芸大講師時代の生徒さんで斎藤寛君です!。

※[日記]僕の芸大講師時代の生徒さんです。

僕の音大講師時代後期に一際変わり種の生徒がいた。

毎年数人の生徒さんが音大に入学して、僕が担当になると、当時僕は最初の生徒さんに「君は将来的にどういうフルート奏者になりたいですか?」……
と必ず聞きました。
……というのはそれによってその生徒さんに何を大事にして教えるかを僕が色々判断するからです。
僕は勿論クラシックは大好きですし、オーケストラから室内楽、とりわけ現代音楽への想いはとても強く「ヴァンドリアン」というグループにも参加して活動していました。

僕が務めていたのはクラシックの音大ですから生徒さんは「オーケストラプレーヤーになりたい。」とか、「ソリストになりたい。」とか、「新しい音楽とか現代音楽をやりたい。」………様々でした。
生徒さん達それぞれのやりたい事を考慮しながら、何をしたらその生徒さんが一番目的に到達するのに効果的か考えながら僕は教えていた。
…が、一方僕は当時、自分から好んで、ジャズ界にもポップス界にも活動範囲を広げて行き大変忙しい毎日を送っていたんです。
でも……音大の生徒でジャズプレーヤーになりたいなんていう生徒は一人としていませんでした。
そこへ斎藤寛君という超変わり種の生徒が芸大一年に入って来ました。
「先生、僕はロックをやりたいんです。」………‼
…第一声がこれで、彼は僕にとって最も変わり種の生徒だった。
そんなわけで僕は通常にのフルートのレッスンも他、彼には曲作りを欠かさずやるように指示。
結構彼は毎週曲を書いて来て、一緒に聴いて、ああでも無い、こうでも無い…と彼を相手にディスカッションしていた頃、僕も大変楽しかった思い出です。
そんな彼は最近フルートの四人組「フルート四重奏/宵待小町」を結成‼ 彼が曲を全て作曲&編曲して、先日リサイタルを敢行。
2枚目のアルバム「国色天香」をリリースした。

1枚目も素晴らしかったが、このアルバムも力作で、彼のオリジナル曲は勿論、バッハ、スティングまで、彼が独学でこんな素晴らしい作編曲家&演奏家になるとは想像はしていなかった。
本当におめでとう㊗‼