強火で進め

このブログではプログラム関連の記事を中心に書いてます。

Unityで簡単にAR機能が使えるライブラリ「String」

String™ Augmented Reality
http://www.poweredbystring.com/

ライセンス

ライセンスはこちら

iPhoneアプリの開発に使う事を考えると、ちょっと高い様な気もしますがそんなに数売れるものでも無いのでしょうがないですかね。

使用事例

このライブラリが公開される前から公開されていたこちらのiPhoneアプリで実際の反応速度やどんな事が可能か体験出来ます。この記事を書くためにアプリページを確認したらドラゴンのデモが追加されたみたいです。

以下の動画はデモの1つのARゲーム。迫り来るミイラが持っている石版の色と同じ色のパネルをキャラが立っている台座の周囲から見つけ、タップするとミイラを倒す事が出来ます。


スニーカーを表示。


3D空間でお絵かき。


壁の額縁からドラゴン登場

その他に既に色々な使用事例が有ります。


牛乳パックの周りに広場が出現。


球体に凹凸を付けたり、色を塗る。


このライブラリは今回一般向けのライセンスが発表される前に直接問い合わせたら使えたみたいで、使用事例の動画は既に沢山上がっています。

全部取り上げるには多すぎるので興味が有る人はYoutubeで「String Augmented Reality」で検索すれば沢山見つかるかと思います。

※この使用事例が今回公開されたライブラリでも全て実現可能かどうかについては確認していません。また、ライセンスの種類によって実現出来ないものも有るかも知れません。その辺りは事前にしっかりと確認のライセンスを購入下さい。

試してみた

早速、自分もデモ版をDLして試してみました。ライブラリはこちらからDL出来ます。

実際にやってみるとちょっと気をつける点が有ったので書いときます。

  • チュートリアルのPDFには StringWrapper.cs 、 CameraCentricARManager.cs をコピペする様にと書かれていますが実際には ContentCentricARManager.cs も必要です。こちらもコピペする様にしましょう。
  • Unityで生成されたXcodeプロジェクトに libStringUnity*.a (*の所はライセンスやバージョンによって異なります)を追加する。
  • ビルド設定の「プリプロセッサマクロ」の所に以下を設定。
PresentContext_UnityCallback(x)=PresentContext_UnityCallback_Old(x)

主に気を付ける部分はこんな所です。まぁ、最初の誤記の所を除くとちゃんとチュートリアルに書いて有るのでめんどくさがらずにちゃんと読みましょうという事ですね。

自分のUnityのライセンスはiPhone Proでは無く、iPhoneライセンスですが少なくともチュートリアルのプログラムについては問題無く動作しました。Demoライセンスなんでライセンスの機能比較に書いて有る通り、マーカーを3つ登録しても最初に登録した1つしかマーカーとして認識されませんでした。

マーカーに対する3Dモデルの追従性も良く、Unityで使うのもそんなに手間では無いし結構良さそうに思います。

でもまぁ、問題は料金ですね。通常のiPhoneアプリだとこの値段で使って利益を出すとなると使えるプロジェクトは限られてきそうな気もします。そこを除けばとても良いライブラリだと思います。

関連情報

iOS用の高速で強力な拡張現実プラットホームString Augmented Realityが本体とSDKをリリースhttp://jp.techcrunch.com/archives/20110616string-launches-with-fast-powerful-augmented-reality-platform-for-ios/

Unity Technologies Blog - String Augmented Reality... - Radium Software
http://radiumsoftware.tumblr.com/post/6616525928

Augmented Reality Powered By String | Augmented Planet
http://www.augmentedplanet.com/2011/05/augmented-reality-powered-by-string/

Unity Technologies Blog » Blog Archive » String Augmented Reality Launches
http://blogs.unity3d.com/2011/06/16/string-augmented-reality-launches/