心霊って才能?

 わたしが小学校6年くらいの頃「心霊写真」というのが流行りました。「恐怖の心霊写真集」とか単行本も出たのを友人まわりでお金を出しあって買ったこともあります。そして「これはヤバイよ!ウチらの写真も見直してみんと!」というのでお互いの家でアルバムをチェックしましたが、それらしきものはアリマセン。
 ただ一人「ここ!これ写ってるよ!」という子がいましたが、他の3名から「こんなん影や!」「あんたどうかしてるで」と却下されました。そう、小6年の女子たちでも結構クールというか客観的に「心霊写真」に対応していたという事です。でももしかしたらコワイ事を排除したかったのかも?
 実際ビビリのわたしはその本にあった「鏡に違う顔が写っている」というのには震え上がりました!夜、お風呂に入る時、そこに鏡があったから怖かった‥でも何もみえませんでしたし早晩飽きたというか中学に進学しましたからもっと別の事に興味が移り、そちらが重要。ルックスを考慮したり異性とのお付き合いとか。恋愛とか性的な関係が生じたらオカルトなんて「なんだそりゃ」です‥そんな事言うと「唯物論者!」等オカルトの人々から反論されたりしますが、唯物論の何が悪いのかという話でもあって。
 そんな今日このごろYouTubeで「怖い話」を検索(野次馬根性で)していると特定のタレントさんがもうスゴイアップです。なんでそんなに恐怖体験しているのか?物凄く不思議。特定の人にだけ「コワイ」体験が多数出来るというのは謎です。才能なのでしょうか?

ゼイリブ/SF?オモシロ?

 もしかしてもう3度目かもしれない『ゼイリブ』。それでもやはり初めて観るかのように新鮮‥というか展開がいろいろと唐突。ジョン・カーペンター監督の映画の常といってしまってはいけないのでしょうが‥
 マッチョな失業者ナダ(ロディ・パイパー)の職探しやそこでの不遇という話がまずあるのです。飛び込みで雇われた工事現場、そこで上半身脱いでスコップを振るうナダを影からチラチラみているアフリカ系男性フランク(キース・ディヴィッド)。仕事の後「いいドヤがあるぜ」と声をかけてくる。まさか‥?それは違っていて善意の人。そこで2人が交わすのが「資本主義なんてよォ!俺らを搾取してやがる」なのですがナダは案内されたドヤというか準ホームレスの広場から遠くに見える摩天楼に目をやって「でも、俺はアメリカを信じている!」。フランクは「ケッ」。ここ、微妙に伏線なんですよね。
 しばらくして漸くというか結構イキナリSF展開、とはいえナダですからそんなやり方ではアカンやろ連発の後、フランクに「俺は真実を見た!お前も見ろ!」。ここでフランクは「真実なんてどうでもいい!」‥ここでナダがフランクに"真実を見せよう"とするシーンがお笑い。ナダ役のR.パイパーって実業プロレスラーなのですが、そのサービスシーン?6、7分の格闘。これは要りますか?
 その後はもう急展開。最後命を賭して悪者のサブリミナル光線の元凶を破壊するナダ。真実を知る人々、なのですが、知ったところで‥というかそこで人民が反乱を起こすところが欲しかったですね。それよりなによりこの悪者=異星人が地球の資本を握ってどうするんだという。支配しようとしている割にはいろいろとツメが甘い。