波打際の舞台日記

2018-07-02

[][]TACT/FESTIVAL 2018 東京芸術劇場

今年は6/29-7/1に開催だった。東京芸術劇場身体表現フェスティバルで、有料公演もあるが今年は無料公演が充実した。6/30(土)に参加。観た演目は以下の通り。
ホワイトアスパラガスサーカス)xひびのこづえ(衣装)x川瀬浩介(音楽)「WONDER WATER」ロワー広場
 パフォーマンスジャグリングアクロバット。ひびのこづえのいつもの泡っぽい衣装で海中世界を作り出し、音楽もポップでちょっとかわいい魚ダンスウツボが秀逸(写真パフォーマンス後)。
劇団コープス「ひつじ」ロワー広場
 今年は1階から半分位観た。定番ひつじパフォーマンスかな? 遠目で見ると顔や体の細かい動きが分からなくて醍醐味半減なので、是非近くでどうぞ。
田中泯「場踊り」劇場広場
 ザ・舞踏っぽい格好で完全なフリージャズの踊り。軽快な明るい曲と飛行機自動車の人工音で音はできていて、それに合わせてリズムで踊る部分と地平の向こうを指し示す部分というくらいの構成はあるのだろうが、ほぼ即興ちょっとイカレたじいさん的でもあるがすごい集中力だった。じゃがいもを売っていた。

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2018-06-24

[]「谷山浩子 放課後音楽室〜吉川忠英先生と〜」東京文化会館ホール

6/23(土)毎年やっている谷山浩子ゲストたっぷり組む企画で、今年はアコースティックギター吉川忠英ゲストゲストというかソロパートもあるから出ずっぱり。吉川忠英ボーカル以外の声がホーミーみたいなのとかいろんな声が出て不思議だった。ゆったりした時間流れる(実際いつもよりテンポ遅めに感じた)穏やかな空間だった。セットリストもそんな感じ。谷山浩子の曲はピアノが基本の感情を、バイオリンが大波を伝えることが多いので、アコギはやさしさの役割を担うことが多いのかも。ダブルアンコールの「カタツムリを追いかけて」が静かに体に残った。

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2018-06-14

[]青年団日本文学盛衰史吉祥寺シアター

原作高橋源一郎、作・演出平田オリザ、出演:大竹直、兵藤公美、山内健司ほか
6/13(水)マチネを観た。満員と思われる。当時の現代口語である伝言ダイヤルネット掲示板などの語りを交え話題を呼んだ高橋源一郎小説原作明治文豪たちが日本語文学を作り出していく姿を描く。舞台は設定をがらりと変え、けれどびっくりするくらい原作に忠実だった。くすぐりどころまでコピー。今をふんだんに取り込んだ。

ネタばれを含むので、以下は原作の話と思ってもらいたい。鎖国が解けて急に海外文明流入し、形式に頼らない文章と、それにより表現される内面というものがある、ということを知り、少しずつ文学を「発見」していった若い高揚感はまぶしく羨しい。けれど生きる道を切り開くために切実に表現が生まれた女たちに比べると、男たちのは使命感に燃えているが宙に浮いている。たちまち国家に制約されていくのもそこに理由がなかっただろうか。言葉思想を作るというのも言葉と心の円環の半分だが、言葉を見出さざるをえない衝動というのもあるはずだと思うのだ。明治文語体読み物は面白い近代文学はつまらなくて読めないと思っていた私にとって、あれは実験文学だったのだというのは目からウロコの読み方だった。文学への深い愛情が感じられて胸が熱くなる舞台だった。なんと4場構成。少し明治文学をおさらいしていくとより楽しめると思います。

2018-06-06

[]「牡丹灯籠」紀伊國屋サザンシアターTAKASHIMAYA

とみん特選小劇場★55回
岩波ホール白石加代子百物語シリーズアンコール上演
第80話 三遊亭圓朝牡丹灯籠」
構成演出鴨下信一、出演:白石加代子
6/5(火)都民劇場主催の回を観た。客席も演者も70歳以上だと思うが、白石加代子の達者さと上手さが味わえた。マクラから物語に入る自然さ、語り分けの見事さは落語よりうまい男性の声、年増の声などそれぞれ。テキストにところどころ混乱させるところがあるのが残念だが、黒子の灯籠さんの動きなども手伝って、すっと語ってみせた。怖いかというと生きてる人の方が怖いが。ところで仇討物にありがちな難点だが、たくさん張り巡らせた因果応報全然腑に落ちない。この筋必要? 牡丹灯籠の幽霊の話だけで充分に思えるのだが。

2018-06-03

[]「アリババと40人の盗賊」(ビデオ

5/31に観た。1944年に公開された映画で、バグダッドカリフと攻め込んできたモンゴルの王の戦いの話。一応開けゴマ英語圏から見た異国情緒満載だが、両者の差があまりはっきりしない。バグダッドというよりインドな感じがするし。映像は白黒に全体的に赤色と一部青色を足していると思われる不思議な色合い。殺陣が早くてとてつもなく格好良いのが見どころで、たっぷり楽しめた。