にいるミス・デイジーに会いに行く所で時代の転換が感じられます。そしてもうボンヤリしている婆さん、息子とホークの来訪をうけて「あんたは席をはずして」と息子に言い、相変わらずな口調ながらケーキをホークに食べさせてもらう所で映画は終わるのですが、いいエンディング。
 ミス・デイジーの息子役のダン・エイクロイドも終始いいひとだし、基本悪人が出てこないのが気持ちいいです。

 それにしても「友情」や「信頼」っていうのは大事だなと思います。お金があってもそれだけは買えない。