生活

面白いことは特にない、ただの日記です(投稿後に、二三日かけて書き直します)

水痘ワクチン


予防接種法に関する情報ページ
厚生労働省

予防接種ガイドライン

水痘ワクチンに関する記述がある。


弱毒化した水痘帯状疱疹ウイルスを凍結乾燥した生ワクチンであり,添付の溶解液(局方蒸留水)で溶解し使用する。高温や紫外線に弱い生ワクチン株を使用しているため,保管に注意する(5℃以下の冷蔵庫または冷凍庫)。自然水痘に罹患すると重篤化しやすい人を主たる対象として開発されてきたワクチンであるが,健康児への接種も差し支えない。副反応はほとんど認められない。

予防接種と子どもの健康(啓発資料)

4. 予防接種の対象となる病気と予防接種による副反応と題する記事

予防接種と聞くと副反応が心配と消極的になっておられる方もいるようですが,その病気にかかった場合と比較してよく考えてみてください。現在日本で使用しているワクチンは,世界の中でも優秀なもので,副反応の頻度も少ないものです。
 しかし人間の体の性質は一人一人違いますから,副反応の出る人もでてきます。程度はいろいろですが,大切なことはお子さんの体のことがよくわかったかかりつけの医師に,体調をよく診ていただき,接種をしていただくのがいちばん良いと思います。地域によっては集団接種のところもありますが,その場合には接種会場で診察される医師によく相談して,納得してお子さんのため,予防接種を受けましょう。


予防接種 間違い防止の手引き
ワクチンの安全性以外に起こりうる事故の例

予防接種問題検討小委員会報告書について(平成11年)
基本的考え方、の中に、水痘ワクチンに関する記述がある

水痘は、感染症発生動向調査における小児科を中心とする定点医療機関からの報告において、毎年定点当たりで約70人から100人が認められており、小児に残された重要なウイルス感染症である。この水痘に対するワクチンは、当初、ネフローゼ患児や白血病罹患児等の水痘に罹患した場合の高危険群の感染防止を目的として開発され、我が国では1987年以降、任意の予防接種として用いられてきている。最近は、水痘が発症した場合に発疹、掻痒感、睡眠障害等が認められるとともに、保育園、幼稚園、学校等への登校又は登園を中止しなければならないといった問題が指摘されており、健常児の水痘感染防止の観点からも予防接種が行われる場合が多い。ワクチンについて、我が国で開発された水痘(岡株)生ワクチンは、有効性・安全性について世界中で評価の定まったワクチンであると考えられる。
 以上のことから、水痘は、発病した場合であっても症状は軽く、合併症や後遺症も稀である一方、ワクチン接種の目的として乳幼児や学童及びその保護者の精神的、社会的負担の軽減といった面があることが指摘されており、個人の発病防止・重症化防止の観点からの検討を進めていくべきである。

医学生の指摘は間違っているのではないか?

私がこの記事を見たときに、少々違和感を感じた。それで、いくらか調べた。その後、いろいろとやり取りがあって、結局、私が最初に感じた違和感は、何も解決されないまま取り残されている。

内容があまりに医学的に誤っていて、私には殺人を啓蒙しているのと同じように見えます。冒頭で、ド素人なので参考程度に、と書いてはありますが、読めば予防接種を受けない気持ちになること必至で、その内容は誤った情報を元にしています。
一つだけ具体的に指摘します。

水疱瘡は健康な子供であれば大丈夫、残念なことに亡くなるのは白血病や心臓疾患を伴うなど免疫力の弱い子供が感染してしまったときです。そのようなことがあらかじめわかっている場合には、先に書いたように予防接種が有効かもしれません。

免疫力の弱い子供が危険なので予防接種を受けたらいい、という主張のようですが、免疫力が弱すぎて予防接種を受けられない子供たちのことを指しているのです。彼らのためには、「流行させない」という対策しかなく、そのために健康な子供がワクチンを受ける必要があるのです。免疫力が弱い子供は、ワクチンを打っただけで死んでしまいます。それゆえ、周りの子供が勝手にワクチンを受けずにいて、その子から死をうつされるということについて私は「殺人的」だと思うのです。

という部分。その前に何らかのやり取りがあったのだろう。

某所で予防の捉え方について疑問を持たれたようなのだが、それは非常に不本意なので、かつても紹介したページに対して送った「苦情」のメールを紹介する。

という書き出しで始まっている。
指しているのですという所が何のことか分からない。
水ぼうそうの予防接種に関して、私が見た限りは、彼が引用しているかつても紹介したページの記述が間違っているとは思わない。医学生は、彼らのためには、「流行させない」という対策しかなくと断言しているようだが、そうなのだろうか?そのために健康な子供がワクチンを受ける必要があるという主張の根拠を聞かせて欲しい。現在、水痘ワクチンは任意接種で、およそ30%程度の接種率であることから、集団予防にはほど遠い状況である。莫大なコストを掛けて、水痘ワクチン接種率を、免疫不全の患児のために集団予防が可能なレベルまで高めるメリットがあるというコンセンサスは得られているのか?
免疫力が弱いと分かっている患者は、予防接種が受けられない場合が多いのはその通りだが、水痘ワクチンに関しては別のようである。
医学生の記事を引用した小児科医が、この点について何も指摘しなかったのも不思議に思った。

(ただしそれでも感染する場合が多数あり疑問)

多数とか曖昧な言葉で不安を煽るのではなく、感染率を比べるべきです。あまりに現場の医師の努力を踏みにじっています。

医学論文でも、かなりの数とか、相当数とか云う表現が平気で出てくることは、一昨日に紹介した通りである。
http://d.hatena.ne.jp/namnchichi/20050205#p6
私は解決できずにいる。どなたかご存じの方がいたら、(メールでも、コメント欄でもいいので)教えて欲しい。

素朴に宣伝

普段、やり慣れないこと、(資料を読んでまとめたり、引用したり、コメントに答えたり、他のダイアリに意見したり)をやったせいか、大変疲れた。いつものペースに戻りたいと思う。
トラックバックとか、リンクなどを辿って、大勢のお客さんがいらして下さっているらしいので、本編の宣伝をしておく。

ちょっと関係のありそうなページを並べてみた。

shogoshiさま

本来、私信としてメールで処理するべき内容であったと反省しております。
私の不躾で無礼なコメントに対して、大変丁寧な返事をありがとうございました。いろいろとご配慮を頂き、感謝しております。ご迷惑をおかけしたこと、お詫び申し上げます。取り急ぎお礼まで。
(コメントは削除させていただきました)