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長野幸浩のブログ『We Believe』

2018-05-19

[]基本をもう一度学ぼう

 高度な設計を支えるのは基本的な技術だ。どの様な複雑な機械装置も、単純な機械要素の組み合わせで構成されている。

 そして、機械要素の多くはJISISOなどの工業規格で規定されているのだ。それは正しく機械設計の基本であり、それなくして複雑な装置の設計などできはしない。

 そして、図面を書くという技術、強度を計算するという技術は大切なことだが、どう考えるか、どうつくるか、なぜそうするのかという根っこの部分はセンスなのだ。

 センスを磨くのは、世の中に存在する様々なものに興味を持ち、その機構やデザインを観察し、自分の引き出しに詰め込むことだ。

 物事にこだわりを持て、こだわりなくして技術は進歩しない。

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2018-05-18

[]栄光と挫折

 西城秀樹が逝ってしまった。私たちの青春時代いつもテレビのブラウン管から彼の歌声が流れていた。

 西城秀樹野口五郎郷ひろみ新御三家と言われブラウン管に彼らの姿を見ない日はなかった。特に彼が歌ったYMCAザ・ベストテンで二週連続満点という快挙を成し遂げた。

 晩年は二回の脳梗塞に苦しめられ、リハビリに努力をしていたことは知っていたが、まさかこんなに早く亡くなるとは思わなかった。

 二回めの梗塞の後は半身が不自由になり、リハビリの姿をテレビで明らかにした時、なぜこんな姿を見せるのかと問われ、栄光の姿も挫折の姿も全てを見せてこそスーパースターだと言った言葉は凄いなと思った。

 西城秀樹は亡くなる瞬間までスーパースターだったのだとおもう。合掌。

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2018-05-17

[]かたちが残る仕事

 金沢市内を走っていると弊社で製造した消防車両によく出会う。当然なのだが、消防車両一台いちだいは仕様が全く異なる。

 同じ金沢市仕様でも配置される場所によって微妙に仕様が異なり、現場で使いやすいように考えつくり込まれている。

 従って、それぞれの車両には、製造上の苦労や工夫した事柄が刻み込まれ、その車両を見るたびにこれはこんなところが難しかったなと思い出す。

 当然、製造に携わった社員の皆さんはさらに思いが深いようだ。すれ違うだけで自分たちが携わった車両だと分かるそうだ。

 私たちの技術は使われない技術なのだ。しかし、いざ有事の際は正しく機能し、人の命を救うために働いてくれる。

 そんな仕事を生業にできたことを誇りに思う。

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2018-05-16

[]目的を見失うな

 『技術の本田、経営の藤沢』と言われるように、彼らは二人三脚で歩んできた。そして、その引き際はとても潔かった。

 本田技研がCVCCエンジンを開発した時、本田宗一郎は『この技術で本田は世界を相手に出来る企業になることが出来る。』と社員に話した。

 それを聞いた、開発に携わった社員のひとりが本田宗一郎にこういったのだ。『私達は本田技研が世界一になる為にCVCC技術を開発したのではない。地球のためにCVCCをつくった』これを聞いた本田宗一郎は自分の引き際を悟ったという。

 私達はなぜ防災事業を営むのだろうか、会社の売り上げを伸ばし、利益を上げることが目的なのか。それも正しい、しかし、その根っこには私たちの活動の全てを示す企業理念があることを忘れてはならない。

 私たちはなぜ存在するのか。存在意義は何か・・社会から何を求められているのか。それが私たちの価値である。

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2018-05-15

[]残すべき技術

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 長野ポンプでは、消防車用リヤフェンダーの製造は完全なるハンドメイドで行う。

 完全なるというのは、機械を使わずすべて手作業で行うからだ。このリヤフェンダーは現在ではプレスなどで製造する事が出来る。

 コストと効率という角度から見ると、決して良いとは言えない。

 しかし、私たちがあえてこの技術を手作業継承しているのは、無くしてしまえばもう二度と戻ってこないからだ。この叩いて造形するという技術は、単にフェンダーを造形するだけではなく、様々な気づきを与えてくれるのだ。

 今から30年前ポルシェの工場を見学した時、最終工程で小さなハンマーを持った職人が、車体の表面のひずみを手で感じて、修正していたことを思い出す。今ではそんなことは行ってはいないのだろうが、機械で修正できない小さな歪を手で修正するシーンが頭に焼き付いている。

 『最後は彼らの手に掛かったものだけがポルシェになります。』という言葉に感動したことを思い出す。

 部分的に見れば非効率でも、大局観で見れば、様々な技術のベースになっていることも確かである。残すべき技術と効率を追い求め変えていく技術を見極め、その目的を明確にしていかなければ、この様な技術は消滅してしまう。

 一度無くなったものを取り戻すことは容易ではない。

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2018-05-14

[]どうあるべきか・・

 運転免許制度が変わり、これまでの普通車免許で運転できる車両総重量が5トンから3.5トンに引き下げられたことはご承知の通りだと思う。

 すでに運転免許を持っている私たちの年代は既得権で8トン未満まで運転できるが、新免許制度になってから運転免許を取得した人たちは3.5トンが上限となる。

 すると、普通免許で運転する為に総重量3.5トン未満で消防車両を製造する要望も出てくる。技術的には問題はないし、PTOの設定が無くとも後付けのPTOで対応できることはもうわかっている。ポンプユニットもZiegler製の単段ボリュートポンプが利用できる。

 やればすぐにも実現可能だが、私たちはあえて3.5トン未満の車両に着手しなかった。

 消防車両の仕様は運転免許制度の縛りありきで計画すべきでないと思ったからだ。3.5トン未満の車両を実現するには、使用するトラックシャシのエンジンは、現在使用している消防専用シャシに比べると非常に非力だ。

 従って回せるポンプユニットも必然的に非力なものになってしまう。多分、放水能力もA2級ギリギリだろう。そんな中途半端な車両をつくるのではなく、これからの分団車両はどうあるべきか、常備消防との連携はどの様になるのか、その為にはどの様な装備と能力が必要になるのか。

 これを、議論し、議論し、議論し開発したものがGFRPモノコックストラクチャー製の分団車両だ。昨今増えてきた広域的な自然災害にも対応し、車体も災害ようの資機材を搭載できる大型のストレージタイプの車両と分団車両にも拘らず1500リットルの水を搭載できるタンク車タイプのものを準備した。

 当然、搭載できるポンプユニットはNF75型、NF213A型ハイパーポンプユニットだ。これからは人口減少と共に消防力を維持するのは並大抵のことではないだろう。未来を見据え開発した分団車両は東京国際防災展でお披露目される。

 楽しみにしていただければ幸いだ。

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2018-05-13

[]ガラス細工みたいな花びら

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 雨に濡れるとガラス細工のように透き通る花弁がある。サンカヨウ(山荷葉)のそれである。

 亜高山帯に咲くサンカヨウ(山荷葉)は北アルプスでは白馬岳針ノ木岳などで見ることができるが、金沢里山である医王山でも多く群生している。

 白く可憐な花を知る人は多いが、雨で濡れるとガラス細工のように透き通ることを知っている人は少ない。

 何せ、お天気の良い日は白い普通の花であるかだ。また、花弁を軽く濡らすような少々の雨でも透き通ることはない。

 二、三日雨が降り続いて初めて花弁はガラス細工になるのである。従って、山荷葉を見るにはわざわざお天気の悪い日を選んで行かなければならない。

 雨の日に山へ登るのは億劫なものだが、山荷葉を観に出かけてみてほしい。ガラス細工のようなそれに思わず声を上げるだろう。

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