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2006年09月17日(Sun) 戦艦大和ノ最期 このエントリーを含むブックマーク このエントリーのブックマークコメント

昭和54年(1979)の今日、戦艦大和の生き証人、小説家吉田満さんが亡くなりました。



『戦艦大和ノ最期』より、臼淵大尉の言葉。


すでに勝ち目のない戦争。

国のために死ねて本望と言うA。死ぬことの意義がわからない、無駄死にだとするB。

青年将校たちは、互いの死生観を戦わせ、乱闘寸前のやり場のない議論を繰り返します。


A 「国のため、君のために死ぬ。それでいいじゃないか。それ以上になにが必要なのだ。もって瞑すべきじゃないか」

B 「君国のために散る。それは分かる。だが一体それは、どういうこととつながっているのだ。俺の死、俺の生命、また日本全体の敗北、それを更に一般的な、普遍的な、何か価値というようなものに結び付けたいのだ。これらいっさいのことは、一体何のためにあるのだ」

A 「それは理屈だ。無用な、むしろ有害な屁理屈だ。貴様は特攻隊菊水のマークを胸に付けて、天皇陛下万歳と死ねて、それで嬉しくはないのか」

B 「それだけじゃ嫌だ。もっと、何かが必要なのだ」

A 「よし、そういう腐った性根を叩きなおしてやる」

しかし、哨戒長臼淵大尉の一言が、この議論を収束させます。


「 進歩のない者は決して勝たない。負けて目覚めることが最上の道だ。日本は進歩ということを軽んじすぎた。私的な潔癖や徳義にこだわって、真の進歩を忘れていた。敗れて目覚める。それ以外に、どうして日本は救われるか。今、目覚めずしていつ救われるか。俺たちは、その先導になるのだ。日本の新生に先駆けて散る。まさに本望じゃないか」


吉田満』(Wikipedia) http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%90%89%E7%94%B0%E6%BA%80

『臼淵磐』(Wikipedia) http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%87%BC%E6%B7%B5%E7%A3%90

http://d.hatena.ne.jp/nakamoto_h/20050816

http://d.hatena.ne.jp/nakamoto_h/20050423


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室長臼淵大尉、直撃弾ニ斃ル 一片ノ肉、一滴ノ血ヲ残サズ。

─― 吉田 満 (『戦艦大和ノ最期』

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