きめがお…

   ※   ※   ※   ※   ※   ※   


善と悪
どちらにしても
人の業


ヱデンの園の
果実の毒気


   ※   ※   ※   ※   ※   ※   


財務の日、債務の日。
ぷよぷよ』のアルルに対するアンチテーゼ、ジェゾ・ヴィグィィの誕生日。
(無邪気なアルル、と、邪念に徹するジェゾ)


カネに纏わる小汚い話、と、善悪の反面二極論の話。
ィャ。
カネに纏わる小汚い話は、微妙に、触れないかも知れませんが。


偽物語


随分と「もっとも」らしい西尾節による、善と悪の対論対峙。
文章で読んだ時には、ちょっと感銘っぽいニュアンスを受けたですが。
アニメで見ると「ただただ、鬱陶しい」の一語に尽きる、口喧嘩。


そもそも。
「物理的に、絶対的に、人間に対して従属を示唆する『金』」に対して。
それを介して歪曲的に突き付けられていたハズの、貝木クンの、盲執のベクトルが。
実態、『金』(即物論)を心軸とした、間接的な人間(精神論)否定の概念が。
善と言いつつ悪に寄り、悪を誇示して善を為す、人間の二律背反に対する、不信が。
……まったく、耳から心に届かなかったのが、そもそもの違和感。
……小説で、文字で、事前に読んでいたから、やっと予備的に解釈できたモノの。
……三木慎一郎さんの特異性だけを押し付けて、異様を演出したいだけにしか思えなかった、アニメ版。


それに対する、阿良々木クンの、開き直りの小理屈も。
絶望先生みたいな、言い切り型の自己完結で終わってる気がして。
「つなぎ」のハズの、キメ顔(余接)と京都弁(余弦)が、ただの萌えキャラでしか無かった。


うーん……。
まぁ、細かい異論は、さて置いて。
物語の本質には抵触しない範囲での、イチャモン。


wikiによれば、影縫余弦の方言は「大阪弁」とされているのですが。
アレは「京都弁」だ、と、作中で具体的に言及が無かったか?
まぁ、どっちにしても。
奈良県民の白石涼子さんには、些か、ハードルの高い仕事だったんじゃ無いかなぁ、……と。(笑)
「関西出身だからって仕事を回して貰っても、奈良は奈良で違うんだよ……」的な。


ラストバトルの余弦の「言刃(言葉)」に、いまいち、決定打力が欠けていたのは。
余弦と阿良々木クンの拍子抜けとか手抜きとか、そんな問題じゃなくて。
白石涼子さん自身、ドスを利かせる声の軸足の踏ん張りが滑ったから、……なのかなぁ、とか。
その辺の、すごく奇妙な部分に、最大の違和感を感じました。


性善説、と、性悪説、の、口喧嘩。
白石涼子さん、……と、言えば。
ボクの中では、白鳥隆士綾崎ハヤテ、の、二強なのですが。
とどの詰まり、ヘタレのショタこそ、真髄だと思うのですが。(笑)
近年は、どちらかと云うと、頭脳派かつ中ボス級の女性幹部職の仕事が増えている気が。
ハスキーで、ドスが利いて、でも地味に打たれ弱い、天性の「噛ませ犬」体質。


ともあれ。
本質的に性善説の苦労人、白鳥隆士、……が。
徹底的に性悪説の苦労人、綾崎ハヤテ、……が。


双方、それぞれ、影縫余弦の命題に対して、どう反論するのか。
双方、それぞれ、阿良々木暦の中途半端に対して、どう対峙するのか。


その辺りのコトが、ちょっと、気になりました。


殊。
白鳥隆士、も、綾崎ハヤテ、も。
怪異とは無縁の、完全に普通の人間でありながら。
ガチで余弦と闘拳闘争になっても、阿良々木クンより、負う傷が浅いだろうし。(笑)
……もっと、身のある激論が期待できただろうに、と。


僕はキメ顔でそう言った。(何)


結論。
……結局、それが言いたいだけですよね。(笑)


偽物語』の放送期間中に、あっちの四コマで。
高嶺のマナカさんに、一度ぐらい、言ってもらいたかったのですけれど。
声優ネタの兼ね合いで。


余接にしても、火燐にしても、月火にしても。
声優さんの布陣が、ことごとく、空振りしていた感が否めないのは、何故だろう。
見た目に見合った可愛い声が出せるヒトなら、誰でも良いよ、的な。