個展が終わりました

先日、kumagusuku SASでの個展が無事に終了致しました。

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コロナ禍による大変な状況にもかかわらずお越し下さった皆さま、本当にどうもありがとうございました。SNSなどを通じて興味を持ってくださった方々もとても嬉しかったです。

 個展が終わってすぐのタイミングでブログを書こうと思っていたのに、気がつけば終了してからすでに2週間も時が経っておりました、、。

ちょっと出遅れてしまいましたが、まだ記憶がある内に書いてしまおうと思います。

 

今回の個展を開催したきっかけは、kumagusukuさんが新しいスペースを立ち上げるクラウドファンディングをされていて、そのリターンで会場のレンタルが出来るというのを知ったからでした。ちょうどそろそろ展示する機会を作りたいと思っていたことと、kumagusukuさんならきっと素敵な空間を作られるだろうなと思ったことが決め手でした。

実際にギャラリーの空間を見たのは個展をすると決めた後だったのですが、シンプルなのに他にはない雰囲気があり、とても面白い空間だと思いました。

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 正方形に近いコンパクトな空間を活かすためにサイズや点数は圧迫感が出ないように気をつけ、なるべくシンプルな展示にしようと心がけました。

ひんやりとした静寂なイメージでまとめたかったので、「The world turns over」シリーズの中でもとくに寒色系のものや夜のイメージの作品を選びました。

 

個展の会期を決めたのは去年の10月で、その頃は少しコロナが落ち着き始めているような雰囲気になっていた気がするのですが、実際は会期が近づくにつれて状況がまた悪化してしまい、ちゃんと開催できるのか、開催してよかったのか…と少し不安に思いながら個展の初日を迎えました。

在廊も告知しないようにしていたのですが、そんな中でも観に来てくださった方々に本当に励まされました。

「実物を見れてよかった」と言ってくださる方が多くて、その言葉のおかげで個展をしてよかったと心から思えました。

絵は見る人によって完成されるものだと思うので、絵を見て何かを強く感じることがあるとするならば、それは絵だけの力ではなく、その人の持つ力(想像力や感受性であったり、豊かな経験や思い出だったり)ではないかと思います。見に来てくださる方のお話を聞くと、そのことに強く気付かされます。

 

今もまだ先行きが見えない状況ではあるのですが、そんな中でも絵を描き続けること、何らかのかたちで必要としてくださる方に届けていくことは必要だと思うので、うまく行かない時でもこつこつやっていきたいと思います。

これからも頑張ります。

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来年の個展のお知らせ

今年も残すところあとわずかとなりました。

年内にこれだけはやっておかなければ…と思っていたことすら達成されないまま、新年を迎えてしまいそうな予感です。

 

そんな来年ですが、個展のお知らせです。

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中比良真子展「The world turns over」
会期:2021年1月29日-2月7日の金・土・日のみ 

時間:12:00-18:00
会場:kumagusuku SAS(京都市上京区)

 

2021年最初の展示です。どうぞよろしくお願い致します。

新型コロナウィルス 感染拡大防止のため、ご来場の際はマスクのご着用をお願い致します。

 

世の中の状況的に、不安がないと言えば嘘になるのですが…

細心の注意を払いながら何かしら発信し続けることが大切かなと思い、今回の個展を開催することにしました。

ご無理のない範囲で楽しんで頂けましたらとても嬉しいです。

 

クマグスクさんは大宮にあったアートホステルではなく、上京区に新しくオープンしたスペースとなりますので、ご来場の際はご注意くださいませ。

路地の奥にある、秘密基地のようなかっこいい場所です。

出来るだけシンプルに、空間に映えるようなかっこいい展示に出来たらよいなあと思っております。

新作をはりきってお見せできるように、あと少し制作を頑張ります!

「銀の夜」装画

 

11月19日に発売した、角田光代さんの小説「銀の夜」の装画を担当させて頂きました。

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カバーを外すと端から端までが全体図となる、横長の絵です。明け方の海をイメージして描いたもので、向かって右側はまだ夜の様子を残しています。(ちょうど裏表紙にあたる部分)

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今回はお話の中に出てくる印象的な場面を題材にというご依頼を頂いたので、装画のために描き下ろした新作となります。

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お話を読んでから絵を描くということは今までにない経験だったので緊張しましたが、泉沢光雄さんが素敵な装丁に仕上げてくださり、実物を手に取った時は感動しました。

このような素晴らしい機会を頂けたことに、心から感謝しております。

本屋さんに行かれる際は是非ともご覧頂けましたら幸いです。

 

ちなみにこちらの作品は「The world turns over」シリーズの新作になるため、次の個展に展示しようと思っています。

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これからのこと

お久しぶりのブログです。

最近まったくブログ書いていないなあ…と思い続けているうちに、前回の記事から一年以上経っていたことを今知りました。

一年ってあっという間ですね…。そのあいだに自分や世間を取り巻く環境がガラリと変化してしまいました。

 

ブログを書かなくなったいちばんの理由は、仕事以外で滅多にパソコンを開かなくなったからだったのですが、そういえばスマホからも投稿出来るよなと思い、今回初めてスマホで記事を作成しています。

なんとなくキーボードで打つほうが冷静に文章を考えやすい気がするので、もしかしたらいつもと違う雰囲気の文章になっているかもしれません。

 

ここ最近についてですが、3月に東京で個展をしたのを最後に、発表する機会がないまま半年が過ぎました。

住居兼アトリエ の引っ越しをしたことや、職場の環境の変化でバタバタしていたことも大きいのですが、やはりコロナ禍による世の中の変化も大きく影響していると思います。

 

わたし自身、ここ半年は仕事や買い物などの用事以外ほとんど出掛けなくなってしまっている状態で、今展示をしても観に来てもらえるのだろうか…、もしくは何かあった時にちゃんと責任を取れるのだろうか…と考えてしまい、身動きが取りづらくなっています。

また、これは必ずしもコロナ禍だけが原因ではないのですが、お世話になっていたギャラリーが閉業されることがとても多く、現状なかなか発表する場所がない…ということもあります。

(これは、自分自身があまりたくさんの人や場所と関われていないことも原因だと思うので、活動範囲を広げるようにもっと頑張らねばという感じです。。)

 

そんなこんなでなかなか発表する機会を作れずにいるのですが、そのあいだに装丁のお仕事を頂いたり、展示とはまた違う方法で作品を見ていただける機会が増えて来ていることは非常にありがたいです。

装丁は学生時代から憧れていたことなので、長年の夢がひとつ叶った感じです。

 

それでも、展示の目標がないと自分がこれからどこへ進んだら良いのか分からなくなることがあります。

今までも遠い目標に向かってではなく、ひとつひとつ目の前にある目標に向かって絵を描くことで、制作と作家活動を続けて来ました。

だから、そろそろ展示する機会を自分で作ろうと思っています。

数ヶ月後、あるいは一年後、今の世の中の状態がどう変わっているのか…あるいはあまり変わらないのか、ちょっとよく分からないし不安もあります。

もしかしたら、あまり…というか全然誰にも見に来てもらえないかもしれないけれど、それでも絵を描いて、たくさんの絵を一度に飾ること。

とりあえずそこを目指してもう一度動いても良いんじゃないかという気がして来ました。

 

何年作家活動を続けてもいまだに自信がなかったり先が見えなかったりと情けない自分ですが、それでもずっと変わらず絵を描くことが楽しいし、展示することにワクワクするし、見てもらえることに大きな喜びを感じる。

そういったことを大事にしていきたいし、それらを手放さない努力を続けていかないといけないなあと改めて思いました。

相変わらずぼちぼちではありますが、これからも頑張ります。

 

 

個展開催中

7月になりました。雨の日が続くので、未だに6月っぽいですね。

水曜と木曜はお休みしておりますが、個展は7月15日まで開催中です。まだまだ続いております!

 

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初日から天候に恵まれない日が続いておりますが、それでも毎日たくさんの方がお越し下さっていて、本当に感謝の気持ちでいっぱいです…!どうもありがとうございます。

金曜と日曜のみ在廊しておりますが、時間が経つのがあっという間です。お越し下さった方々とお話しするのがとても楽しいです。

サロンモザイク、やっぱり居心地の良い場所ですね。

 

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作品は展示する場所によって、見え方や向き合い方が様々に変化すると思います。

ホワイトキューブでのシンプルな展示も大好きですが、今回のサロンモザイクのようにいろんな要素がある空間で、肩の力を抜いてゆっくり作品と向き合える場所ってとても素敵だなあ…と思います。

生活とアートが自然に溶け合っている感じです。

 

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この場所が好きだから通ってしまう、そしてそこから出会いが生まれる…そんな場所があるということは、とても大切なことだと思います。

 

今週末はART  OSAKAが開催されるようです。それに合わせて大阪では展覧会やイベントなど盛り上がりそうな予感。

この機会に遠方から大阪へ来られる方も多いかと思われますので、どうぞよかったらサロンモザイクへも足を伸ばしていただけましたら幸いです。

今週も金曜と日曜は在廊しております。

台風が突然近づいて来たりしませんように…!。。

 

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雑誌掲載のお知らせ、個展が始まります

現在発売中のSAVVY 8月号の「今月のみる/きく/よむ」というページに、個展の紹介とインタビューを載せていただいております。

竹内厚さんがとても素敵な文章にまとめてくださりました。あれこれと、とりとめのない話をたくさん話してまったのですが、すごく読みやすくまとめてくださっていて、さすが!と思いました。

ぜひともご一読頂けましたら幸いです。

今月号は大好きな瀬戸内の島が特集されていて読み応えたっぷりの号です。

2年前(たぶん)に豊島、犬島、小豆島を回ったのですが、本当に楽しかったです。他の島にも近いうちに行きたいなあ…

直島行きの「あさひ」というまだ新しいきれいな船にわたしの作品を2点飾って頂いているはずなので、できたらあさひに乗って直島に行きたいな〜と思っています。

 

そして、個展の搬入が終わりました!(今日は一気に色々書いてしまいます。。!)明日の28日から始まります。様々なシリーズの新作・旧作をたくさん展示しました。

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■中比良真子個展「Collection」

□2019年6月28日(金)-7月15日(月)

■13:00-19:00/水曜・木曜休

サロンモザイク

〒530-0041 大阪府大阪市北区天神橋1丁目14−11
大阪市営地下鉄谷町線 南森町駅より徒歩約5分
JR 東西線 大阪天満宮駅より徒歩約5分

 

 

メインの壁はもちろん、カウンターの後ろの棚や窓辺など、いろんなところに展示しています。いくつかはストックするつもりでたくさん持って行ったのに、全部飾れてしまいました…!笑

どうぞごゆっくり、隅々まで作品を探して頂けると嬉しいです。

 

個展会期中、金曜日と日曜日は在廊を予定しております。(詳しい在廊時間などはTwitterでお知らせ致します)

なんだか梅雨入りと被ってしまいましたが(予想外)、、どうぞよろしくお願い致します〜!

 
 
 
 
 

 

個展のお知らせ

お久しぶりです。前回からかなり期間が空いてしまいました…。

あんまり離れると文章を考えるのが苦手になってきますね。これは良くない。

気を取り直して、今日はもうすぐ始まる個展のお知らせです。

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中比良真子展「Collection」

2019年6月28日(金)-7月15日(月)

13:00-19:00/水曜・木曜休

サロンモザイク(大阪)

 

◇◆◇◆◇◆◇◆◇

私の作品にはいくつかのシリーズがあります。それぞれが徐々に変化したりそこからさらに枝分かれしたりしながら、制作活動は続いてきました。

各シリーズは一見すると全然違う作風のようにも見えますが、根底にあることはすべてに共通しています。それは、「限られた情報のみが描かれることによって、描かれていない部分は見る人ひとりひとりの記憶や想像で補完されて広がっていく」ということ。個展の場合は、何かひとつのシリーズを選んで展示することが多いのですが、今回はあえて絞らず、これらの複数のシリーズを『Collection(コレクション)』的に一度に見て頂ける展示にしようと思っています。

また、これまでの個展では基本的に大きなものを主軸に構成することが多かったのですが、今回は、手のひらサイズの作品をはじめ、小さな作品をたくさん描いてみました。

数年前まで、メインとなる作品は大きいものでなければならないと考えており、小さな作品は単体で独立したものというよりは、大きな作品のピースのような存在として捉えていました。しかしここ最近、キャンバスのサイズと描かれるスケール感は必ずしもイコールではないと気付き、小さなキャンバスの中にも大きなキャンバスと変わらない世界を描き出すことを試みています。

『Collection』という個展タイトルは、今回展示する新シリーズのタイトルでもあります。身近なものや風景をコレクションするように、小さな枠の中にだいじに収めていくようなイメージで名付けました。

「神は細部に宿る」という言葉が表すように、小さなキャンバスの中に世界が宿るようになればと思っています。

◇◆◇◆◇◆◇◆◇

 

サロンモザイク店主のコタニさんは元DMOARTSのスタッフさんで、2017年にサロンモザイクをオープンされました。

サロンモザイクはとても居心地の良いギャラリー/ショップ/サロンで、訪れるたびにここでいつか展示したいなあ…と思っていたので、今回実現できてとても嬉しいです。

いつもの個展とは少し違った雰囲気になると思います。

小さいながらも点数はかなり多くなりそうなので、見応えは十分…!のはずです。頑張ります〜!(まだ完成していない…)

どうぞお越しいただけましたら幸いです。