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山猫亭雑記帳

2018-02-23 塗れ雪ビショビショ

たまには愚痴りんぐ

19:21

パンドラの箱を開けた女、パンドラ…彼女の一番の罪は?

これは、新谷かおる先生の漫画『エリア88』の名場面です。

エリア88ってのは基地の名前で、しかも陥落してるんです。

で、逃げた司令官と副官が、最後に砂漠でこんな話をする。

傭兵達を「母国へ帰れ!」と送り出しつつ…期待して待つ。

傭兵達には「もしまだ戦うなら」と、一言言ってある。

果たして、金の払えぬ男に傭兵達は付き合ってくれるか…?

そんな中でのヒトコマ、パンドラの箱の話なんですね。

で「パンドラの一番の罪は、最後に希望を出したこと」だと。

あらゆる悪徳が出ただけなら、まだよかったという話。

希望なんかを最後に出すから、人間は諦められないのだ。

この話をする男が、希望を持ってる故の話なんですが。

希望という概念がなければ、諦めがついていいじゃないか。

今日はそんな、ダウナーまっしぐらなお話です。

因みにエリア88でどうなったかは、是非原作を!


ガンダムUCは凄い作品だと思うけど、少しモニョるんだ。

やっぱり、主人公のバナージにどうしても感情移入し難い。

逆に俺なんかは、リディが大好きで見てて悲しくなる。

勿論、作劇的に高レベルな作品だし、質は高いと思う。

戦闘シーンも濃密だし、マニアックなMSの活躍は最高だ。

でも、可能性というテーマに対して「神の手」を感じる。

製作者の意図というか、バナージびいきが鼻につくのだ。

バナージは悪いキャラじゃない、でもいい子過ぎてダメだ。

一族の宿命、血の呪いを受け、母子家庭で大変だったろうさ。

でも、劇中では常に勝者、そうでない時は周囲が優しい。

歴代主人公を殴ってきたブライトさんまで、優しいんだ。

なんか、イラッとする…挫折も敗北も、大したことない。

その上に、手厚く慰められて、励まされ、わかってもらえる。

リディなんか、そのアオリを食らって大変じゃねーかよ。

制作に「マリーダ殺さなきゃ」「誰が?」「リディでw」だぞ。

「リディでいっか」で、マリーダさん殺されちゃうんだぞ。

俺は今でも「可能性に殺されるぞ!」って彼の台詞、好きだ。

そういう彼とさえも和解してしまうとこ、バナージずるいよ。


俺の三十代は、挫折と敗北の繰り返しだったように思う。

二十代半ばで精神を病み、IT業界にはいられなくなった。

職を転々としたが「やれる仕事がない」ということがわかった。

誰だって、突然同僚が泣き出したりしたら困るだろう?

とにかく、うつ病にも色々あるけど、不治の病なんだ。

二度と治らない、治るなら死んでもいいって思える病気。

それがうつ病なんだとわかるまで、十年かかったと思う。

実際死んでみても失敗するし、本当に散々なことばかりだ。

でも、仕事と金以外には本当に恵まれててね、ありがたい。

俺が卑屈な劣等感をこじらせ、悪意ばかり発信してた時期。

そんな時も、近くで遠くでと、色んな友人が支えてくれた。

一度は商業作家になったけど、厳しい現実が待っていた。

唯一できるのではと思った仕事は、できなかったのだ。

担当さんの悪意なきいびりの言葉で、毎日ズタボロだった。

SAOっぽく」「アレっぽく」「ただのいい話ですね」とね。

その人は俺を戦力外として切り捨てて、自分は仕事やめた。

担当さんの「あ、こいつ切ろう」は、話せばすぐわかるよ。

電話越しに、期待されてないことも何もかも伝わる。

…それでも、やっぱりまた商業作家に戻りたいと思う。

働いてお金を稼げないのは、とても惨めなことだからね。

辛いよ、この歳になって親のスネをかじるような生き方は。


希望や可能性に関しては、断言すると諦めてるけどね。

もう正直、戦い終えた、負け終えたと思ってる時もある。

今、余生なの…老後なのよ、だから毎日俺は楽しそうじゃん?

作家殺すにゃ刃物はいらぬ、ひたすら褒めずに否定でいい、と。

日頃はオブラートに包んで喋ってるけどね、色々あるしね。

ただ、今度もしまた商業創作をして仕事にする機会があれば…

「次は上手くやりたい」ですかね、マジンガーの映画みたいな。

まあ、今もう幸せだし、これ以上は戦えない気もするし。

半分世捨て人みたいなもんだし、今後もマターリとですよ。

俺だってたまにはグダりたい…性根は根暗で陰気だからさ。

あーあ、明日から四十路か…何も成長してない気がする(笑)

ぶっちゃけでも、全てが終わって余生だと思ったら、ですね。

ようやく「生きてるだけで丸儲け」って思えるようになった。

多くの人の厚意と善意で生かされてる、それが今は苦しくない。

昔はもう、死ぬ程苦しかったけどね、生きてるだけで。

少し小ざっぱりしたし、創作もはかどっていい塩梅だね。

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