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仙台なかのや日記 このページをアンテナに追加 RSSフィード

2013-02-15

独立なんてラララ

| 23:07 |

最近、それぞれ別件で2人の同窓から独立の相談を受けた。

僕のような商売を生業にしている人間がいうのはアレだが、準備不足のまま独立することで困った状況に追い込まれている人を幾人も見ているため、「独立して会社作ろうと思うんだけど...」という相談を受けると、その相手が友達だとなおのこと、「うむ、まず冷静になろう。会社作るなんていつでもできる」と言ってしまいたくなる。

だが今回は両名とも実に、マジでそれセクシー過ぎますねと言いたくなるビジネスプランと、事業の堅さと、根回しとを準備しており、こりゃすぐでなくても上手くいくわ、何だったら出資してえわという内容だったのであります。そこまで決まってれば、俺の手伝えることはただの手続きですよ。

俺らの母校である東北学院高等学校卒業した人間は、主に地元仙台中小企業地銀就職したり、親の会社を継いだり、または職業人生の過程で起業したりするのだが、また皆適度に遊んで適度に先輩の使いっ走りして育っているので、上手く地元経済の中で立ち回るのだわ。

ベリー頼もしい。決して学業優秀な母校ではないけど、実に頼もしい。

2013-01-11

鉄工所の親父のはなし

| 22:02 |

震災で大変な被害を受けた鉄工所の親父から依頼を受けた。事業を再建して飯を食っていかなければならないから手伝ってくれ、という話で、自分も職人たちも幸い身体は無事で、昔からの取引先も仕事をくれるというから、「これ」さえ何とかなれば上手く行くんだがと。

僕の専門分野が「これ」なものだから、俺は大雪の日に会いに行って、親父は、やはり震災で閉めたという会社から借りた工場から、作業着のままで出てきた。

俺は基本的に依頼者を社長と呼ぶのだが、依頼者が皆社長だから当然なのだけど、親父はそれを拒んで、今更社長でもねえだろう、この狭い事務所を見ろと、名前で呼ぶように強要した。

地震は酷かったし津波もおどげでねえけど、みんな食っていかなくちゃならんからなあ、なんぼでも仕事しねえととキビキビ打ち合わせをして、しながら職人たちに指示を出し、携帯電話がバンバン鳴って、こういう世界中の名もない親父たちがこの世界を回しているとやはり俺は確信している。

2012-12-15

デスク周りを再設計

| 22:38 |

事務所引っ越しに伴いデスク周りを再設計する計画の買い物メモ。ストレスなく仕事をするために一番いいものを買うことをモットーにしているので、金に糸目はつけねえ。

Mac

メインをMacにすることにした。これまでは職業事務屋の矜持として仕事ではWinのみを使ってきたが、今後はMacで行かせてもらいます。Mac miniの1TBの方にFusion Driveを載せてメモリを16GBにすれば相当いいマシンになるであろう。

APPLE Mac mini/ 2.3GH Quad Core i7/4G/1TB/USB3/Thunderbolt MD388J/A

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更に言えば、Winで実務をこなすこと自体から距離を置かなければならない。自分がそればかりしていてはもうやっていけない。あえて使い慣れていないMac環境にいくことにして、強制的に脳を活性化してしまおうかと。

仮想化

とは言え実務から完全に離れる訳でもないので、Win環境を完全放棄できることはできず、Bootcampと悩みつつも仮想デスクトップ化して両方動かすことに。ざっと調べたところ、仮想化にはFusionというやつが良いようだ。

VMware FUSION

2枚敷き

モニタを1枚買い足してそれぞれにMacWinを割り当てておけば宜しかろう。更にいえばWin用モニタはアームで縦にして使うといいと思われる。だって書類書きにしか使わない画面なのだから。モニタは三菱が安くて質素で必要最低限でとにかく最高だ。

MITSUBISHI 23型LED液晶ディスプレイ RDT234WLM(BK)

MITSUBISHI 23型LED液晶ディスプレイ RDT234WLM(BK)

たまにグレアのモニタを使っている人がいるが、目が潰れないのか心配になる。

2012-11-02

政策の話(社会保険とか雇用安定とか)

| 23:09 |

最近中小企業関連の法令つうか、通達運用つうか、結構大きなトピックがありましたよね。

1つ目は、5年を超えて有期雇用されている労働者は無期雇用になれるようにしよう、というやつ。

労働契約法の改正について〜有期労働契約の新しいルールができました〜|厚生労働省

僕の幼馴染が厚労省官僚で、今年のお盆に数年ぶりに会った時にこの話をしました(労使は厚労省の管轄)。まあ、4年半勤めてる事務職の人だったら大体その部署のエース級になってるし、中小零細ではどちらにしろ首にはできないんじゃないの?ということで、5年というのは絶妙な線なのかも知らんね、という感じです。

この幼馴染というのが、僕が7歳の頃近所に越してきて、いかにも都会からの転校生的な「僕はビートルズが好きでしゅ、勉強も出来ましゅ」的な、靴下は白で膝下まで上がってましゅ的な、それはやな奴でしたね。今この本文には関係ないですが、中学校時代にはジャニス・ジョップリンの是非について論じつゝ連れ立って登下校しておりました。

もう1つは、建設業許可は社保厚年雇用保険完備にしてよね、というやつ。

報道発表資料:「建設業法施行規則の一部を改正する省令」及び「建設業法第27条の23第3項の経営事項審査の項目及び基準を定める件の一部を改正する告示」について - 国土交通省

地方都市で建設業オーナーさん達と毎日顔を突き合わせてる身からすると、「お上、それを言っちゃあ仕舞えよ...」という気がしないでもないですが、法令遵守っつう観点でいうと実にごもっとも、ぐぅの音もでません、署名押印します、印鑑証明書も付けます的な。

制度疲労的な

かっちり行こう、法令遵守大前提だ、というのは非常に良く理解できる話で、だって大日本帝国法治国家なのですから、しかし若干疑問に思うのは、そもそも政策の方向性が制度疲労を起こしているのが結構誰の目にも明らかなのでは、という部分なのです。

非正規雇用5年云々でいうと、日本の労働諸法だと事実上労働者は(人が変なのでも、会社に金がなくても)クビにできないことになっているので、解雇規制を緩和した方が雇用流動性が上がって就業率が上がるんじゃねえの?という議論も一部活発なのです。だって今の社会に総合職としての正社員終身雇用的に食わせる余力なんてないよ、というご意見ですな。

建設業許可の社保厚年完備にしても、まあ専門分野ストライク過ぎて仕事に支障をきたす可能性があるのでこれ以上は申し上げられませんけれども、何故に国交省管轄に厚労省の話が?という気がしないでもない。技術的に辻褄が合わない部分がある気がする。でもこれ以上は申し上げられない。

右肩上がりというか左前というか

制度は変わるまでに時間がかかるから、今の制度が前提にしている「経済社会」というものと、現実の生活者達の姿が乖離してきているのだろうと思う。回転スピードが違うのだから、乖離は仕方が無いのだと思う。ただこの国が80年代的な経済にあるという前提で諸制度を設計運用するのはもう辞めにしないと、マジで方向転換のタイミングを失うと思う。

2012-09-03

俺らは法律屋であり生活者である

| 21:54 |

最後の更新が飲み会の告知なので、まるで自分が単なる飲み会番長であるような錯覚を与えてしまい営業的にも支障があるので、それは一面真理でもあるのですが、一応事務所の広報的な側面もあるかと思い、更新しておきます。

生活者

僕は行政書士というやつで、他にお仲間として司法書士税理士社会保険労務士弁護士などがあるのですが、大きく言うとみんな法律屋なのです。法律の解釈や手続きやらを生業にしているので、法律家でない人も多いでしょうけど少なくとも法律屋でしょう。とりわけ僕の場合は商事専門の行政書士なので、手続き屋という側面が強いです。手続きに入るときには法律的な部分は全部カタがついている場合が多いですね、カタを付けてから実作業に入るような(どうやってもカタがつかない場合に登場するのが弁護士さんです)。

商事専門ですから、色んな会社をやってる社長さんとか、個人の独創的な事業をしている個人の方などから日々お話を聞いて過ごしている訳ですが、「それはこうやったら解決っすよね」と一言で言えないですよね、だって相手は経営者だったり芸術家だったりクリエイターだったりするが、同時に生活者なのだから。商売で突っ込んだことをしようとすると、どうしても生活にしわ寄せが来たり、来るリスク高まったりするので、「解決」というより、「ここをこうするとこうなり、この面での問題はクリアするが、社長としてのあなたはどうで、あなた個人はどう思うのだ」ということを議論することになります。生活者としての相手を無視して仕事をするのは難しいですよ。

(あ、もちろん生活者としての相手を無視するのが礼儀の場合も多々あるので、無視すべき時はばんばん無視します。「おめえにそんなこと期待してねえ」っつうことですよね。無視した時の俺は風になりますよ)

そして僕も、仲良しの同業者さんたちも同じく生活者なので、きっちり日常を生きていない人と仕事できねえですよね。日常を生きるだけだから難しくないと思うんだけど、蔑ろにしてる人は何かこう、依頼者である相手の生活に対する想像力に欠けるというか、デリカシーというか、だって日常ってデリケートなものだろうキミ、などと思うのだが。

こういう訳で、僕は一緒にお仕事をする同業者さんたちとはよく飯を食いに行ったり、酒を飲んだりします。ずるずるの人間関係を作りたいわけではないが、相手のディテールを知ると、人としての奥行きが出てくる。

何となく漠然としてしまいましたが、僕らのように個人に依拠した仕事って地が出るよね、ということで。法律のことばっかり知ってても全然セクシーじゃないというか(知らないことのエクスキューズにはならないですね。当然ですね)

金森(重)

10年くらい前に読んでいた本が新装丁で新書になったみたいなので買ってみました。一部加筆修正して現代にアップデートされている部分もあります。

プロ法律家のビジネス成功術 (PHPビジネス新書)

プロ法律家のビジネス成功術 (PHPビジネス新書)

いつ読んでも強烈なんだよな...。でも氏が10年前に書いていたことは、そのまんまこの10年で起きたこともたくさんあるので、字面が強烈でも拒絶反応は起きない。理に適っている。理屈の部分は納得できても、この本の内容を実際に行動に起こすときにインテリジェンスに欠ける方法を取ってしまう人々がいるので、胴元として大いに誤解されている氏だと思う。

会って話してみたい同業者さんの1人ですな、この人絶対すんごいいい人だと思う。