SNSの功罪
海の日に山岳遭難が多いのはシャレにならない。海の日を含むこの三連休は山岳遭難があいついた。
以前にも記したが、今ではSNSからほとんどの知りたい情報を得ることができる。ある意味で本当に便利な世界になったと思う。
しかし、一方ではその情報の信憑生に疑問を呈さざるを得ないものも少なくない。私たちが登山を始めた三十年前は山の情報といえば山岳会に入るか、山の経験の多い人から得る事しか方法がなかった。
したがってその情報は閉鎖性が強く、なかなか手に入れることは難しかった。しかし、今ではSNSを通じてルート情報がGPS情報、映像情報として簡単に入手可能だ。
特にGPS情報はダウンロードすることによって、行ったこともないところへスムーズに案内してくれる。これはこれで便利になったと思うが、本来そこに行くべきではない人がいとも簡単にその場所へ行くことが出来るのだ。
そして、ラッキーにも何事もなく山行を終えると、さらにその情報をSNSにアップロードすることで情報は拡散され勘違いの連鎖が起きる。
山行は自己責任という人は多い。しかし、忘れてはならないのは救助する側も大きなリスクを負っているということだ。
SNSの情報は取捨選択し、自分の技量にあった安全な山行を心がけたいものだ。
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