ruby-trunk-changes r61282 - r61295

今日は Random.urandom の不具合修正などがありました。

nobu: r61282 2017-12-15 23:42:43 +0900

r61076 で切り出した gperf の出力の一部を置換するための tool/gperf.sed で、 !ANSI という C のコメントつきで出力される関数を、引数の部分だけコメントアウトした状態で出力させるように変更しています。これも gperf 3.1 対応の一環でしょうか。 [ruby-core:82723] [Feature #13883]

eregon: r61283 2017-12-16 02:44:15 +0900

ruby/mspec に upstream から最新版をマージしています。 freeze されたオブジェクトの変更で発生する例外が 2.5 から FrozenError になった変更に追随する変更などがあります。

svn: r61284 2017-12-16 02:44:16 +0900

version.h の日付更新。

eregon: r61285 2017-12-16 02:44:37 +0900

rubyspec も upstream から最新版をマージしています。

marcandre: r61286 2017-12-16 05:15:54 +0900

標準添付ライブラリ erb の rdoc 用コメントのサンプルコードでメソッド呼び出しの引数にかっこをつける変更。

normal: r61287 2017-12-16 06:49:21 +0900

NEWS ファイルに Dir.chdir, Dir.empty? や File.readable?, File.truncate などのメソッドで GVL を解放するようにした変更について追記しています。

normal: r61288 2017-12-16 06:55:50 +0900

NEWS ファイルに WEBrick のレスポンスに Proc オブジェクトを使えるようになった変更について追記しています。 [ruby-core:20474] [Feature #855]

nobu: r61289 2017-12-16 09:03:51 +0900

string.c の String#undump の実装で gcc 7 以降での未初期化変数の警告除去のための初期化追加しています。

nobu: r61290 2017-12-16 09:30:52 +0900

String#undump メソッドで \u{} 記法に複数の codepoint を書いている時の処理が間違っていたのを修正しています。

nobu: r61291 2017-12-16 09:36:31 +0900

macOS で SEGV 時の出力に特別なメッセージが入ってるか確認する assert_darwin_vm_dump_works で main 関数のシンボルがあることもチェックしてたのですが、macOSMacPorts で入れた gcc などではこれが見えないことがある? みたいでその部分のチェックを削っています。

mame: r61292 2017-12-16 09:39:34 +0900

Random.urandom で /dev/urandam からの読み込みや getrandom(2) で期待したサイズまで読み込めなかった時にリトライするようにループを追加しています。 [ruby-dev:50231] [Bug #13885]

usa: r61294 2017-12-16 10:56:14 +0900

r61269 で tool/merger.rb に追加したサブコマンド removetag に remove_tag や rm_tag, deltag などなどの別名でも呼べるようにしています。

usa: r61295 2017-12-16 15:05:16 +0900

make love のターゲットで install してから exam するようになってましたが、今は install しなくても test-all も test-spec も通るみたいなので exam のほうを先にしています。