名護市許田在住のSさんが、持ってきてくれた生きもの
一見、ミミズに見えますが・・・
実はヘビです。
頭(右)とおしり側(左)を拡大!
よく見てみると、鱗があるのがわかります。
この、ブラーミニメクラヘビ Indotyphlops braminus
は、乾燥した土の中や石、落ち葉の下などでくらしているので、なかなか目につかないヘビですが、畑仕事をする人はよく見かけるようです。
もともと沖縄にすんでいた在来種ではなく、資材などに紛れて沖縄に入ってきた外来種と考えられています。
目や口もちゃんとあります。
暗いところで生活しているためか、目は退化しています。
しっぽの先はとがっており、手にのせるとこの部分でつついてきます。
ささやかな抵抗・・・
しっぽといいましたが、ヘビの場合、私たちでいえば肛門にあたる総排出口(肛板後端)から後ろが尾部になります。
この長さは種によってちがうのですが・・・
尾部の腹側の写真。おおよそ赤い線の部分が尾部にあたります。みじかっ!!
まん中あたりの白っぽい部分が総排出口があるところです。
これは、しっぽとは呼べないか・・・
さて、このように色々と変わった特徴を持つブラーミニメクラヘビ。
外見だけでなく、その繁殖の仕方も変わっています。
なんと、オスが存在せず、メスだけで繁殖します(単為生殖)。
小さい体に生命の不思議がきっしりつまった感じのあるミステリアスなヘビですね。
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オマケ!名護岳で見られた巨大ミミズ。
ヘビではありません。
(NM)