日々のなごはく。

名護博物館ブログ

チマグー(豚足)で骨格標本づくり

先週、今週と、名護中央公民館講座に呼んで頂いたので、行ってきました。
ちまたで今人気(マニアックな層でね)の、チマグー(豚足)の骨格標本づくりを教えてほしいとのこと。

博物館で、骨格標本を作る機会はあるのですが、豚足は実は経験なし・・・
ということで、講座前にこっそり練習。

まずは、豚足をナベで煮こみます。写真を撮り忘れましたが、足1本で数百円。


十分肉がやわらかくなったら、骨からとります。
やり方は人それぞれでしょうが、指ごとに分けておくと後で組み立てやすい気がします。
肉をとる、煮る、をくり返して、骨にしみこんだ脂を抜いていきます。
今回は、子どもたち対象の講座だったので、アセトンなど危険な薬を使った本格的な脂ぬきは省略。


関節部分などには、うすい軟骨があり、これをとるのがけっこう大変。
写真は、軟骨をペリッとはがしてみたところ。

肉とりと脂ぬきがそこそこすんだら、ハイターを使って漂白。


漂白がすんで、きれいにした骨のパーツたち。


長い骨のはしがポロッと取れるのは、成長途中の若いブタである証拠。
この部分の軟骨が成長することで、骨がのびるわけですが、成長が止まるとくっついて一つになります。

とりあえず、こういった骨をくっつけるだけで・・・

かなり、完成に近づいた気がします。


細かい部分はすっとばし、完成!
作り方が気になる人は、インターネット上で解説しているサイトがたくさんありますので、色々調べてみてください。

さて、本番の公民館講座。
参加者の年齢層が思ったより低く大丈夫かなと思いましたが・・・


集中〜!

みんな、一心に骨を組み立てていました。

完成品を持って記念に一枚。

なかなかの出来です。

ちなみに、骨から取った肉は、豚汁としておいしく頂きました。

試行錯誤しながらの講座でしたが、うまくできて良かったです。
これも、講座の準備やサポートをして下さった方々のおかげですね。
お疲れ様でした。

(NM)