週末は会社行事のために犬たちは一歩も外に出なかった。終日家で大人しくしていたにもかかわらず、というか、家の中で考え付くかぎりの暴れっぷりを発揮したことによるものなのか、日曜の夜、鈴蘭が妙な歩き方をしているのに気が付いた。どうも、左前足をびっこしているような感じ。


今朝になってみるとそのびっこは明らかに気のせいのレベルを超えて、頭をカクカクさせて歩くほどにまでなっていた。以前ナイトが前足を酷く化膿させてしまった時のことが頭をよぎったが、とりあえずは出社、定時ピーンで帰宅して病院に駆け込んだ。


私の目から見ると、明らかに異常な歩き方をしているんだけれど、診断は「外傷もなし、骨折の可能性もなし、痛み止めを処方して様子を見る」だけというもの。「ホントにそれだけでいいんですか?!」と食い下がったけれど、確かに元気もあるし足だってちゃんとついて歩いてるし、診断は変わらなかった。


何で鈴蘭がびっこを引いているのか、全く原因に心当たりがないのが気がかりだ。なんにしても早く治ってくれる事を願うのみ。

八甲田山死の彷徨 (新潮文庫)

八甲田山死の彷徨 (新潮文庫)

八甲田山 死の彷徨」は、何とも言えず惹きつけられる本である。十和田湖周辺が好きで何度もドライブしたことや、私が温暖な関東出身で雪に対してミステリアスな印象を持っていることも関係しているのかもしれない。第五連隊、第三十一連隊が通った道を、自分が車を走らせた時の景色を思い浮かべながら何度も読み返している。春になったらこの本を片手にまた八甲田に出かけてこよう。

鈴蘭を迎えてからおよそ半年、車で移動する時の鈴蘭は、犬運搬用のリュックの中に入れておくのが基本だったけれど、いつのまにかナイトよりもこまよりも長くなってしまったカラダをくにゃりと巻いて、ちょっと小さめのリュックに座っている鈴蘭はちょっとかわいそうだった。最近ようやく成長が落ち着いてきたこともあり、日曜日に車に常設してあるクレートを、3頭格納できるくらいの大きさのものに変えた。


こまが怒るんじゃないか、りんちゃんに対してはホントに容赦ないからなぁと心配していた点は今のところ大丈夫。だけど、クレートの扉を左右逆に取り付けることができなかったのが誤算だった。扉の蝶番側をシートの背もたれ側にするためには、クレート本体ごと左右逆に取り付けるしかないが、そうすると扉側が車道側を向くことになるんだよね。ま、私が睨みつけていれば犬たちは自分勝手に飛び出す可能性は低いと思うけど、万が一ということもある。何とか工夫できないものか、もう少し考えてみよう。

ありえないことをやってのけた妹が部屋を走り回っている姿を、生真面目な兄たちはどんな顔で見つめていたんだろう。呆然と、あるいは驚嘆のまなざしで、もしくはただ仰天して眺めてたりしたのかな。自分でもチャレンジしてみようとは思わなかったんだろうか。いやそんなこと覚えてもらっちゃ困るんだけど。


ナイトは「りんちゃん、ボクも出して!遊びたいよー!トイレ行きたいよー!!」とか言ってそうだけど、こまは「ゴルァ長い犬め、ハウスにいなきゃいけないんだぞ、目障りなんだよ!!」とか怒ってそう。それをどこ吹く風で聞き流し、上機嫌で闊歩する鈴蘭。あぁほんとに目に浮かぶようだ。何だか見てみたくなってきたじゃないか。ライブカメラ仕掛けておこうかなぁ。


そういやハンディビデオカメラを買った時、留守番中の犬たちの様子を1時間だけ撮影してみたことがある。被写体たち(こまとナイト)はクレートに体を半分突っ込んで、時々寝返りをうったり水を飲んだり伸びをしたり、ケージの中を2,3歩歩いてみたりしながらも、基本的にずっと寝てすごしていた。ほとんど動きのない映像だったけれど、犬たちの秘密の生活を覗き見しているようで妙に楽しく、最後まで早送りしないで眺めてしまったもんだった。


うん、何だかやってみたくなったぞ。ホントにWebカメラ買ってきて、好きなときに携帯から様子を眺められるようにしてみようかなぁ。

小さいときから、留守番中のこまはケージの中で大人しく過ごしていることが多かったように思う。私が帰宅した時に毛布が乱れていることもなかったし、玩具を入れておいたとしても遊んだ形跡はなかったし。それに対してナイトは自分の毛布を引っかきまわすだけでなく隣のこまのケージの毛布まで自分のケージに引っ張り込んだりもしてたし、それだけでは飽き足らず自分のクレートをがりがりがりがり齧ったりしていた様子。それでもどちらもケージから脱走するような事は一度もなかった。おい鈴蘭、聞いてんのか。


鈴蘭は、ウチにやってきて早々のうちに「クレートに飛び乗ってケージから脱出する」事を覚えてしまったし、脱出防止用に天井が取り付けられてからは、クレートに貼ってあった「LIVE ANIMALS」のシールを引っぺがしたりナイトとは比較にならないほど激しくクレートを齧ったり、いたずらぶりは兄たちをはるかに凌駕している。ま、自分のハウスなんだから何したっていいけどさ。


そうこうするうちにコイツはケージの扉を閉めたあとに差し込む金具2つまでも(鎖ごと)齧って破壊してしまった。まさか檻本体を齧って壊すことはないだろうけれどもしかしたら自分で留め金を抜いて脱出できるようになってしまうんじゃないか、そんな風に思っていた矢先の、先週の脱走劇だった。うーん、悪貨は良貨を駆逐する。いや全く違うから。


で、この週末に気づいたんだけど、どうも鈴蘭のヤツ、自分が脱走しただけじゃなくてナイトまで共犯に仕立てようと画策していたようだ。

状況証拠。
鈴蘭が齧りとったと思われる、ナイトのケージの扉の留め金。幸いにと言うべきか、齧られたのは施錠には使っていなかったほうの留め金で、実際に施錠していた方の留め金は無事だったために、ナイトを脱獄させるのは未遂に終わった様子。


この留め金の残骸が私のベッドの上で発見されたというのがまた腹立たしいやらおかしいやら。ガリガリやって取り外した後、嬉々としてベッドによじ登り、そこでくつろぎながら検分している様子が目に浮かぶようじゃないか。あぁ何てやつ。

こま:おまかせフルコース
ナイト:シャンプー&肛門腺
鈴蘭:シャンプー&肛門腺
備考:Nパークさんにて、恒例の「長兄おまかせ弟妹オーナー」でのシャンプー。2時半からとりかかったら5時をちょっと過ぎてしまった。再来週は過酷な「一人で全員オーナーシャンプー」の予定。1時開始としているけれど大丈夫かなぁ…。