ruby-trunk-changes r65516 - r65535

今日は bundler と rubygems の更新や Time::TM クラスの内部クラス化などがありました。

k0kubun: r65516 2018-11-03 21:24:49 +0900

rb_to_integer() の宣言に ALWAYS_INLINE() をつけてコンパイラが対応されていたら常に inline 化されるようにしています。 https://github.com/ruby/ruby/pull/2001

hsbt: r65517 2018-11-03 21:31:51 +0900

rubygems に upstream から 3.0.0.beta2 をマージしています。bundler との統合のために USE_BUNDLER_FOR_GEMDEPS にデフォルトで true が入るようにしています(環境変数 DONT_USE_BUNDLER_FOR_GEMDEPS を設定することで false にできるらしい)。

naruse: r65518 2018-11-04 08:08:08 +0900

r65499 で ARM の CI のためにタイムアウトを追加していた drb のテストですが、SSLSocket でクライアントが接続を検出できないみたいなのであきらめて RUBY_PLATFORM が armv7l-linux だったら skip するようにしています。

svn: r65519 2018-11-04 08:08:10 +0900

version.h の日付更新。

nobu: r65520 2018-11-04 08:10:57 +0900

r64802 で追加された、最新の macOSXcode の linker が出す警告の抑制のための tool/darwin-cc を使うようにするチェックで configure でマクロからプラットフォームとコンパイラを推定するんじゃなくて、実際にコンパイルしてみて特定の警告メッセージが出るかどうかで判定するようにしています。

nobu: r65521 2018-11-04 08:43:17 +0900

r65520 の続きで configure.in で tool/darwin-cc を使うかどうかを $build_os もみて判定していたのを CC_WRAPPER の設定の有無のみで判定するようにしています。

nobu: r65522 2018-11-04 09:22:13 +0900

complex.c の rb_dbl_complex_polar() という関数を rb_dbl_complex_polar_pi() に改名しています。引数が radian ではなくて、関数内で PI が掛けられることを明示するため。おお、そうなのかー。

hsbt: r65523 2018-11-04 10:14:48 +0900

bundler に upstream の 2-0-stable ブランチからマージしています。

svn: r65524 2018-11-04 10:14:52 +0900

r65523 の svn property 設定。

nobu: r65525 2018-11-04 11:02:28 +0900

rubyspec の 2.6 以降の Time.new の timezone 引数についてのテストで timezone を指定するオブジェクトに mock を使っていたのを独自にクラスを定義するようにしています。

nobu: r65526 2018-11-04 11:09:01 +0900

Time::TM というクラスは Time::tm と小文字で始まる名前にして、つまり ruby レベルでアクセスできない(たぶん)内部クラスとして定義するようにしています。おお。結局 Time::tm ってなんのためにあるクラスなんだろう…。

stomar: r65527 2018-11-04 20:39:28 +0900

Array の select, select!, keep_if の rdoc 用コメントのサンプルコードや call-seq の記述の変更/追加。

stomar: r65528 2018-11-04 20:40:32 +0900

Array#filter, Array#filter! の rdoc 用コメントのサンプルの追加とそれぞれ select/select! の別名であることを追記。英語なので alias ってあるけど alias じゃないんですよね。

stomar: r65529 2018-11-04 20:41:52 +0900

Hash#select! と Hash#keep_if の rdoc 用コメントに互いの参照を追記しています。

stomar: r65530 2018-11-04 20:43:09 +0900

Hash#filter と Hash#filter! の rdoc 用コメントのサンプルの追加と、それぞれ select/select! の別名であることを追記しています。

stomar: r65531 2018-11-04 20:44:13 +0900

Struct#filter の rdoc 用コメントでもサンプルの追加と #select! の別名であることを追記。

stomar: r65532 2018-11-04 20:45:11 +0900

ENV.delete, ENV.fetch, ENV.each_key, ENV.each_value ENV.each, ... etc の ENV のメソッドの rdoc 用コメントの call-seq のブロックの部分に block っていうのを書くようにしています。 block なんているっけ、と思ったけど確かに Array の rdoc などみるとブロックを受け取るメソッドのブロック部分には block って書いてあるんですね。意識してなかった。

stomar: r65533 2018-11-04 20:45:59 +0900

ENV の rdoc 用コメントで別のメソッドを参照する時に誤って ENV#... のようのインスタンスメソッドとして参照していてリンクになってなかったのを修正しています。

stomar: r65534 2018-11-04 20:46:49 +0900

ENV.filter, ENV.filter! の rdoc 用コメントにも call-seq を追加してそれぞれ select/select! の別名であることを追記しています。

nobu: r65535 2018-11-04 21:24:03 +0900

r65520 の tool/darwin-cc を使うようにするための configre.ac での CC に CC_WRAPPER を追加するようにした時に MJIT_CC には CC_WRAPPER を追加しないようにしています。MJIT は linker の警告は問題ないのかな。