ライフサイエンス統合データベースプロジェクトのサービスが公開されました。
昨年から参加している、ライフサイエンス統合データベースプロジェクトのサービスが公開されました。開発にかかわったものを紹介します。
基盤技術開発チームとしては、DBCLS OpenID サーバを開発しました。OpenID 技術を導入して、プロジェクトでひろく利用できるユーザアカウントを発行できるものです。
DBCLS OpenID サーバは、複数のプロファイルを管理できる OpenID サーバです。保証外ですが、OpenID 2.0 でも動くかもしれません。
開発背景としては、統合データベースプロジェクトの方向性のひとつに、ユーザカスタマイズ性の向上があります。検索の問い合わせを保存したり、データのビューをカスタマイズするといった機能には、ユーザのアカウントが欠かせません。そこで、クロスドメインでのユーザ認証をかんたんに実現できるOpenID 技術を利用したアカウントサービスを開発しました。
- DBCLS OpenID Service
- OpenID - Wikipedia
- OpenID Authentication 1.1
- OpenID Simple Registration Extension 1.0
- Final: OpenID Authentication 2.0 - Final
分担機関のひとつ、かずさディー・エヌ・エー研究所としては、かずさアノテーションとかずさナビゲーションの開発を行いました。これは現在も開発中です。
かずさアノテーションは、遺伝子機能アノテーションをソーシャル・ブックマークの仕組みでおこうものです。遺伝子アノテーションの持続可能性を簡単な操作で実現し、到達可能性をタグや検索機能で実現しました。ユーザインターフェイスの改善を現在おこなっています。
かずさナビゲーションは、Elgg ソーシャル・ネットワーク・システム(SNS)をつかった、生物学研究者のための SNS です。研究活動には小規模グループの形成がよくあります。そのような場面では、いままでメーリングリストが利用されていますが、限界を感じつつある人がおおいと思います。たとえば、すこし大きめなファイルの交換や研究会のウェブサイトの公開などです。このようなメーリングリストでは十分やりきれないところをサポートするには SNS の機能が適切であると、かずさではかんがえました。
どちらのサービスも、DBCLS OpenID サーバのアカウントでログインすることができます。