お月見祭りin笹島 笹島ラヴ貧企画第二弾
お月見祭りin笹島
みなさん「お月見」というと、何を連想しますか?
ススキ、おだんご、サイトモ、おはぎ、餅つき、芋名月…
みなさん、なんとなくのイメージは持っているものの、
やったことがなかったり、最近はやらなくなっていませんか?
今回は、そんな「お月見」を、みんなでやってみる企画です。
月見の時に供えるものも、台所のある場所を借りて作って見ます。
オダンゴだけでは物足りないでしょうから、BBQも用意します。
各地の習慣の違いなどを語りながら、
一緒に料理を作って食べてみましょう。
忙しくなりがちな日常から離れて、
この日は、手作りの時間を取り戻してみましょう。
公園で、虫の泣き声を聞きながら、
皆様と、LOVE&ビンボーな時間を共有したいと思っています。
お金をかけずに、みなで楽しみましょう。
お気軽にご参加ください。
日時: 2009年10月3日 お月見準備 16時頃- / お月見BBQ 19時-
会場 : お月見準備→いこいの家(052-451-2587) / お月見BBQ →則武公園
参加費: 一律1000円 持ち寄り歓迎・昔のお月見体験談募集・準備する人募集中
主催・参加申し込み: 笹島文化交流会 (070-5640-0219)
e-mail: ed-aichi-net@hotmail.co.jp
〒453-0014名古屋市中村区則武2-8-13 笹島労働者会館2F 笹日労気付
怪奇肉食(皆既日食)祭りin笹島
肉食(日食)祭りin笹島
●7月22日は日食ですよ、肉食(日食)祭りを開催します。
7月22日に皆既日食があります。
地元に居て日食が見れるのは、珍しいことなので、
BBQをしながら『肉食祭り』を開催します。
参加資格は特にありません。
昨今の社会状況にあわせて、LOVE&ビンボーな企画にしたいと思っています。
次回、皆既日食があるのは2035年の26年後のことだそうです。
26年後、あなたは何をしているでしょうか?
日食を見ながら、いろいろなことをお話しましょう。
●肉食祭りin笹島
日時: 2009年7月22日 観察会BBQ 9:30時-13時 / 後夜祭BBQ 18時-
会場: 観察会BBQ → 則武公園(名古屋市中村区) / 後夜祭BBQ → いこいの家(地下鉄中村公園駅:052-451-2587)
参加費: 一般1000円 失業保険・福祉生活者500円・収入なし 要相談
主催・参加申し込み: 怪奇肉食祭り実行委員会 (070-5640-0219)
参加希望の方は、事前にお申し込みください。
一緒に準備を行うスタッフも募集しています。
則武公園の場所はコチラにもあります。
なごやボランティアセンター「ホームレス職員」に懲戒解雇強要
労働者協同組合の理念忘れた指定管理者ワーカーズコープ
さとうしゅういち2009/06/23
http://www.news.janjan.jp/area/0906/0906215505/1.php
NPO法人ワーカーズコープ(センター事業団)が指定管理者のなごやボランティア・NPOセンターでは、2008年4月の指定管理者を前任者から変更しての受託直後から、ワーカーズコープ当局によるKY解雇事件、「脳内出向」事件、労組委員長への嫌がらせなどの問題が続発しました。そして、一度は約束したYさんの常勤化に対しては約束の反故とシフトの激減などのいやがらせが行なわれたのです。
そして、当局の巧妙ないやがらせにより、Yさんは2009年に入ってからは、徐々にホームレス状態に追い込まれていました。
さらに驚くべき事件が続けざまに発生しました。
なごやボランティア・NPOセンター(撮影筆者)
■身の覚えのないことで退職願い強要
当局は、これまでYさんが身に覚えのないことや、他の職員のしたことについてまで、「反省文」を書けといってきました。さらには、NPOセンター当局の不手際が濃厚に疑われる事件の責任をすべてYさんに押しつけようともしているそうです。
そして、「反省文を書かなければ懲戒解雇にする」、「自主的に退職願を書いたら諭旨免職にしてやる」、とまで言い出したのです。Yさんには、身に覚えがない言いがかりをつけてきているそうです。もちろん、自分のしていないことについてまでは、反省のしようもありません。退職願ももちろん書いていません。
■規約を失念?しているワーカーズコープ当局
Yさんの雇用者であるNPO法人ワーカーズコープは、出資金を出して働く「労働者協同組合」のひとつです。「労働者協同組合」は、理想としては雇う、雇われる関係を克服することが目標のひとつです。もちろん、そんな理想を言っても、現実には「雇用関係」は存在していますが、雇い主だけが一方的に強くならないような「しくみ」が工夫されています。
Yさんの雇用者であるNPO法人ワーカーズコープでも、ルールとして「懲戒解雇になったものは、総会で発言をできる」ことになっています。
今回、Yさんは当局側の一方的な言い分に対して、「懲戒解雇をするなら、総会で発言させろ」と文句をいったそうです。NPO法人ワーカーズコープの「総会」は少し前に開催されましたが、そこで「懲戒解雇」になった人としてYさんは議題に上ることもなかったそうで、いまだに音沙汰がないそうです。
NPO法人ワーカーズコープの就業規則には、労働者協同組合の理想を反映してか、このような対抗措置が盛り込まれているそうです。「文面だけを見れば、一般企業よりも良い可能性はある」そうです。ですが、運営実態としては、その「理想」は、まったく実現できていないそうです。
今回の「懲戒解雇脅迫騒動」も、Yさんが総会での発言権がある事を指摘したら、とたんに音沙汰がなくなってたそうです。Yさんは「ひょっとしたら当局は、そのような規約があることを失念していたのではないか」と語っていました。
労働者協同組合の理想を実現するための規則がまったく省みられていない運営実態に対して、Yさんは「労働者協同組合の理念が泣いている」と語ります。
■薄れた日雇い労働者運動の理念
NPO法人ワーカーズコープは、その前身は、日雇い労働者の仕事おこし運動だった、とのことです。ですが、世代交代を繰り返し、その当時の活動家は残っていません。
NPO法人ワーカーズコープのはパンフレットにも、あまりに昔のことなのでその当時のことは正確には書かれていません。
世代交代を繰り返すうちに、現場での苦労とともに紡ぎ出された労働者協同組合の理想が、型どおりのお題目に変化してしまい、考えることをしなくなり、普通の企業よりも惨い運営実態になってしまったのではないかとYさんは語っていました。
■来客に「Yさんはもう辞めた」とウソの伝達
ところが、Yさんが不在のとき、Yさんに相談にやってきた来客に対して当局側の職員が、「Yさんは、もう辞めた」と勝手に伝えていたとのことです。
以前も、NPOセンターでの労使紛争のことを心配して、大丈夫ですかと聞きにきた来客に対して、当局側の職員が「労組など存在しない、嘘です」などとむちゃくちゃな説明をした、という事件がありました。
そのお客さんが不審に思ってYさんに再確認して、Yさんが「労使紛争があるのは事実ですが、センターの運営に支障はありませんから安心してください」ということを説明してたことに対して「反省文を書け」などと言いがかりをつけた当局。今度は、もう辞めさせるから、「辞めた」と言ってもいいんだ。そういう当局の悪意を感じました。
労使紛争も、そしてYさんの存在までも「ないこと」にしようという当局の体質があらわになった形です。Yさん側は、当局に対して抗議する、ということです。
◇ ◇ ◇
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・効率重視?指定管理者制度で「なごやボランティアNPOセンター」職員総入れ替え2008/03/22
ホームレス支援のアルバイト職員自身がホームレスに
「なごやボランティアNPOセンター」当局の巧妙な嫌がらせで
さとうしゅういち2009/06/10
http://www.news.janjan.jp/area/0906/0906074685/1.php
なごやボランティアNPOセンター
NPO法人ワーカーズコープ(センター事業団)が指定管理者のなごやボランティア・NPOセンターでは、2008年4月の指定管理者を前任者から変更しての受託直後から、ワーカーズコープ当局によるKY解雇事件、労組の柴田委員長への嫌がらせなどの問題が続発しました。
そして、一度は約束したYさんの常勤化に対しては約束の反故(ホゴ)とシフトの激減、Yさんの激減した収入を補うため当局が提案してきた出向先に出向いたら、実は仕事がなかったという、いわゆる「脳内出向」などのいやがらせ、組合つぶしのために、職員8人の事業所に10人近くの「応援」と称する当局側職員の投入、労働者代表選挙への当局の介入などの異常事態が続いていました。
■解決大幅に遅れ、家を失う
いやがらせの被害者であるYさんですが、かつて月収が20万円程度あったのが、いまや8万円ほど。生活保護基準以下の収入になってしまった上に、当局側のいやがらせなどにより、家賃の滞納や健康状態の悪化に追い込まれていました。そして、そのYさんが、いまやホームレス状態にあることが発覚しました。
当局側が一方的にシフトを削減して数ヶ月がたった2008年末頃には、既に病院にも通えず、家賃も払えない状態になっていたそうです。
Yさんの加入する組合も、当初は「シフト削減は2ヶ月で解決を目標に」といっていたそうですが、ワーカーズコープ側は、組合関係者の予想を超えた、あまりに非常識で一方的な対応をしてきたために、生活保護基準以下の生活が、ずっと長引くことになってしまいました。
■シフト直前まで知らせず、バイトも入れにくく
減ったシフトの合間を縫ってバイトを入れようにも、当局側はシフトの発表を直前にしか発表せず(以前は半月前には分かっていたそうです)、バイト探しもままならないばかりか、他の仕事を入れようとして空けてあった日にわざとシフトを入れてきたりと、いやがらせを繰り返していたそうです。
一度などは、NPOセンターにもチラシが配布されている、Yさんを講師として半年前から計画されていた講座の日に、わざとシフトを入れて、「なぜ出勤できないのだ」などと迫ってきた、ということもあったそうです。
■友人宅を転々と
Yさんは、ホームレス支援などにも携わっていたので、いずれ自分もホームレスになることを予測して、知り合いのうちに分散して荷物を置かせてもらうなどをして、ひそかに準備をしていたそうです。
Yさんによると「ネカフェに泊まる場合は、コストもかかるが、日中の荷物の置き場がないことが一番の問題」だそうです。
そして、アパートを失ったあとも、複数の友人の家に泊めてもらったり、時々ネカフェなどに泊まりながら仕事に通っていたそうです。
Yさんによると、「ホームレスになったとしても、ずっとひとりの家に世話になり続けると、相手も辛くなって、長続きしない」とのことで、「○曜日はAさんち、○曜日はBさんち」という感じでシフトを組んで、それぞれの友人には、週に1日づつ世話になることで、なんとかしのいでいたそうです。
友人宅に世話になるといっても、タダというわけにはいきませんから、料理を作ったり、その友人のほしがっていたものを探してきたりして、いろいろと気を使ったとのことでした。
■当局の巧妙な「生殺し」
結果としてコストも時間もかかわるわけです。新しく家を借りるには、敷金、礼金などで、安いところでも20万円はかかり、まとまったお金を用意するには、生活保護基準以下の生活では無理です。バイトをしようにも希望シフトを無視して仕事を入れられてしまうし、発表が異様に遅いので、他に選択肢もなかったそうです。
このような『ホームレス状態』のまま、なごやNPOセンターには5月ころまで、数ヶ月以上出勤していた、ということです。
こんな人は、そうそうはいません。派遣切りの人の場合は、「失職=住居喪失」ですし、生活保護受給者の場合のように住居があって失職している人ももちろん、多くおられます。
ですが、Yさんの場合は、ワーカーズコープに「生殺し」にされて、結局、問題が解決しない間に、「徐々にホームレス」になってしまったのです。
仕事があるにもかかわらず、労働条件を一方的に悪化させられて、ホームレスになってしまった人、というのは、ほとんど聞いたことがありません。
■自身もホームレス支援に現在も従事
ホームレスになった人たちの苦労話や経験をたくさん聞いているYさんだから、生活保護基準以下の状態になって家を失っても、なんとか仕事を続けられていたのではないかと思います。
Yさんは、自身がホームレスになってしまってからも、時々ホームレス支援や派遣村の現場に出かけて手伝いやボランティアをしていたそうです。
そして、時折、NPOセンターに駆け込んでくるホームレスになった人達の相談にも熱心に乗って、支援団体や役所で利用できる制度、緊急の場合に夜露をしのげる場所などを紹介していたそうです。
当局側は、市民が誰でも立ち寄れる場所であるボランティアNPOセンターに、ホームレスになった人たちが相談にやってくることを無視したり、時折追い返そうとしていたそうですが、Yさんだけでなく、他の職員の理解と協力もあり、何人もの相談者を助けることができたそうです。そのYさん自身が、既にホームレスになってしまっていたとは、誰も知らなかったそうですが。
NPOセンターは、ボランティアをしてほしい人、したい人と、ボランティア団体とを繋ぐことも大切な仕事の一つです。ホームレスになってしまった人の相談は、NPOセンターを利用している支援団体との『縁を繋ぐ』立派な相談業務の一つであると、Yさんは語っていました。
さすがにNPOセンターで直接「支援」するわけにもいかないのですが、相手の状況をよく聞いて、利用しやすい情報を提供したり、NPOを紹介したりすることで、かなりの人が「なんとかなっていった」そうです。その中には、マスコミの長期の取材を受けて報道された人もいるそうです。
Yさんはホームレスになった人達の相談に乗ることは「相手の話を理解して、合いそうな情報や団体を紹介する。相手の要望や活動への理解力が試される、やりがいのある仕事です」と語っていました。
当局の仕打ちにはわたしも心から憤りを感じます。それとともに、Yさんにみられるような、困窮している当事者同士の支えあいの構図に、わたしも深く考えさせられました。
当局の仕打ちによって、生活環境だけでなく、病気まで悪化してしまったYさんは、ホームレスの一時保護施設に入るということです。
関連記事:
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5/31の豊橋の派遣村が新聞に掲載されました。
●2009年6月1日(月)「東日新聞)
各相談窓口には長蛇の列
派遣切りや雇用を打ちきられた人などを対象にした「豊橋1日派遣村相談会」は31日、豊橋市の松葉公園、カリオンビルで開催された。同実行委員会(高島史弘会長)主催。
松葉公園には「医療健康」「日本語」「生活」「労働」などの各相談テントが設けられたほか、昼食も提供された。受付には長い列ができ、とくに外国人家族の姿が目立った。
相談は、生活相談や外国人の進学問題など多岐にわたった。相談員はハローワークへの誘導や各種相談窓口の確認、生活保護の申請方法など丁寧に応じた。
名古屋市からボランティア相談員として各相談に応じた伊藤総俊さんは、岡崎、知立で行われた1日派遣村にも参加した。「3地区に参加しての印象は、相談に来る人がぎりぎりになるまでがんばってしまっていること。相談窓口が少ないことが影響していると思います。また、景気や雇用情勢はまだまだ深刻な事態にあると痛感します」と話した。
●2009年6月1日(月)「しんぶん赤旗」
「外国人も生保受けられる」
愛知・豊橋 一日派遣村相談会開く
愛知県豊橋市の松葉公園で31日、生活・労働相談や炊き出しを行う「豊橋一日派遣村相談会」が開かれました。市内の司法書士や弁護士を中心に医療・労働団体や市民ボランティアなどでつくる豊橋派遣村実行委員会(高島史弘実行委員長)が主催。生活保護の相談を中心に、110件の相談が寄せられました。
同市は、外国人が人口比で日本一多く居住しています。相談会に訪れたのも、半数近くが日系ブラジル人をはじめとした外国人労働者でした。運営側はポルトガル語やスペイン語の通訳を約20人配置しました。
約160人ものスタッフが参加し、炊き出しでは豚汁やおにぎりのほか、日系人のボランティアによるブラジルやペルーの家庭料理が振る舞われました。
家族と一緒に故郷の料理を食べながら「話を聞いてもらえてうれしかった」と語るのは、日系ブラジル人男性(44)。3月末にトヨタ系列の産業機器工場で派遣切りにあいました。「車を売ったり友人に借金をしたりしてなんとか今日までやってきたけど、もう限界です。外国人は生活保護を受けられないと思っていたけど、そうじゃないと相談員に教わり、明日一緒に申請にいくことが決まりました。これを機に、早く再就職先を見つけて元の生活に戻ります」と語りました。
高島実行委員長は「大勢のかたに手伝っていただき、人間の強いつながりを実感しました。支援を今日だけで終わりにせず、継続して続け、相談会も今日の結果を踏まえて第2回、第3回と行いたいと思います」と語りました。
5/31 豊橋一日派遣村相談会(愛知)
派遣切り、雇い止めにあったみなさんへ
住居を無くして困っているみなさんへ!
相談無料!!
豊橋一日派遣村相談会〜雇用、住居、生活保護、多重債務、健康、よろず相談会〜
昨今、「派遣切り」・「雇い止め」により、数万人規模の非正規労働者が仕事と住まいを奪われ、帰る家がない大半の非正規労働者がホームレス状態に追い込まれようとしています。雇用を打ち切られた方、失業保険を受給しているが今後の生活の見通しが立たない方、5月末までに「派遣切り」・「雇い止め」により失業することが予想されている皆さん、この機会に是非、ご相談ください。
当日はカンパも歓迎!
日時 2009年5月31日(日曜) 10時から14時まで
場所 愛知県豊橋市松葉町二丁目63番地
カリオンビル 及び 松葉公園内
主催 豊橋派遣村実行委員会
共催 愛知かきつばたの会
後援 愛知県弁護士会、愛知派遣村実行委員会
相談員:弁護士 司法書士 精神保健福祉士 労働組合 看 護 師 市民ボランティア
相談内容:雇用・労働相談 住宅相談 生活保護相談 健康・医療相談 多重債務相談 その他生活全般の相談
本部事務局連絡先(担当 佐野)
電話 0532−52−1511
FAX 0532−57−3477
東海日日新聞(東日新聞)の記事です。
http://www.tonichi.net/news.php?mode=view&id=28069&categoryid=1
愛知のLOVE&ビンボー春祭りが毎日新聞に大きく掲載されました。
【毎日新聞】ニュースセレクト > 話題 - 2009.05.01
特集ワイド:今どきの労働運動 シュプレヒコールは古い?
http://mainichi.jp/select/wadai/news/20090501dde012040014000c.html
非正規労働者の“反撃”が始まった。自前の労働組合やイベントで、
企業や世論に窮状を訴えかけるようになったのだ。目覚ましい活躍ぶ
りに、既存の労組もかすみそうだ。年越し派遣村の出現以降、雇用と
貧困を巡る問題は国民的な関心事となった。1日はメーデー。労働運
動よ、これからどこへ行く?【遠藤拓】
◇「派遣村」は労働運動そのもの。動いたのは組合の人々だった
−−「派遣村」村長・湯浅誠さん
◇労使協調が招いた低組織率 個人ユニオンがいずれ変える
−−昭和女子大教授・木下武男さん
◇「粉砕」より「肉食わせろ」
それは、あまりにも“らしくない”デモ行進だった。
4月26日に名古屋市であった「アースデイあいち2009 LO
VE&ビンボー春祭り」(実行委主催)。約20人とやや少なめの参
加者は、手にした段ボール片にそれぞれの主張を記しているが、おそ
ろいのゼッケン、プラカードのたぐいは一切なし。物々しいのは、前
後を固める警察官ぐらいで、参加者は実にノビノビ、楽しげですらあ
る。
「○○反対」「○○粉砕」などのシュプレヒコールもなし。みんな
でメガホンを順番に回し、思い思いに道行く人々へと語りかける。
「僕たちは貧乏人です。貧乏は自己責任じゃありません」「派遣切
りされても頑張ってる」。自己紹介だけでなく、ささやかな要求もち
らほら。「肉食わせろ」「腹いっぱい食べたい」「貧乏は楽しいけど、
やっぱりお金は欲しいぞ」。そのうち、こんなぼやき調まで。「きょ
うは風が強いぞ」「なんか疲れたな」
一行は買い物客やカップルなどでにぎわう日曜夕方のデパート街、
そして周辺の商店街を1時間ほど練り歩き、すっかり注目の的となっ
た。
デモは05年ごろから各地で開かれている「インディーズ(独立)
系メーデー」の一つ。非正規労働者らが自発的に集まり、労働組合の
全国組織(ナショナルセンター)のメーデーとは一線を画す。名古屋
では、アースデー(4月22日)のフリーマーケットや野宿者への炊
き出しも行い、デモの参加者以外にも大勢が集まった。
最大規模の「自由と生存のメーデー」(東京)は昨年、1000人
以上が参加。今年も東京、札幌、福岡など十数カ所で開かれる見通し
だ。
実行委員で、市民団体「氷河期世代ユニオン」代表の小島鐵也さん
(34)は胸をはる。「お仕着せの主張でなく、それぞれが自身の問
題を訴えられた。小規模でも、アピールを重ねるのが大切です」
◇
労働運動の新たな一ページは、ここにもあった。年末年始の東京・
日比谷公園周辺を舞台とした年越し派遣村。500人以上の村民と向
き合ったのは、新旧入り交じった労働組合の関係者だったという。
村長を務めた湯浅誠さん(40)は、派遣村に労働運動が果たした
役割を振り返る。「派遣村は労働運動そのもの。個人や組織、いろん
な形で参加した労働組合の人々が、社会的運動を担う主体として、組
合員ではない人々のために動いた点が大きかった」
そして、こう続ける。「労働組合は、一義的には組合員のものでしょ
う。でも、会社が株主のことだけを考えていれば『ふざけるな』と非
難を浴びるのと一緒で、労働組合にも社会的責任があり、それを果た
したということです」
湯浅さんはそもそも、ホームレスらの生活を支援するNPO法人
「自立生活サポートセンター・もやい」事務局長として活動。だが、
働いても働いても、生活保護よりも少ない賃金しか得られない人々の
相談が増えるにつれ、「労働運動との連帯を進めなければ、『反貧困』
の実現は難しい」との思いを強くした。
湯浅さんは実際、請負会社「エム・クルー」に登録する日雇い派遣
労働者となり、個人加盟ユニオン「エム・クルーユニオン」に参加。
団体交渉に出席し、労働組合のパワーを思い知った。
「労働組合は労働三権で守られていて、会社も無視できない。会社
側は団体交渉を始めるなり、給与からの『安全協力費』などの名目の
天引きをやめると言い出しました。『団体』のメリットはもっと認識
されていいし、個人がこれを利用しない手はありません」
ところで、労働組合の組織率は現在、18・1%。5人に1人にも
満たない計算で、すっかり少数派だ。労働運動の実態に詳しい昭和女
子大の木下武男教授は、この低迷ぶりには二つの背景があるという。
「一つは従来の企業別組合の中で、労使協調が進んだこと。終身雇
用、年功賃金に守られて生活が向上するうち、組合は企業の外に目を
向けなくなり、中小零細企業や派遣社員らを含めた未組織労働者の組
織化がなおざりになった」
「もう一つは、政治に対して超党派的なスタンスを取れなかったこ
とです。特にソ連崩壊以前、労働組合の活動家は労働者を社会主義と
結びつけようとして、労働者のための政策課題とその他のそれをごっ
ちゃにしてしまった」
手厳しい。でも、こうした指摘も、労働組合の在り方を憂えばこそ
だ。
「労働組合とは、労働力という商品の安売りを団結によって防止す
る団体です。たったそれだけのことです。社会の体制を変革するため
の団体では決してありません」
長年にわたり提言を重ねてきたが、「労働組合の現場は耳を傾けよ
うとしなかった」と自嘲(じちょう)気味の木下さん。ナショナルセ
ンターも分立したままだ。それだけに、新たな労働運動の流れには期
待する。
「06年ごろから活発化した若者中心の個人加盟ユニオンは、職種・
業界を意識した組織化を進めている。だから、企業別組合と違って、
いずれはそれぞれの業界に影響力を持ちうるでしょう。派遣村の登場
もあり、若者の間で労働運動への期待が高まっている。こうした流れ
が大きくなれば、いずれ既存の労働組合も変わります」
◇
再び、名古屋のデモ。生活保護を受けながら仕事を探す北海道出身
の青年(25)は「お金が欲しい」と声をからした。年明けに派遣切
りに遭い、野宿をするようになるまでは、トヨタ自動車の関連会社な
どを転々とした。でも、「労働運動なんてピンとこない。『仕事がな
い』と怒る暇があったら、仕事探しをした方がいいと思っている」。
デモに加わったのは、生活保護の申請で世話になった、実行委のメ
ンバーに勧められたからだ。終了後に声をかけると、照れ笑いを浮か
べた。「初めてだけど、思ったより楽しかった。また来るかって?
……お誘いがあれば」