食事を大切にする文化

nakatomimoka2009-10-05

北山晴一さん。「フランスもグローバル化の波に洗われ、食の安全への関心が高まっている。でも、日本と決定的に違うのは食事を大切にする文化が微動だにしていないこと。社会が一日三食の食事パターンと時間帯を共有し、十人中八人が夕食を家族ととっている。料理にかける時間も減っていない。人間関係を築く上で身体性を重視する彼らにとり、同じ物を食べ会話を楽しむことは日常生活で最も大切な行為であり、幸せの根幹をなすものなのです。現代人は孤独感が深まっています。身体に触れあう、面と向かって話すなどアナログの人間関係は人が生きていく上で不可欠なのに、身体までが現実感を失い人間関係が断片的になっている。皆自分探しには熱心だが他人との関係を持ちたがらない。でも、他者との関係がなければ自分も見えてこない」家族と食事を。