仲の悪い姉妹


緑の髪の子が妹でひきこもりで、アクティブな姉に小さい頃から何かと抑圧を受けているのです。お姉ちゃんは悪魔大学を卒業したあと、商社に勤めてばりばりと働いていて、流行にも敏感。世間など関係ないような顔をして自分の好きなことしかやらない妹には見るたびにイライラし、毎回イヤミのひとつでも言ってやらずにはいられません。

服を愛す

装苑の70周年イベント「東京ファンタジー」でスタイリストの山本マナさんが手がけたファッションを見て上の絵を描いたのですが、こんなにださくしちゃってごめんなさい!と言った感じです。「真夜中のパンキッシュガール」と題されたファッションに身を包んだ女の子たちの中には黒い角を生やしている子が何人もいて、まさに悪魔ちゃんと呼びたくなりました。
こういうファッションショーって、まあ雑誌やテレビで紹介されているのを見たことしかないんだけど、こんな服、誰が着るんじゃ!っていうようなおもしろいかっこが満載で、「かっこいいコスプレ」みたい。目が離せない。見ていてわくわくする。デザイナーはコンセプトにそって自分の表したいこと、また、新しいファッションをその中に盛り込んでいくのだけど、ショー用の服を、もちろんそのままじゃ市場には出せないから、それらのエッセンスを盛り込んだものを改めて、市販の服用に作らないといけない。ショー用の服を考えるのに一年、商品化するのに一年と、わたしたちの手に届くまでにはけっこうな年数がかかっているわけです。
今年秋、NHKスペシャルでやっていた「東京カワイイ☆ウォーズ」を見て、そういう流れをはじめて知りました。
こうしたモード系とは対極にある「リアルクローズド」というファッションのあり方。「リアルクローズド」ってどういう意味?って思ったけど、日常すぐに着られる服たちってことでいいのかな。人気ファッションモデルや、女の子たちの「かわいい!」という直感によりすぐに生み出され、すぐに飽きられる服たち。元オリーブ教徒だったわたしには、何がかわいいのか今ひとつ理解出来なくて、かわいい以前に「おもしろくない」のが気に入らないです。年に一回くらい、「JJ」とか「Cancan」とか「egg」だとかを興味本位で買うのですが、見ていてすごく疲れます。何を見たらいいのかわかんないんだもん。「服」の紹介なんてしてないんだもん。この服を着るとこう見える!っていう、見せ方のためにある服ばかりなんだもん。
わたしには愛する服があって、愛した服たちがあります。若いころは特に、一目ぼれみたいにして、こころをぐっとつかまれる、なんて服に出会うことがしょっちゅうでした。
どういうひとを「おしゃれなひと」と呼ぶのかわかんないけど、服を愛してないひとにおしゃれさんは少ないように思うな!