リアル書店がアマゾンに勝つ方法

いまのままでは、アマゾンに負けっぱなしだ。というのが、私のリアル書店に対する評価だ。たしかにリアルであることのメリットはある。しかし、あまりにもアマゾンが便利になっているのに対し、リアル書店はほとんど変化もなく、サービスもよくならない。

ほしい本が店頭になくて、取り寄せすると、1週間2週間3週間も待たされる。一部書店チェーンは店舗間で移動させて数日というのもあるけれど、アマゾンなら翌日、オプション料を払えば即日に届く。
ぶらりとよって、暇つぶしの本を買うなら、リアルな書店はいいかもしれないけど、ちょっとマニアックな本、昔の本、専門書なんかを買うのは、どうせないのならアマゾンに頼めばいい。そういう流れになっている。

どうやったら、それをくい止められるか。
私のアイデアは、これだ!

書店に印刷製本機を置く。

お客さんがほしい本が在庫にないときには、その場で印刷製本してもらうことで買うことができるようにするのだ。データはネットでダウンロードすればいい。表紙からレイアウトからフォントからみんなデータとしてサーバにもっていればいい。

幸い、現在の本のほとんどはデータ化されているから、印刷と製本さえ1冊ずつ書店に置けるスペースの機械でできてしまえば、実現は可能だ。さあ、印刷機器メーカーさん出番です。

この仕組みなら、今現在業界の悩みである、返品率をぐっと低くできます。なにしろ在庫は電子化されているわけですから。

お客さんは、印刷と製本にかかる時間まつだけで、本を手に入れることができます。数十分から数時間でしょう。アマゾンが配達するより早くすればいいんです。

これで品切れもなくなるし、長期にわたってのんびり売ることが可能。しかも、店が狭くてもいいから、駅前の小さな書店でも、マニアックな本や専門書を、在庫しているのと同様に扱えるわけです。

サーバーの管理と版権や金銭のやりとりをするのを、取次がやればいいでしょう。

別にネットで公開する訳じゃなく、印刷して製本して、売るのは書店なのだから、いまと変わらないので権利関係なんかは難しくないはず。いまのプリンタの技術なら、もう十分できるはず。アマゾンに勝つには、うってつけだとおもいませんかね。業界のみなさん。