抱いてHOLD ON ME!

・連続クイズHold on!
NHKの番組たまご枠で5日間にわたって放送されたクイズ番組。もともとはフランスの人気番組で、NHKがライセンスを購入したようだ。そのくせにトライアル枠とは…


それはともかく、海外はクイズ番組が日本よりも発達しているわけで、この番組のフォーマットもなかなかのもの。単純ながら奥深いルールで、見ていて飽きない。番組タイトルが示すように、チャンピオンが優位(=hold on、つまり固定しやすい)なルールではあるんだけども、かといって圧倒的でもないところが絶妙。


5日間放送されたが、結局は初日にチャンピオンになった為季さんが最後までその座を守り抜く。3日目には村田栄子さんが、4日目には石野まゆみさんが、そして最終日には能勢一幸さんというクイズ界を代表する面々が登場する。というか、有名クイズサークル「ホノルルクラブ」の会長副会長、そしてテレビで最も有名なクイズ王と、NHKが本気でこの番組を「仕込んで」きているのがクイズ好きにはひしひしと伝わってきて面白い。


最近のクイズ番組は、クイズそのものを楽しめるものが少ない。しかしさすが海外フォーマットというべきか、この番組は純粋にクイズを楽しませる番組になっていた。ぜひともレギュラー化してほしい。でも司会はキャイ〜ン天野じゃなくていいかも。嫌いじゃないんだけど、ちょっと雑味が多いような気がする。

東京ビンゴビンゴダイナマイトジャパン

・クイズビンゴライン
こちらはクイズをメインにしたバラエティの趣が強い番組。まあ司会がくりぃむ上田と大木アナのコンビ(有田は回答者)なので、クイズ番組つうよりは「くりぃむナントカのいち企画」という感じがしないでもない。


回答者はビンゴの一枠になり、正解すればそのマスが開く。晴れて一列そろったらビンゴで、その列にいる回答者にポイントが入るという仕組み。個人の知力だけじゃ勝てないし、かといって運だけでも勝てない。クイズ番組としてはそうでもないが、バラエティのフォーマットとしては優秀だと思う。


なかでも奇抜だったのが、回答者のひとりを勝手にクイズにするコーナー。番組内では矢作と杉村太蔵が問題になっていた。特に杉村太蔵のタイムカプセルから発掘されたカセットテープの曲には爆笑。小学生時代の好きな人のランキングもあったが、書かれていた本人よりNGが出たため発表できず。これまた爆笑。議員時代より売れてるな、タイゾー。


25人という、割と人数が多い番組なので、そのパネラーの選び方も秀逸。石田純一夫妻はしょっちゅう見かけるが、そこに貴乃花夫妻をぶちこんでくるあたりはさすがテレ朝といったところ。こういうわけわからん変化球放ってくるからテレ朝は侮れない。


というわけで、趣の違う二つのクイズ番組でしたが、どちらもそれなりに楽しめました。