ruby-trunk-changes r53781 - r53795

今日は --enable/--disable や --debug, --dump などのオプションの引数に受け付ける名前の管理方法の変更についてのリファクタリングなどがありました。

nobu: r53781 2016-02-09 10:51:38 +0900

r53777 の RubyGems のテストでの WEBrick::Utils::TimeoutHandler#terminate の呼び出しの再適用で ruby 1.8 でも動くように、defined? でのチェックに WEBrick::Utils::TimeoutHandler の参照も含めています。 1.8 ではこのモジュール自体が存在していなかったようです。 https://github.com/rubygems/rubygems/commit/72b3701

svn: r53782 2016-02-09 10:51:38 +0900

version.h の日付更新。

nobu: r53783 2016-02-09 11:09:24 +0900

.gdbinit の rp_imemo コマンドで method entry と iseq 用の imemo の表示に対応しています。

zzak: r53784 2016-02-09 13:54:39 +0900

Regexp.new の rdoc 用コメントから廃止された第3引数 kcode の記述を削除しています。 [Bug #11495]

zzak: r53785 2016-02-09 14:33:35 +0900

Zlib::GzipWriter#mtime= の rdoc 用コメントに説明を追記しています。 https://github.com/ruby/ruby/pull/1129

nobu: r53786 2016-02-09 14:47:12 +0900

ruby の --enable/--disable オプションの feature 名のあいまいな時のメッセージに使う ADD_FEATURE() というマクロ名を ADD_FEATURE_NAME() に改名しています。

nobu: r53787 2016-02-09 15:50:53 +0900

Windowsruby スクリプトを含みつつ実行可能な bat ファイルでもあるファイル群を生成する tool/mkrunnable.rb で symbolic link の生成前に既存の link を削除するようにしています。

nobu: r53788 2016-02-09 15:57:09 +0900

tool/mkrunnable.rb で Windows 向けに mklink コマンドで ln_safe を実装する Mswin モジュールを利用するかどうかの判定に File.symlink が利用可能かも含めるようにしています。 Windows での File.symlink が実装されたので、最新の ruby を使っていたら Mswin モジュールの実装は不要だからですね。

nobu: r53789 2016-02-09 16:36:27 +0900

ruby の --debug オプションの feature 名も --enable/--disable と同じように EACH_DEBUG_FEATURES() というマクロを導入して1ヶ所で名前のリストを定義するようにしています。 まあ今は frozen_string_literal の 1つしかないのですが。

sonots: r53790 2016-02-09 16:41:51 +0900

標準添付ライブラリ logger の Logger#add の未使用だったブロック引数を削除しています(yield でブロックを起動していた)。 https://github.com/ruby/ruby/pull/1240 [ruby-core:73709] [Bug #12054]

nobu: r53791 2016-02-09 16:42:21 +0900

r53789 の影響かと思いますが --enable/--disable の各 feature の指定のビットフラグのデフォルト値 DEFAULT_FEATURES の計算時に debug_flag のぶんは除外するようにしています。

nobu: r53792 2016-02-09 17:24:37 +0900

ruby の --dump オプションでも --enable/--disable と同様に EACH_DUMPS() というマクロを定義して dump 方式の名前をまとめて1ヶ所に書くようにしています。

nobu: r53793 2016-02-09 17:32:20 +0900

r53763 の --enable/--disable オプションで feature 名が決まらなかった時にサポートする feature 名一覧を出力するようにしたところにも EACH_FEATURES() マクロを利用してここに feature 名を直に書かないようにしています。また --dump オプションの時も同様に r53792 で導入したマクロを使って一覧を作るようにしています。が、マクロ名が間違っていて次の r53794 で修正されています。

kazu: r53794 2016-02-09 17:55:18 +0900

r53793 で --dump の名前一覧を作る時のマクロ名が間違っていたのを修正しています。

nobu: r53795 2016-02-09 19:18:50 +0900

r53791 で DEFAULT_FEATURES から --debug 用のビットフラグは落とすようにした変更で、FEATURE_BIT(debug_frozen_string_literal) のぶんは元々明示的に落としていたので、それは r53791 で不要になったので削っています。