『チョコレートドーナツ』

夏祭りで今年も花火の火付け係。
直前で雨が止んで、無事決行。


ラヴィス・ファイン監督『チョコレートドーナツ』(2012)

育児放棄されたダウン症の少年を、ゲイカップルが育てる。70年代に起きた実話。
予告の時点で涙腺が緩んでいたが、子育てや社会制度について誠実に描かれていて、とても良かった。
ショーダンサーとして働く主人公の歌が冒頭では自分の心情を訴えていたのに、子育てを経験した後では他者の視点に立って歌えるようになる。
社会制度に打ちのめされた終盤に歌うボブ・ディラン『I Shall Be Released』は『トガニ』のラストを想起した。
「世界は変えられなくても、世界に変えられないために、あなたは戦わなければならない」