ブラックキャラメル

姉さん事件です。ワタミ花畑牧場とタッグを組んだんです。

ワタミ花畑牧場とタッグ 「6次産業のモデルケース」目指す


居酒屋チェーン大手のワタミは14日、食品加工を手がける花畑牧場(北海道中札内村)と包括的な業務提携を締結し、15日から共同開発したメニューの提供を「和民」など全国587店舗で始めると発表した。乳製品で6次産業型モデルを目指す。

 今回の提携で、ワタミの子会社であるワタミファームの北海道の牧場の生乳を、花畑牧場に持ち込み、各種チーズやアイスクリームなどに加工。さらに、これを全国のワタミの外食店に送り込み、おつまみやデザートとして提供する。農業・畜産・酪農の1次産業、製造・加工の2次産業、そして流通・販売の3次産業を連携させた6次産業型の事業展開を図る。

 同日の会見で、ワタミ創業者の渡辺美樹参議院議員は「政府は農業の6次産業化推進を強調するが、成功するよいモデルがない。今回の提携を6次産業のモデルケースとすることで、日本の農業を世界的に冠たるものに育てたい」と語った。提携は5年間で今後、3カ月に1回のペースで、新メニューに追加していく。
引用:MSN産経ニュース

いやあ、このニュースは衝撃ですね。みんな大好きキャラメルヤクザ*1田中義剛と、みんな大好きブラックブラックのワタミが手を組んだ。「へー、あの花畑牧場ワタミと手を組んだんだ。花畑牧場の商品は美味しいい、ワタミは安い。これはぜひ食べに行かなければ!」とか思っちゃう頭が花畑な人は日本中どこを探してもいないと思うんです。北海道における花畑牧場のブランドイメージは「胡散臭い」一択なのですが(あくまでハトヤ調べですが)、まだまだ内地(北海道では本州のことをこう呼びます)では通用するのか花畑牧場は。けどワタミグループという巨大なブラックの前では、そのイメージもかすんでしまうのではないでしょうか。


まあ双方最悪なブランドイメージですから、いまさら双方が双方のブランドイメージ云々、つう話ではないと思うんです。そもそも中札内には和民ないだろうし。じゃあなぜこの両者が手を組むのか。それはもうマネー的においしいから以外にありえませんね。


自分くらいの研究熱心な粘着質になると、ワタミがHPでリリースした「株式会社花畑牧場と6次産業を推進する業務提携開始」というPDFファイルまでちゃんと読み込むわけですね。そうすれば自ずと両者がやりたいことが目に見えるわけです。


この業務提携の最大のポイントは「花畑牧場は加工をするだけで、自分の牧場で採れたものを使わない」というところ。本来はこれだけで「それで花畑牧場ブランド名乗っていいわけ?」という至極真っ当な疑問が浮かぶのですが、この両者には関係のない話です(笑)。北海道にあるふたつのワタミファーム(ワタミグループの自社農場)で採れた牛乳を花畑牧場に持って行ってチーズやらデザートやらに加工する。それをワタミの居酒屋で出す。簡単に言えば、「花畑牧場の名前使ってやるから北海道で加工させろや」と、ワタミ側が本州までの輸送代と自社で加工工場作る金をケチって花畑牧場を北海道の製品加工の拠点にしようとしているだけです。ワタミ側が欲しいのは花畑牧場のブランドではなく北海道での加工の拠点でしょう。


こんな書き方をすると義剛側にメリットがないどころか「自分のとこの牧場で採れたものを使わずにブランドを名乗られる」という、本来であれば屈辱的な扱いを受けるわけですが、そこは義剛。全然問題ない。海外に「やり方」だけ持って行って花畑牧場ブランドを名乗って製品作ろうとしているくらいですから、原材料がワタミファームのものだろうが全然OK。そこらへんに彼のプライドはないんだろう。安定して収入が得られる。経営者としては賢明な判断なのでしょうが、その他の観点からいけば、まあ、いいんじゃないっすか(笑)。黒いもの、いや、長いものには巻かれろと。


おそらくワタミで登場するメニューも「大量にチーズぶっかけ」とか「目の前でアイスクリーム作ってくれる」(以前「ソロモン流」で視察していたアレ)とか、非常に独創的かつ「どこかで見たことある」ものが並ぶのかと思います。お通しで生キャラメル(2粒で800円)が出てくる日も近いかもしれません。


あとひとつ突っ込んでおきたいのが、ワタミグループが提唱する「6次産業モデル」について。要するに「作る」(1次)、「加工する」(2次)、「販売する」(3次)を一貫して行うことが「1次×2次×3次」で6次産業モデルなんですと。pdfファイルの図に掛け算が書いてあります。誰が言いだしたんでしょうねこれ。


けど「掛け算」では「2次×3次」でも「6次」なわけで、「1次産業あってもなくても関係なくない?」というツッコミをいれるのは野暮なのでしょうか。1,2,3ならば足し算でも6になるわけで、そういう発想にはならなかったのでしょうか。非常に残念です。


新中学一年生はぼちぼち数学で「(−)×(−)=+」というルールを習うと思いますが、「世の中においてはこの数学のルールが必ずしも適用されないんだ」ということもちゃんと教えてあげるべきですね。「嫌い」×「嫌い」=「最悪」なのだと。だったら「嫌い」+「嫌い」=「大嫌い」でいいんじゃないか、とも思うんだけど、ワタミが掛け算推奨なのでねえ。


トップ嫌われクリエイターであるワタミとコラボすることで義剛の嫌われクリエイターとしての実力が軽んじられる危険があることを自分は危惧している。ワタミのチカラを借りなくたって、義剛はじゅうぶん単独で嫌いになれる。「ワタミとコラボしたから嫌われた」だなんて勘違いしないでほしい。でもするんだろうなあ義剛。それがクリエイターのクリエイターたる所以だから仕方ないけど。

*1:以前「キャラメルヤクザ再び」の文章を書いたときに、このあだ名が有吉によるものだと思っている方が結構いたのだけども、これに関しては有吉じゃないはず。自分は2chまとめサイトでこう書かれていたものを拝借しました

10年後も

先日放送した大島優子のAKBSPなんですけども、ちょっと気になったことがあるので書いておきます。


大島優子に関しては「芸歴長いなー」と思わせてくれたくらいで、特に凄いとか可愛いとか思わなかったんですけども(寝起きドッキリですっぴん晒せるのは素晴らしいと思いますけどね)、渡辺麻友のほうは少し気になりました。


大島優子に朝食を持ってくる、というくだりで和食(渡辺)と洋食(極楽とんぼ加藤浩次)で揉める、というミニコント。もちろんこの二人が組み合わされているのは昨年の27時間テレビで加藤が渡辺の顔面に蹴りを入れたことで色々大騒ぎになったという因縁。もちろん本人同士に因縁があるわけではなく、外野(ファンだったりBPOだったり)がやかましくなったというだけ。それを今回は(今回も、だったかも。過去にも加藤と渡辺のコントをめちゃイケでやっていたかもしれないけど覚えてない)逆手に取っているわけですね。


ハナっから渡辺が加藤をボコボコにしている。大島優子の顔面ケーキのくだりをはさんでまたケンカ。そして渡辺のドスの効いた「炎上してくたばれ!」というセリフ。いやあ笑った。


自分は全くAKBに興味がないので、渡辺麻友といえば「ラミレスに似ている」という一点の情報しか持っていなかったのですが、これ見たらちょっと好きになりますよね。結構ブリブリのアイドルさんだと思っていたので、こういう演技ができるとは思いませんでした。ファンからすれば「いやそれは常識」なんでしょうけどね。ここのくだりだけは保存しておいても良かったかもしれない。消したけど。


ああいう演技ができるのであれば、大島優子より女優として面白いです。加藤と因縁のくだりがなくてもいい。高飛車な役とか誰か与えてみてはいかがでしょうか。


ついでに書いておくと、あのバスツアーの日程を未だに「本当」だと思っている人はまだいるのかな。


以前自分は中居の日本一周の企画のときに「文脈の笑いはウソでいい」という長文を書いたことがありますが(もう10年も前の文章ですが、今回一部加筆修正を加えて再掲してみましたので、長いですけども興味のある方はご覧ください)、その時に「ここは本当、ここはウソ」と検証を加えたことがあった。その上での自分が出した結論は過去の文章の通り。


今は当時よりももっと「隠す気がない」と言いますか、「ウソであることを最初からエクスキューズとして用いている」という感じがします。ウソだから怒らないでね、という感じ。自分は今くらいの言い訳がましいエクスキューズはあまり好きではないのですが、時代の要請とも思えるので仕方ないだろう。


今回のバスツアーの日程もライブ前日なわけがない。一番分かり易い説明を加えてみよう。AKBの国立競技場の公演があったのは3月29日(30日は天候不順により中止)。バスツアーはライブ前日から当日にかけて、という名目なので28日から29日の朝にかけて行われているはずである。一方で、バスツアーの最初に矢部の長男が誕生し、電話連絡をするというシーンが挟み込まれているが、実際に矢部の長男が誕生したのは19日(参考:デイリースポーツ記事)。記事にも「めちゃイケの収録」とあるし、あのバスツアーのくだりに矢部長男誕生のシーンは積極的には不要のように思えるので*1、実際に誕生したのがあのロケ中と考えたほうが自然だ。よって、あのロケは19日に行われたものであろう。前日ではない。


ただ、こんな「事実」を確認したところで、別に本編の「文脈」の面白さが損なわれるわけではないからそれでいいんです。さすがにこれをヤラセというのであれば、日本の視聴者は全然成長していないということになるんだけど、大丈夫だろうか。ちと心配だ。

*1:前述した加藤渡辺のコントのくだりで、矢部の長男の写真を見て渡辺が落ち着く、というシーンはあるが、別に矢部長男誕生のドキュメントをバスツアーの冒頭で挟み込む必要性はないように思える

在庫整理

HDDの肥やしになっているものをちょっとずつ処分していこうという今年の目標。目新しい情報は一切ないどころか、いつの話だ、てなものばっかりですがご勘弁を。一応「見ました」という備忘録ですので、本当にヒマな方だけどうぞ。

映画「テルマエ・ロマエ

GWには「テルマエ・ロマエ2」が公開されるようですが、だいぶ前にテレビでやった1のほうをまだ見ていなかったので「そろそろ見るか」てな感じで見てみました。ちなみに原作は「ちょっとだけ読んだ」です。


いやあ、普通に娯楽作品として楽しめますよね。デートとかで見ると話題もできるし、後味悪くないし、一緒に風呂とか入りたくなるし最高じゃないっすか。デートで映画行ったことないんですけど。上戸彩のおっぱいボインボインばかり目を取られているとぶん殴られると思います。?もテレビで見れば十分かな。デート行かないから。

ドラマ「らんま1/2

日テレで2011年12月9日に放送されたSPドラマ。2年半も寝かせてしまった。


主人公(になぜかなってしまった)天道あかねをガッキーこと新垣結衣が演じているのですが、いやあまあこの頃のガッキーは無敵すぎる。もちろん今でも超絶にかわいいのですが、このときのガッキーは「無双」と呼ぶに相応しいです。この数か月後に「リーガル・ハイ」(シーズン1)でぶっ壊れてしまうわけですが。いや白塗りをするガッキーも美しいです。はい。


確か録画した当時も「一応らんま見ておくか」「ていうかガッキー最近可愛すぎるだろ」と思っていたので、その当時の自分の判断は間違っていなかったことになるわけだが、録画した当時も2年半も寝かせるとは思っていなかったので、2年半前のやさぐれていた自分に(別に何か当時あったわけではなく、今でもずっとやさぐれていますが)「お前のやったことは間違いじゃないよ」と褒めてあげたい。それしか感想がないのか、と問われれば「そうですね」が正解。いやつまんなかったわけじゃなくて、それだけガッキーが全てのドラマ。夏菜女らんま)が可哀想だあね。*1

*1:ちなみにガッキーと夏菜は同じ日出高出身で、ガッキーが一年先輩にあたるようだ。てか今共学なのね日出。昔は「日出女子」って言ってた記憶が。