風立ちぬ、いざ行きめやも。

「まだ観てなかったのか! おそい!!」とみんなから言われそうですが、やっと観ることができました。
皆さんの感想は様々ですが、宮崎駿監督の最後の作品に相応しい、素晴らしい映画だと私は感じました。
今までの映画のパロディや効果を取り入れているところが、ジブリファンの心をくすぐります。
さらに、主人公の吹き替えをした“庵野秀明さん”は堀越二郎のやさしいイメージにぴったりだったように思います。菜穂子とのお互いを大切に思い合う気持ちは、心を熱くさせました。

めずらしく夫は映画の途中からすでに涙を流していました。私は涙をこぼすまいと必死でこらえるも、エンディングで荒井由実の「ひこうき雲」が流れると同時に大粒になって流れてしまいました。

そして今、堀 辰雄さんの「風立ちぬ・美しい村」を読んでいます。
四季や草花の描写が細かいのに驚かされます。風立ちぬ・美しい村 (新潮文庫)
私はこの映画に出会うまで、堀 辰雄さんも堀越二郎さんも名前すら知らなかったのですが、二人がともに生きた時代の背景をひしひしと感じることができました。


本当に素敵な映画でした。