ruby-trunk-changes r59706 - r59715

今日はトップレベルでの return と ensure 節の不具合の修正や macOS で SEGV 時のバックトレース出力時にさらに SEGV が起きることがある問題への対策などがありました。

sorah: r59706 2017-09-01 00:41:54 +0900

r59704 で追加したテストが File::TMPFILE フラグがサポートされていない環境で失敗していたので skip するようにしています。

svn: r59707 2017-09-01 00:41:55 +0900

version.h の日付更新。

nobu: r59708 2017-09-01 09:43:00 +0900

なんと TOP LEVEL の return で ensure 節が実行されないという不具合があったのを修正しています。まじか。 [ruby-core:82492] [Bug #13844]

nobu: r59709 2017-09-01 09:58:52 +0900

ISeq をバイナリフォーマットから load する時の location.pathobj を String または Array から path と realpath をロードできるようにしています。 r58979 の変更に追随できていなかったのを修正しているみたいです。

naruse: r59710 2017-09-01 10:13:53 +0900

macOS の SEGV 時の backtrace 表示で mincore(2) というシステムコールを使って ip の指すアドレスのページがアクセス可能かどうかをチェックしてからその内容のチェックを行うように修正しています。

svn: r59711 2017-09-01 10:13:54 +0900

r59710 で新規追加したテスト用ファイルの svn property 設定。

ko1: r59712 2017-09-01 11:09:02 +0900

r59710 で追加したテストで darwin 以外のプラットフォームでは skip するようにしています。

hsbt: r59713 2017-09-01 12:34:18 +0900

.document, doc/.document から ChangeLog および doc/ChangeLog.* をドキュメント化の対象から外すようにしています。 [ruby-core:81878] [Misc #13704]

rhe: r59714 2017-09-01 17:16:38 +0900

object.c の rb_str_to_dbl() で文字列オブジェクトのバッファが NUL 文字終端していなかった場合に終端文字もバッファに含めるように新たなメモリを確保していたところでサイズが 1足りてなかったのを修正しています。現在は String オブジェクトのバッファは互換性のために(拡張ライブラリなどが NUL 文字終端を期待している場合があるため) NUL 文字を追加するようにしているので、この処理は通常通っていません。

duerst: r59715 2017-09-01 19:22:09 +0900

enc/trans/GB/*.src ファイルの先頭のライセンス表記 および LEGAL ファイルの記述を変更しています。 [ruby-core:76428] [Bug #12598]