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ノラ猫騒動記〜ノラ猫ナナンが飼い猫になるまで

2013-02-07

その後の私たち

年が明けてから何度か雪が降った。その雪を見るたびに「やっぱりこんな寒空の下に放り出さなくて良かった。たかが猫1匹のために真剣に悩んだり苦しんだりしたけど、引っ越して良かったんだ」と心から思った。

新居は、前のマンションと比べるといろいろデメリットはあるけど、日当たりはよいし緑は多いし、家具の配置や収納がしやすい間取りだしでむしろ前より暮らしやすい。引っ越し前は「猫のために引っ越すのかあ」と思っていたけど、実際引っ越してみたら良いことがたくさんあった。ナナンは我が家の招き猫なのかもしれない。


f:id:nananchan:20130207164116j:image:rightその後のナナンは、すっかり「飼い猫」然として暮らしている。ノラ猫だったことなんか忘れてしまったかのようだ。電気カーペットの上でぬくぬくと寝て、ゴハンを食べて、水を飲み、猫トイレで用を足し、爪をとぎ、おもちゃで遊んでまた眠る。そんな毎日を過ごしている。

飼い猫になってから、ナナンは私たちに爪をたてなくなった。以前は油断すると猫パンチが飛んできて引っかかれたものだが、今はお腹をなでていても安全だ。たまに猫パンチする素振りは見せるが、決して爪は出さない。身内として、信用されたということか。

夫は、今では私以上にナナンをかわいがっている。「動物によく赤ちゃん言葉を使う人がいるけど、自分は絶対そんなことしないだろうと思ってたのに、やっぱりそうなるねえ」と言うのには笑った。


f:id:nananchan:20130207164231j:image:leftちなみに、よく鳴くのは相変わらずだ。伸びをしながら「うにゃ〜」と鳴き、トイレをしながら「ニャアオ」と野太い声で鳴き、寝返りを打つときも「んー」と小さく鳴く。ゴハンのときが一番やかましく、ゴハンが出てくるまでず〜っと鳴き続けている。

唯一鳴かないのは、眠っているときとネズミのおもちゃ(大のお気に入り)で遊んでいるときぐらいだ。生来のおしゃべり猫らしい。

この鳴き声にも慣れた最近では、ナナンの鳴きまねをして楽しんでいる私たちなのだった。

無事、飼い猫になる

2002年12月30日。朝8時ごろ起きると、ナナンが鳴き出した。いつものカリカリを与えたが、落ち着かないらしくなかなか食べない。いつもはエサが出てくると喜んで食べるのに・・・。うろうろしたりニャアニャア鳴きながら、やっと半分食べた。そのあと、ナナンはリビングのチェストやテレビ台の下にもぐりこんで鳴き続けた。私たちも、リビングの床に寝転がってテレビを見ていたが、疲れたのでうとうと昼寝をした。

そのうち、テレビ台の下から出てきたナナンは、今度は台所のほうへ行き、ワゴンの下にもぐりこんでしまった。今だ、とばかりリビングに掃除機をかけ、電機カーペットを敷いた。

本当は、この日はホームセンターに買い物に行ったり、荷物を片付けたりするつもりだったのだが、2人ともなにもする気がしなくて一日だらだらしていた。ナナンは、猫トイレにも行かず、エサもほとんど食べず、ひたすらワゴンの下にいた。そんな様子に、どうなることかと気が気でなかった。

夕方になって、心配した両親が伯母とともに訪ねてきた。一緒に鍋を食べたが、心配がつのって食欲がわかない。母が「ナナンにとったら拉致されてきたようなものなんだから、しょうがないよ。慣れるまで待つしかないよ」と言った。母と伯母は関係ない話をして気をそらそうとするが、私たちはちっとも盛り上がらなかった。

f:id:nananchan:20130207163237j:image:right両親と伯母がいる間、ナナンはずっと台所のワゴン下にいた。母や伯母が声をかけて抱こうとしたが、全然出てこなかった。しかし3人が帰ったとたんに出てきて、エサを半分食べ、水をがぶがぶ飲んだ。そしてようやく猫トイレでウンチとオシッコをした。トイレさえ覚えてくれれば、もう心配はない。猫は、一度トイレを覚えたら他の場所ではしない習性なのだ。そそうをする心配さえなければ、出かけることもできる。良かった良かった、と感動して2人で喜んだ。


2002年の大晦日。明け方ごろ、またニャアニャア鳴いているようだった。少し気になったが、もういいやと寝てしまった。朝起きると、ナナンはまた臆病猫に逆戻りしたかのように、テレビ台の下で鳴いていた。でもエサはしっかり食べた。

トイレを覚えてくれたから一応大丈夫だろう、ということで、ナナンをそのままにして午後から買い物に出かけた。夜7時ごろ帰ってくると、ナナンはまた台所のワゴン下にいたらしく、そこから出てきた。エサもしっかり食べた。

f:id:nananchan:20130207163537j:image:right私が夕飯を作っているあいだ、夫がナナンをかまっていると、伸び〜をしたり、ゴロンと床に寝転がったり、いつもやっていた行動をするようになった。しかも、以前は腹だけはなでられなかったのに、なでさせてくれた。私が近づいても腹を見せて、なでさせてくれた。また2人で感動した。

ごはんを食べ終わって「紅白」を見ていると、ナナンはダイニングの椅子に飛び乗って猫箱になった。私たちが起きている間中、そうやって椅子の上で箱になったりとぐろを巻いたりして寝ていた。

新居の近くにはお寺がある。11時半ごろ、除夜の鐘が聞こえてきた。なま「除夜の鐘」を聞きながら、お風呂に入って寝た。ナナンはまた鳴いていたが、もうあまり気にならなかった。


2003年の元日。朝起きると、ナナンはリビングの電気カーペットの上にいた。エサも元気に食べた。猫ケージに爪とぎ板をくくりつけておいたら、そこで爪とぎをすることも覚えてくれた。おりこうさんだ。

この日は一日留守にしてみた。午前中から午後にかけて、高校の先輩の家で新年会、そのあとは実家へ行った。夕飯を食べて夜9時ごろ帰宅すると、ナナンは静かに寝ていた。エサの袋を出すと、ごはーん、とにゃあにゃあ鳴き出した。

f:id:nananchan:20130207163630j:image:left2003年1月2日。すっかり電気カーペットの上がお気に入りになったらしく、ナナンは一日中そこで寝ている。この日は、朝9時前に夫の実家へ向けて家を出た。夜10時半ごろ家に帰ると、玄関の電気を付けて行ったせいか、ナナンは玄関の明かりが見えるダイニングの椅子に座っていた。猫トイレにはおしっこがしてあった。エサを食べて、水を飲んで爪とぎをして、満足して寝ていた。

2003年1月3日。もう明け方ににゃあにゃあ鳴かなくなった。朝起きてリビングに行くと、先に起きていた夫とナナンが電気カーペットの上で寝転がっていておもしろかった。ほほえましい光景だった。


こうしてナナンは実質3日ぐらいで慣れてしまい、無事に我が家の飼い猫となった。ときどき窓の外を見ようとすることはあるが、出たがるそぶりはない。今はもう、すっかり我が家を自分のナワバリと認識しているようだ。ナナンの、臆病ゆえにナワバリの外には行きたがらない性格もあるだろうけど、やっぱり病院で買った「フェリウェイ」の効果は絶大だった。つくづく良い病院を紹介してもらったと思う。

猫連れ引越し大作戦

これまでのドタバタで疲れきっていた私に代わって、ここから先は夫が仕切ることになった。夫は何度も引越し経験があるので、今住んでいるマンションの管理会社への連絡、ガス・水道・電気・電話の手続き、引越し業者の手配など、着々と進んだ。引越し日は、12月29日と決まった。


さて、ナナンをどうやって新居に連れて行くかが一番の問題だった。引越してからではうまく捕まえられないかもしれないし、引越し当日は業者が来たりして騒がしいから寄り付かないかもしれない。猫関係の掲示板や雑誌に載っていた猫連れ引越し経験談を参考にして、引越し前日から動物病院に1泊預けることにした。

以前お世話になった動物病院に夫が電話をかけると、預けること自体はOKだったが、その1週間くらい前に予防接種を受けてくださいといわれた。ということは2回も続けて動物病院に行かなきゃならないのか〜と思ったら、またちょっと不安になった。とりあえず、この前のより大きいキャリーバッグを新たに買っておいた。

2002年12月21日。この日は朝から大雨だった。午前中A不動産へ行き、ようやく本契約をした。契約書には、あらかじめ「ペット飼育を禁止する」旨が印刷されていたが、そういう項目はすべて削除してもらった。やはり何かあったときは契約書がものをいうだろうから、念には念を入れた。それと、契約書とは別にペット飼育に関する念書みたいなのを書いた。まあ、常識の範囲内でふつうに暮らせば問題なさそうな内容ばかりだったので、安心した。

夕方6時ごろ、ナナンを病院へ連れて行くことにした。キャリーバッグに入れたら、前と同じように「ナァウ、ニャアオ」と不安げな低い声で鳴き続けた。しかし今日は雨音のほうがうるさいので、あまり鳴き声を気にせずさっさと家を出られた。

動物病院では健康診断と予防注射をしてもらった。ナナンは、診察台に乗ってからずーっと腰が抜けたような格好でへたれっぱなしだった。思わず吹き出す私たち。診察中にゃーにゃー鳴き続けていたが、逃げ出したり引っかいたりはしない。ある意味おとなしくて診やすかったみたいだ。爪まで切ってもらった。

獣医さんがみたところ、ナナンの年齢は2歳未満だろうとのこと。ようやく年齢がわかってよかった。体重は4.3キロ。ちょっとおデブちゃんだ。先生は、「お前もこれで晴れて家猫だなー、よかったなー」とナナンに言った。

会計のとき、成虫用と卵・幼虫用のノミとり薬も処方された。先生が言うには、「市販のノミとり薬は(猫の)体によくないから、今後は病院で買うようにしてください」とのこと。ちなみに、避妊手術に行ったとき「動物愛護値引き」をしてくれたのだが、今回もやっぱり値引きをしてくれていた。いい病院だ。

12月28日、引越しの前日。午前中、新居へAV機器を運ぶ。いったん自宅へ戻って、夕方まで荷物を梱包。それから再びパソコン類を持って新居へ。引越し業者に運んでもらう前に、壊れると困るものだけ自分たちで運んだのだ。

f:id:nananchan:20130207162738j:image:leftこの写真は、ノラ猫最後の日のナナン。


帰ってきてから、いよいよナナンを獣医さんに預けに行く時間になり、だんだん緊張してきた。ゴハンを食べさせて、適当な頃合を見計らう。夫がナナンをなでながら「まあ、死ぬまで面倒みてやるからさ。あと10年ぐらいは付き合ってあげるよ」と話しかけた。

まず夫が抱き上げてバッグに入れたが、チャックを閉める前にナナンが飛び出してしまった。もう一度入れたが、またまた失敗。もうすでにナナンは例の不安げな低い声で鳴き始めている。ゲッ!どうしよう。緊張が走る。そこで選手交代。夫がバッグを押さえ、私がナナンを捕まえてバッグに押し込み、すばやくチャックを閉めてしまった。大成功。

ナナンは「ニャアウ、ナァオ」とパニックな鳴き声を出していたが、この家にはもう二度と戻って来ないのだからと開き直り、さっさと車に乗せて出た。玄関を出るとき少し鳴いたが全然問題なし。マンションの入り口に人がいたけど気がつかれなかった。

こうしてナナンは無事獣医さんに預けられた。でもまだまだ荷物の箱詰めは終わっていない。結局寝たのは朝4時ごろだった。

引越し当日は朝7時起床。朝ごはんを食べようとしているところへ、私の両親が手伝いに来た。両親もおにぎりを買ってきたので、一緒に食べた。

引越し屋さんは9時に来る予定だったが、30分ぐらい早く来てくれた。さっそく荷物の詰め込みが始まる。若者ばかりでキビキビと動き、早いこと早いこと。3分の2ほど詰めたところで、私は父の車で新居へ移動した。鍵をあけて待つこと数分、すぐトラックがやって来た。

ひととおり荷物が運ばれ、引越し屋さんが帰ったところでお昼休憩。伯母が山ほどおにぎりを作って来てくれたので、それを5人で食べた。まだエアコンを取り付けていなかったが、日当たりが良いため日光だけで十分暖かかかった。

午後は、とりあえず生活するのにすぐ使うものだけ出し、片付けた。ナナンを入れるために買ってきたケージを組み立て終わると、もう7時半になっていた。いよいよナナンをお迎えに行かねばならない。伯母はひとあし先に帰り、両親は私たちと一緒に動物病院へ行った。

ナナンは、やっぱり興奮して鳴いていた。猫の気持ちを静める方法はないか先生に聞くと、「フェリウェイ」というものを紹介してくれた。「アースノーマット」みたいに、リキッド状のフェロモンを拡散器に取り付け、コンセントに差し込んでおくと、猫が安心するにおい(フェロモン)が出るものだという。先生自身、猫を8匹も飼っていて、自分でも試しているがかなり効くという。それを買って帰った。

f:id:nananchan:20130207162922j:image:rightこれがフェリウェイ。コンセントに差し込み、右上の赤いスイッチを入れると猫フェロモンが出る。スプレータイプのフェリウェイもあるらしい。


新居に着くと、ナナンは不安げに鳴いた。バッグを開けてやってもすぐには出てこない。不安げな低い声で「ニャアオ、ニャアウ」と鳴くのを聞いて、また胃が痛いような気がしてきた。ケージにトイレと毛布と水とナナンを入れて、上からカーテンをかぶせて暗くしてやった。私たちが夕飯を食べている間鳴いていたが、やがて静かになった。さっそくフェロモンが効いてきたのか?と安心した。

でもそれもつかの間、両親が帰ったあとまた鳴くようになり、それからずっと断続的に鳴いていた。お風呂に入り、寝室で寝てはみたものの、2人とも鳴き声が気になって眠れなかった。ようやく静かになったのは午前4時だった。

引越しは決まったものの・・・

引越し先は決まったものの、ナナンはいまだに一日中家にいることはなかった。やかましく鳴くのも相変わらずだった。窓を少し開けておくと、1〜2時間はおとなしく寝ているが、窓を閉めれば落ち着きがなくなるし、必ず外に帰っていた。

こんな調子で、新しい家に連れて行っても大丈夫だろうか?と思ったら不安になってきた。にゃーにゃーうるさく鳴く声を聞いていたら、以前動物病院に連れて行ったときの、あのものすごい鳴き声を思い出してしまった。

そうだ、このマンションから連れ出すにはあれをもう一度やらなければならないんだ。それに、新しい環境に慣れてくれなくて鳴きやまなかったらどうしよう?いくら大家さんが許可してくれたからといってもマンション自体がペット可なわけじゃないんだから、鳴き声がうるさくて今度こそ苦情がくるかもしれない。

こう考え出すと、どんどんどんどん不安になってしまった。そしてついに、夜眠れなくなってしまったのだ。

眠ろうとするとあれこれ考えてしまい、胃がもやもやして気持ち悪いような痛いような感覚がした。すると今度はそれが気になって眠れない。夜がものすごく長く感じられて、暗闇が怖かった。空が少し明るくなる頃、ようやく眠くなってきて少し眠れた。でも寝たような気がしなかった。

不眠症」は、結局1週間続いた。あまりに苦しくて、もう引越しなんてやめよう!と思ってしまった。新居の本契約はまだ済んでいなかったので、今ならまだ引き返せるかもしれない、と考えて夫に「キャンセルしよう!」と話した。

すると「実は、猫と暮らすの結構楽しみなんだよ。今まで動物飼ったことなかったから」と、驚くようなことを夫は言った。最初はあんなに反対していたのに・・・。嬉しい反面、よけいに混乱してしまった。それに、不安で落ち着かない気持ちはどうしても消えない。私はさらに「今のままエサをあげ続けたほうが、ナナンにとっても幸せなんじゃないの?今まで外で自由に生きていたのに、無理に連れて行って家の中に閉じ込めるのはかわいそうなのかもしれないよ。」と訴えた。

それを聞いて夫は決定的なことを言った。「だったらもうエサをあげるのもやめなきゃダメだよ。今の状態を続けたら、いつか見つかって怒られるときがくる。そのときになって追い出されるのは、俺は嫌だね。だから、引っ越して連れて行くか、このままここに残ってナナンを見捨てるか、2つに1つだよ」

究極の選択だった。私の両親を含め、周りの人たちは「今のままエサをあげればいいじゃん」と言う人が多かった。私も、10年は生きるであろう猫の一生をまともに世話するより、できることなら責任のない立場でいるほうが楽だろう、と頭のどこかで考えていた。

でも夫の言うことは間違っていない。少なくとも、今の私たちの立場ではトラブルになりかねないのだ。それに、ここに残ってナナンを無視することは至難の業だ。というか、それができるくらいなら最初から引越しなんか考えていない。連れて行って慣らすのも大変そうだけど、どのみち苦労するなら楽しそうなほうを、すなわち猫と暮らすほうを選ぼうと思った。

夫は「ノラ猫でいるほうが不幸せだと思ったんでしょ。だったらそれでいいじゃん。他人が見てどう思おうが、関係ないよ。ここまできたら、最後まで面倒見よう」と言った。

とはいえ、ノラ猫を室内飼いにする方法がさっぱりわからなかったので、ノラ猫系サイトの掲示板で質問してみた。そうしたらノラ猫を飼い猫にした経験のある人が何人もいて、すぐレスをくれた。「最初はケージに入れて、だんだん慣らしていった」とか、「とにかく最初は徹底して外から遮断して、外の世界を忘れさせた」といった体験談を教えてもらった。そしてみんなが「時間はかかっても必ず家の中に慣らすことはできる、大丈夫」と答えてくれていた。

それから、夫も知り合いのAマキさんから「猫の記憶力は1週間くらいしか持続しない」という「朗報」を聞いてきた。Aマキさんも猫を何匹か飼っている人で、「猫はすぐ(昔のことを忘れて)慣れるから、引越しは大丈夫だよ」と言ってくれたそうだ。

これだけ猫飼い経験者が口をそろえて「大丈夫」と言うので、ようやくひと安心した。

急展開で物件決定

2002年11月29日。またM台駅徒歩3分・3DKの物件が出ていた。家賃10%増しのところだろうか?でもそういう条件は書いていなかったので、問い合わせて見に行くことにした。

f:id:nananchan:20130207161725j:image:right翌日、夫は法事で帰省していたので、母と見学に行った。L不動産では、問い合わせた物件以外にもいろいろ出してくれた。でもどれもこれもかなり高い。担当者いわく「ペット可の物件はひどいものが多いんですよ。ですから、当社ではなるべく良い物件だけをご紹介することにしています。でも良い物件は、やはりどうしても高くなりがちなんですよね」とのことだった。

問い合わせ物件のM台駅徒歩3分・3DK・54屬蓮家賃は高いが平成6年築でキレイだし、周囲の環境も良いところで気に入った。2階と1階が空いていたが、1階はベランダの目の前に駐輪場があって日当たりが悪い。2階のほうが高かったが、1000円しか変わらないので不動産屋は日当たりの良い2階をお勧めしていた。

もともとM台駅の環境の良さに憧れていた母は、私以上にこの物件を気に入ってしまい、「家賃援助するからぜひここに住みなさい」と言った。母が言うには、「やっぱり高くても環境が良いほうが絶対いいし、安心よ。安いところはやっぱり安いなりなんだって」ということだった。とりあえず仮申し込みをして押さえてもらうことにした。しかし援助してもらったとしても、家賃が高いうえ敷金が2ヶ月増しということがどうにも引っかかった。

翌12月1日。夫と一緒に、もう一度昨日の物件を見せてもらった。昨日は気が付かなかったけど、よくよく見たら給湯システムがなかった。つまりお風呂の追い炊き機能もない。これはちょっと・・・と急に色褪せて見えた。

それに、夫は「家賃が高い割りには構造がしょぼい。面積だって、今住んでるところよりずっと狭い。はっきり言って、駅から近くてペットが飼えるって点しかメリットがない。援助してもらってまで住むようなところか?」と納得しなかった。それは私もそのとおりだと思ったので、話し合いの末キャンセルした。

12月3日。急にHorkaさんちのマンションが気になり、ダメもとでA不動産に電話してみた。あれから1ヶ月経つのでとっくに決まってしまっただろうと思っていたが、なんとまだ空いていた。それで、また大家さんに交渉してもらい、ペット可の許可を取り付けてもらった。

その夜、夫と2人でHorka家を訪問した。Horkaさんの好意で、改めて家の中を見せてもらったのだ。Horka夫人まで「なんかおもしろそうだ」ということで早く帰ってきていた。このマンションは全部屋同じ間取りなので、Horkaさんちを見るだけでも結構参考になった。

ナナンは本当にやかましく鳴く猫だったので、私たちが一番気にしていたのは「猫の鳴き声がもれないか?」ということだった。Horkaさんに聞くと、上の部屋から物音がすることはあるけど、隣の音とか声は聞いたことがないし、静かだということだった。それを聞いて私たちは安心した。

善は急げということで、翌日本物の部屋を見学に行った。駅から徒歩10分・3DK・55屐γ15年という物件で、敷地内には駐車場もあった。最大の魅力は最上階で角部屋だということ。それに天袋がやたらと多く、収納も豊富だった。夫の代わりに一緒に来た母も、「使いやすい間取りで、いいじゃない」と感心していた。それで、仮申し込みをして物件を押さえる手続きをした。


12月8日。夫と一緒にA不動産へ。借りるマンションへ再び行って、物件の確認をした。早くも壁紙とかふすまとか張り替え始めていた。床はフローリングだが、クッションフロアとかいう防音効果があるものを使っていた。

不動産の担当者が言うには、ここの大家さんは新しく人が入る際は壁紙も床も張り替えることにしているそうで、板張りよりクッションフロアのほうが安いのだという。それなら、猫の爪で傷がついても大丈夫だね、と私たちは安心した。担当者もHorkaさんも口をそろえて言うとおり、本当にいい大家さんのようだ。

こうして、あれよあれよという間に引越し先が決まってしまった。しかし本当に大変だったのは、ここから先だった。またまた私に異変が起きたのだ。

いっそのことマンション買う?

ペット可の賃貸は、老朽化で人気がなくなった物件や、道路沿いなど騒音や環境の悪さで人気がない物件などをペット可としているところがほとんどのようだった。しかも敷金が通常の1ヶ月増し、つまり3ヶ月分払うのがふつうだった。それに価格を下げたくないからペット可にするので、家賃もたいして安くはない。そういうわけで、ろくな物件がなかった。

f:id:nananchan:20130207160930j:image:leftそんなんだったので、もしかしてマンションを買ったほうが安いんじゃないのか?と思うようになった。動機はともかく、結婚して1〜2年の夫婦がマンションや家を買うことは珍しくないのだから。友人Mちゃんが中古マンションを買ったという話を聞いたこともあり、中古だったら買えるかもしれない、と思い始めた。

2002年11月18日。某大手R不動産のT支店に、「ISIZE住宅情報」に出ていたF丘駅徒歩5分・62屐γ30年の物件を問い合わせた。ここはまだ借り手が決まっていなかった。さらに2駅隣のE駅にも物件があるという。また情報を送ってもらうことになった。

情報が届くあいまに中古マンションも調べてみたが、私たちが買えるような価格帯でペット可の中古マンションは、あることはあるけど駐車場がないものがほとんどだった。そのうえ築20〜30年と古いものが多い。うちの場合、夫の趣味が車なので駐車場だけは確保しなければならない。駐車場をよそで借りなければならないというのは、ちょっと抵抗があった。それに、借りるのなら古くても良いが、買ってまで古いマンションに住みたいとは思わない。

そんなことを考えていたちょうどその頃、最近の分譲マンションはペット可が多いと会社のOさんから聞いた。そこで、以前ペット可物件のサイトを教えてくれたMさんに、再びペット可分譲マンションの探し方を聞いてみた。

Mさんの場合、まず立地条件でマンションを探し、それからペット可かどうかを確認していったそうだ。ただ、初めから中古マンションは探していないことや、単身者向けの部屋を探していたことや、お住まいが都内(渋谷区)ということから、私たちとはかなり条件が違っていた。

もし年内に賃貸が見つからなければ、マンション購入に切り替えて探してみようかな?夫にそう言ったら、「買うかどうかはともかく、ペット可の分譲物件がどのくらいあるかどうかだけでも調べてみたら?」とのこと。でも夫は本気で購入する気がないのか、「宝くじ、宝くじ」と唱えていた。


11月23日。大手R不動産の案内で、F丘駅とE駅の物件を見に行った。E駅のマンションは、分譲賃貸なので造りがしっかりしているし3LDK・62屬塙かった。しかし駅からは15分以上歩くし夜道は暗そうだった。そのうえ家賃だけで14万円、駐車場は1万8000円でマンションから遠かった。

F丘駅徒歩5分・62屐γ30年のほうは、案の定ものすごく古かった。なんというか、昭和40年代のニオイがする。給湯システムなどもちろんなく、湯沸かし器が台所についていた。しかもまた国道246に面していた。築30年のうえに道路沿いでは、借りる気がしない。

がっかりしたけど、R不動産の担当者は新たにF丘駅の2件を紹介してくれた。それぞれ徒歩10分くらいで家賃は11万円前後、駐車場も敷地内で1万6000円程度。2DKと狭いこと以外は割りと気に入った。しかし夫は、F丘駅まで移るんだったら会社から遠くなるだけのお得感がもっとないと納得いかないと言う。家賃がものすごく安いとか、駐車場がタダとか、そういうことだ。確かに、F丘駅では今住んでいるところから電車で20分も離れているのだ。通勤もそれだけ大変になってしまう。

それはともかく、F丘駅ならなぜかペット可物件自体が多いので探しやすいかもしれない。この際、F丘駅にしぼって探してみるか?・・・一瞬そう思ったけど、まず今住んいでる地域で探してもないことを確認して、納得してからにしようと思い直す。

そういうわけで、翌24日にM台駅前の不動産屋へ行ってみたが、いきなり「ペット可はないですねえ」と言われてしまった。ここは、店頭の窓にわざわざペット可情報を張り出していたくせに。だから入ったのに。一体なんなんだ!


「ISIZE住宅情報」を見ていると、Y不動産がF丘駅の物件をたくさん出していることに気が付いた。どうもこの地域に強いらしい。さっそくY不動産に電話して、F丘駅の物件をいくつか郵送してもらうことになった。

電話に出たオバちゃんが言うには、ペット可が多いのはマンションの数自体が多いかららしい。「F丘駅でも最近ようやくペット可が多くなってきたんですよ。両隣の駅ではまだまだ少ないけど」とのことだった。

11月27日の朝、Y不動産から情報が届く。でも、駅から遠いわ狭いわたいして安くないわで、ガッカリした。そのうえこの日はたまたま残業して帰りが遅くなった。疲れきって帰り、やっぱりこれ以上会社から遠いとやっていけないと実感した。そういうわけで、F丘駅で探すのはやめることにした。

ペット可賃貸は本当に少ない!

2002年11月3日。「ISIZE住宅情報」で見つけたM台駅徒歩3分・3DKの物件を、F不動産に問い合わせた。例の家賃10%増しの物件と酷似しているのでその点も聞いてみたが、これは割り増し家賃ではなく仲介会社も別のところだった。猫か小型犬ならOKとのこと。動物の種類よりも大きさ・体重に制限があるらしい。

この物件は動き始めているとのことで、また夜電話をもらうことにした。で、約束の時間をだいぶ過ぎてから、担当の女性から電話があった。まだこの物件が確定かどうか不明なので、明日の朝10時にまた電話しますとのことだった。

11月4日。F不動産から電話があり、やはり物件は決まってしまったとのこと。が、他にも物件を探しておくというので、あとで訪ねることになった。約束の時間にはまだだいぶあったので、その前に近くのA不動産へ行ってみることにした。


f:id:nananchan:20130207160251j:image:right大手A不動産では、店長代理の女性が応対してくれた。最初からペット可というのはないそうで、いくつかオーナーさんに交渉してくれた。それで最初に紹介されたのは、なんとHorkaさんちのマンションのま上の部屋だった。

Horkaさんは、私の元同僚で、夫と同じ部署で働いている人である。しかも、同じ町内に住んでいる。このマンションなら何度も行ったことがあるのでよく知っていたが、なにも同じマンションに住むこともなかろうというわけで、お断りした。

それで結局、M台駅から徒歩5分の古いマンションと、同じくM台駅から徒歩15分のマンションを見学した。徒歩5分のほうは、駅から近いし駐車場も敷地内だし家賃10万円で安いが、日当たりが悪かった。室内飼いの猫は、ひなたぼっこできるよう日当たりの良さが必須だと聞いていたので、これは却下だった。

徒歩15分のほうは、1階部分に大家さんの住居と大家さんが経営するお花屋さんがあった。ここは3LDKでベランダも広いし、キレイでオートロックまでついていた。大家さんもいい人そうだった。日当たりも良くてかなり気に入ったが、駐車場代と家賃で16万円と高かった。駅から15分も歩くというのに、家賃が上がるとは何事か。

がっかりする間もなくS駅のF不動産へ。しかし約束の時間をとうに過ぎても担当の女性は出先から戻って来ず、結局1時間近く待たされてしまった。どうも時間も仕事もルーズな人らしい。しかも出してもらった物件はろくなのがなかった。それでも、その中ではまともな2件を案内してもらった。

ひとつはS駅から徒歩15分で昭和60年築の分譲賃貸。築年数以上に古くさい外観だった。そのうえ国道246の目の前で、この前C不動産のKさんと行ったマンションよりも騒音がひどかった。もうひとつは、K谷駅徒歩10分のマンション。しかし62屬發△襪箸六廚┐覆いらい狭く感じるヘンな間取りで、ここもベランダ側がバス通りに面していた。やっぱり洗濯物は干せない。

こんな物件しかないのか?この不動産屋の担当女性の印象がかなり悪かったこともあり、なんだか悲しくなってきた。

やっぱり、マンションで猫を飼おうなんて間違ってるのかなあ?と弱気になってしまう。でも夫は、「これぐらいのことであきらめるのはまだ早い」「きっと見つかると思うよ」と言ってくれた。


11月7日。某大手C不動産WebサイトでA野駅徒歩7分の物件を見つけたので、問い合わせメールを出した。夜、帰ると返事がきていて、こちらの条件をもっと詳しく教えてほしいとのこと。でも住所からみてこの物件は東名の近くらしいので、騒音とか排気とかの問題があるかもしれないと想像がついた。その後電話でもやり取りし、郵送で間取り図を送ってもらうことにした。ほかにも情報をくれるというので楽しみだった。

11月9日。ナナンは窓を開けておけばだまって寝るようになった。この日は1時間半ぐらいいた。記録更新だ。

f:id:nananchan:20130207160448j:image:left11月10日。某大手C不動産から郵便がきたが、ペット可ではない物件を送ってきたえ、肝心のA野の物件が入っていなかった。電話をすると、なんとA野の物件はもう決まってしまったという。こちらは真剣だというのに・・・。さすが大手は横柄だな、と思って腹が立った。もう一度ペット可物件を送ってくれるというが、もう期待しないでおこうと思った。

この頃ナナンは、寒いせいかだんだん部屋の中にいる時間が長くなってきた。といっても何時間もいないのだけど、うちの中でゴハンを食べ、しばらく寝てから帰っていくというパターンになっていた。


不動産の担当者が、ふつうの物件をペット可にしてくれるよう交渉していたのが気になったので、きんちゃん先輩に「ペット可物件って交渉してもらうもの?」と再びメールで聞いてみた。

やっぱりペット可が少ない場合は交渉することもあるらしく、先輩が探していたときもそういうことがあったそうだ。また、ペット可の場合は何らかの「特約事項」が付くことが多く、実際先輩も「(部屋を)傷つけた分はすべて弁済する旨」を取り交わしているそうだ。そういった「特約」で注意すべき点も教えてもらった。

先輩とのやり取りから、交渉してペット可にしてもらうこともあるとわかったし、もともとペット可の物件で条件が良いものはなさそうだし、それならもうHorkaさんちの上でいいじゃん、と思った。知ってる人が住んでいるということは逆に頼もしいし、駐車場も付いてて家賃もそこそこ、駅から少し遠くなるが最寄り駅自体は変わらないし、道路沿いじゃないし条件も悪くないのだから。

でも夫は、まだ妥協するのは早いと言う。本当はペット可じゃないということは、そのマンションで動物を飼うのは自分たちだけになるわけで、それって鳴き声の問題とかいろいろ心配じゃない?というわけだ。

11月12日。大手C不動産が情報を送ってきた。でも、Kさんと一緒に見たS駅徒歩6分の物件と、F不動産の人(時間にルーズな女性)と見に行ったK谷駅徒歩10分の物件、あとは高すぎるの1件と狭すぎるの1件と全部で4件しかなかった。やはりこの地域でペット可を探そうとしたら、今のところ同じ物件しかないのかもしれない。

11月13日。「ISIZE住宅情報」にF丘駅徒歩5分・3LDK・62屐γ30年というマンションが出てきた。気になったが、F丘駅は横浜市だしちょっと遠いなあと躊躇した。


f:id:nananchan:20130207160705j:image:right11月15日。トラが久しぶりにベランダに現れた。ナナンがいないときだったので、今度はじっくり観察した。近づくと少し離れるが、完全に逃げてしまわず微妙な距離をとる。ナナンと違ってひとことも鳴かず、こちらをじっと見たり、座ったまま居眠りしていた。本当に堂々としていて威厳さえ感じる。トラは、顔は大きいがなかなかハンサムで、夫は「貴乃花に似てる」と言った。

11月16日。M口の大手R不動産へ行ってみた。カウンターはみなお客さんで埋まっていたので、店内をしばらくうろうろ。しかし店員が誰も接客に来ない。夫は怒り、帰ることにした。ペット不可の情報を送ってきたC不動産といい、どうもマンション販売も手がけるような大手の印象は悪くなる一方だった。

2013-02-05

命名「ナナン」

猫の名前は、最終的に「ナナン」に落ち着くまでたくさん候補があった。

ナナンが来るようになってまだ間もないころ、母が「ベランダに住み着いたから「ベラ」ちゃんは?」といってきた。しかしそれじゃまるで「妖怪人間ベム」みたいでかわいくない。即却下した。

一時期「さくら」に決まりかけたこともあった。でもなんだかしっくりこなくて、そのうちなんとなく「にゃーん」と呼ぶようになってしまった。「にゃーんにゃーん」とよく鳴く猫なので、ぴったりだったのだ。

でも、ペット可の家を探すことにしたのだし、呼び名が「にゃーん」では、永久にノラ猫のままのような気がしたので、そろそろちゃんと名前をつけようということになる。

で、「メイ」がいいんではないかと思った。初めて会ったのが5月だから、英語のMayで「メイ」。しかしやっぱりいまいち決め手にかけていた。そこで次に考えたのが「ナナ」だった。7月から本格的に世話をしているからという理由。しかしどうも「ナナ」って顔じゃないなあ。

なら、「May」を他の言語で読むのはどうだろう?と思って、「5月」のドイツ語読みを調べてみた(ヒマだな・・・)。ドイツ語で5月は「Mai(マイ)」という。・・・「メイ」と大して変わらない。

「メイ」か「マイ」かはたまた「ナナ」か、しばらく悩んでいた。夫にも何がよいか聞いたが、「何かに名前を付けたことなんかないから、わからん」とそっけない返事。そこへまたまた母が、「南側から現れたから南と書いて「ナンちゃん」は?」といってきた。しかし「ナンちゃん」では「ウッチャンナンチャン」みたいだ。そのうち相方が現れてしまうではないか。それに、なんか男の子っぽい名前だからどうも気に入らない。

そこで、いまだに捨てがたい「ナナ」と「ナン」を合わせて「ナナン」にしようと思いついた。うん、これはなんかしっくりくる。今まで「にゃーん」と呼んでいたから、最後が「ん」で終わったほうが語呂もいいし。母に話したら、「あら、いいんじゃない」と言ってくれた。これが、2002年10月25日のことだった。

それから3日。ようやく「ナナン」に定着した感が出てきた。夫も「NANAN」って英字で書くと、上から読んでも下から読んでも「ナナン」だね、と言って気に入ってくれた。今まではどんな名前を考えても、夫はその名前で猫を呼ぶことはなかったが、今回は自然に「ナナン」と呼んでいた。

こうして、この猫は「ナナン」と呼ばれることになった。

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「ナナン」と命名された頃。ベランダの簾は、こんなふうに左端だけ猫が通れるようにめくられていた。

やっぱり猫と一緒に住みたい

ノミ騒動の間に、猫と住める家を探すことになった。毎日のようにエサをあげて遊んで、情が移ってしまったし、やっぱりできることなら猫を引き取って飼いたいと思った。そのためには、引っ越すしかないのだ。夫も、良い物件があるならと言ってくれるようになっていた。

f:id:nananchan:20130205234745j:image:leftペット可の賃貸物件はまだまだ少なく、探すのは大変だと聞いたので、来春を目標として今から探しておこうということになった。そう遠くへは行きたくないので、今と同じ最寄り駅の周辺か、せいぜい同じ沿線で探すつもりだった。そこで、以前物件探しを依頼したものの断ったC不動産にペット可物件探しの依頼メールを出した。

翌日、社長のKさんから返事がきた。再び家探しをしたいということに、とても喜んでいた。この方は本当に猫が好きらしい。


2002年10月1日。台風がきた。今年は台風の当たり年かというほど多い。にゃーんが心配で家に入れようとしたが、何度入れてもしばらくするとすぐ出たがってにゃーにゃー鳴く。やかましい!やっぱりうちの中で飼うのは無理なのだろうか?

家の中に慣らしてから引っ越せれば、と思っていたが、この様子では慣らすまでに鳴き声が気になってしかたない。かといって、いきなり引越し先に連れて行っても大丈夫なのか?それに、どうやって連れていけばいいのか?猫を飼ったことがないのでよくわからない。悩む。

10月5日。本屋に立ち寄った。猫の雑誌を立ち読みすると、『おおねこさん』という猫の絵本を描いたおまたたかこさんの記事が載っていた。この人も、自宅マンションの近くでのら猫にエサをあげていて、結局その猫「おおねこさん」と一緒に住むために家を建ててしまったというのだ。ホントにこういう人いるんだ〜、とちょっと感動した。

それから、「キャットシッター」南里秀子さんの書いた『猫パンチを受け止めて』を手にした。そこにノラ猫を家猫にした体験談が載っていて、「これだ!」と思った。もちろんこの本は即購入した。

10月7日。高校のOBであるきんちゃん先輩に、ペット可物件探しのノウハウをメールで聞いてみた。この先輩は里親募集で引き取ったノラ出身の猫を飼っていて、猫連れの引越し経験もあった。不動産屋のよしあしや、ペット可物件の実際などいろいろ教えてもらい、これは後々かなり参考になった。

f:id:nananchan:20130205234921j:image:left10月13日。プランタン銀座でサイン会と猫の相談会をやっていた南里秀子さんに会った。本当にノラ猫を家猫にすることはできるのか?しかも引っ越して連れて行くことはできるのか?と質問してみた。南里さんは、引越しを機に室内飼いにすることはできるし、「その猫はきっともうあなたと一緒に暮らす気でいますよ」と言ってくださった。やっぱり、まずは家を見つけねば!と思った。

しかし、C不動産のKさんには、引っ越す前から猫を家の中で慣らすほうがいいとアドバイスされた。彼女は、何匹もノラ猫を飼いならした経験から次にように言っていた。

「家の中で暮らすことに慣れないまま知らない場所に引っ越して、もし逃げてしまったら迷子になってしまいます。だから、今のうちから家の中だけで暮らすことに慣らさなくてはいけません。トイレのしつけもしなくては。飼い猫でも、2週間くらいはケージに閉じ込めて新しい家に慣らすものなのです」

このメールを読んで、またしても悩んでしまうのだった。


10月19日の夜、母が電話してきた。賃貸情報誌にK谷2丁目・一戸建て・徒歩10分・家賃13万円(駐車場代込み)の物件が出ていたという。K谷2丁目なら、今のマンションからも最寄り駅からも近いし、なかなか良さそうだ。明日、母が連絡してみてくれることになった。

f:id:nananchan:20130205235355j:image:rightこの夜、窓を閉め切っていてもにゃーんは騒がなかった。家の中に入れるようになってから初めてのことだった。これはイケルかも?と少し希望が持てた。

さて、残念ながらK谷2丁目の物件はすでに借り手がついていた。でもその不動産屋は別の物件を紹介してくれたので、翌日さっそく見に行った。しかしイマイチな物件だった。

昭和52年築の一戸建てで、駐車場付き11万円。が、駅からの道は暗いし、駐車場も軽自動車しか入れられないくらい狭い。内装はリフォームしてあるものの、古くさい家という印象が否めない。しかも家の前にはドブ川が。しかし案内してくれた営業の女性が「私だったらここ13万円って出しますね」と言うのに驚いた。不動産っておいしい商売だなあ。

10月21日。伯母から電話があった。「猫おばさん」S藤さんにM台駅周辺で猫を飼える賃貸マンションはないかと聞いてくれたそうだが、S藤さんいわく「猫のために引っ越すなんて、とんでもない!猫にとっては大迷惑」なことらしい。

一度外の自由を知った猫を家に閉じ込めるのは大変なことだそうだ。だから、このまま外猫としてエサをあげたほうが猫にとっては幸せだというのだ。S藤さんは家猫も外猫も合わせて何匹も世話していて、猫たちが好き勝手に出入りできるよう、家の窓は年中開けているのだとか。「あの人は本当に猫が好きなのねえ」と伯母は言った。

しかし夫にこの話をすると、「猫に詳しい人はみんな言うことが違うんだから、いずれにしたって結局は人間の勝手じゃないか。だから人間がしたいようにすれば良いんじゃないの?」と言った。なるほど、それもまた一理ある。妙に納得した。

私たちの心配をよそに、にゃーんはだんだん我が家の奥のほうにまで平気で入ってくるようになっていた。こうやって時間をかけて慣らせば、家猫にできるかな?と2人で話した。まず家探しを優先にしつつ、夜ゴハンのときはなるべくにゃーんを家に入れて慣らすようにする、という方針がなんとなく決まった。

※ちなみに、にゃーんは10月25日から「ナナン」に改名された。

10月26日。C不動産のKさんから情報メールがきた。S駅とK谷の物件。広さも立地も家賃もまあまあだったので、さっそく電話してみた。Kさんはナナンのことが相当気になるらしく、猫はどうしてますか?と聞いてきた。ナナンが最近は窓を閉めていても騒がなくなってきたことや、部屋の奥まで平気で入ってくることを話すと、「それなら大丈夫かもしれません」と言ってくれた。うれしくなった。

f:id:nananchan:20130205235504j:image:left翌日、今すぐ内覧可能なS駅の物件をKさんと見に行った。ここは2LDK・家賃11万5000円と3LDK・家賃13万円の2タイプ空いていた。しかし駅から6分と近いことは近いが、国道246の目の前だった。二重サッシになっていたが、これでは洗濯物は干せない・・・。どうりで乾燥機が設置してあるはずだ。しかも駐車場は2万円。高すぎる!

でもKさんは「これでもペット可の中ではだいぶいいほうです」と言う。夫は「そうかもしれないね」と言っていたが、私は驚いた。ずいぶん人の足元みた商売してるな〜と思ってしまう。

この日、母がM台駅徒歩3分・3DK・家賃13万円・駐車場1万8000円の物件を見つけたそうだが、問い合わせたら敷金2ヶ月増しなうえに家賃も10%増しだという。ふざけるな!

ノミ騒動

2002年9月9日。何か虫に食われたような跡が、腕や足にポツポツできていることに気が付いた。どうも蚊ではないらしい。まさかノミ?にゃーんはせいぜい10分くらいしか家の中にはいないのに、ノミがいるのか?

翌日、リビングのカーペットにノミを発見した!とりあえず、コロコロ(粘着テープ)で取った。しかしこれは困ったことになった。ノミに食われた箇所というのは、蚊に食われたのと違っていつまでもかゆいらしい。とすると、私はやっぱりノミに食われたみたいだ。夫も食われていたけど、私のほうが圧倒的に多く食われていた。

そこでとりあえず市販のノミとりスポットを買ってみた。9月15日の朝、にゃーんがエサを食べているあいだに夫がノミとりスポットをやった。首はいやがったらしいが、成功した。これで効果があるとよいのだけど。

ある日、両親と伯母が遊びに来た。その直前までにゃーんはベランダと外を何度も行ったり来たりしていたのに、3人がいる間はまったく姿を見せなかった。「お母さんたちが帰ったら出てきたりしてね」なんて話していたら、本当に3人が帰ったとたんに「にゃー」といって現れた。おかしかった。やっぱり知らない人の気配がわかるのかな?

ところで、母たち3人はノミに食われなかったようだ。でも私だけはずっと食われ続けていた。これはもうバルサンでもたくしかない、ということでさっそく買った。

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ベランダのサンダルが大好き。じゃれて猫キック!おかげで、サンダルはボロボロになった。


9月26日。朝、バルサンをセットして会社に行った。留守中母が様子を見に来てくれた。そのとき、母はようやくにゃーんに会えたそうだ。

母が掃除していたら、にゃーんがやって来てなんかくれーと鳴くのでニボシをあげたそうだ。でも母の顔を見て、けげんな顔をしていたらしい。「いつもの家なのに、知らない人だにゃ、おかしいにゃあ、でも食べ物くれるからいいか」とでも思っていたのか。想像するとおかしい。


9月30日。バルサン効果があったのか、ようやくノミはいなくなったようだった。でも私の足にはノミに食われた跡が無数に残っていて、ノミの大変さを物語っていた。

猫トイレを使っているのは誰?

夜、ごはんを食べたにゃーんがベランダでにゃーにゃー鳴いていると、突然トラ猫が現れた。この前のニセ発情期に来たのと同じ猫のようだ。その姿を見て、にゃーんはすみっこに逃げ、小さくなって固まっていた。

ベタだけど、この大きなトラ猫を「トラ」と呼ぶことにした。トラは、私が見ているにも関わらず悠々とベランダに上がってきた。堂々たる姿で、ボス猫のような感じだった。どうしようかなと思ったけど、にゃーんがいじめられても困るので、手でしっしっという真似をしたら逃げていった。

f:id:nananchan:20130205234002j:image:right朝、猫トイレにウンチが固まっていた。ちょっと感動した。猫のウンチはすごく臭いと聞いていたが、時間が経って乾いていたせいか、特ににおわなかった。

でも本当ににゃーんがしているのか半信半疑だった。トラもときどき出入りしているようだし、他の猫という可能性もある。それを確かめるためにビデオカメラを設置してパソコンで録画することを夫が思いついた。

さっそく実家へ行って、8ミリビデオカメラを借りて来た。ビデオカメラはアナログだったが、パソコンに直接つないでハードディスクに録画するようにしたので、何時間でも撮れた。

ビデオには、夜中の2時半ごろ、常備してある水を飲みに来るにゃーんの姿が映っていた。にゃーんは、窓に近づいて家の中をのぞきこんでいた。でも、猫トイレを使っている様子は写っていなかった。何日か試してみたが、結局この方法で確かめることはできなかったので、そのうちビデオを撮るのはやめてしまった。


f:id:nananchan:20130205234208j:image:left2002年9月2日。猫ボランティアに手紙を出した。紹介状に、獣医さんのサインをもらって返送することになっていたのだ。

夜になると、にゃーんはやっぱりベランダに寝ていた。こっそりカーテンを開けてのぞいたら見つかったので、猫じゃらしで遊んだ。猫じゃらしで遊ぶのは、夫のほうがうまかった。

何日かして、また雨が降ったので段ボール箱をベランダに置いておいたら、ちゃんと中で寝ていた。しかし、翌日見たら段ボールを蹴散らかしていた。留守中にもし蹴散らかしたら、物音がして近所に不審に思われてしまう。ということですぐ撤去することにした。

避妊手術を試みる

2002年8月24日。朝7時半に起きた。先に起きていた夫がベランダを見てみるとにゃーんはキャリーバッグの中に入っていたそうだ。しかし夫を見るとすぐ出てきてしまったので、にゃーんが中に入ったままキャリーバッグのふたを閉めるのは無理だった。

そこで部屋の中に入れ、窓を閉めた。すると不安になったのかかなりうるさく鳴いた。夫がキャリーバッグを縦にして押さえ、私がにゃーんを抱き上げてその中に入れた。うまくいった。

でもここからが大変だった。バッグの中でにゃーんは暴れて、「ナァウ、ニャアオ」と低くうなるようなすごい声で鳴き続けた。中から体当たりしたりかみついたり、もがいたりして、バッグが破けそうだった。これには参った。

こんなに鳴き続けられては、近所中に聞こえてしまうじゃないか。どうしよう!2人に緊張感が走った。

すぐにでも外に連れて行きたかった。だけど病院の開始時間までまだ2時間以上あった。しかも起きてすぐだったので、2人とも出かける準備が何もできていない。でも2時間もこのままでいるのは到底無理と思い、隣の区に住む伯母に電話して避難させてもらうことにした。それでも、服を着替えたり車を玄関前に持ってきたりで、やっと出かけられたのは8時20分頃。

ところが、キャリーバッグを持ち上げて歩いたとたん、ず〜っと鳴き続けていたのがうそのように静かになってしまった。玄関を出て車に乗るまでに鳴かれることを一番恐れていたのに、にゃんとも言わなかった。

車が動くと少し「にゃ」と鳴いていたが、伯母の家に入って玄関にバッグを置いたら全く声を発しなくなってしまった。ショック死したんじゃないかと心配になったほどだ。結局、伯母はにゃーんの声を一度も聞くことがなかった。

それから10時直前ぐらいに病院に行き、ようやくにゃーんを預けることができて一安心した。そのままホームセンターへ行って、猫トイレ、エサの大袋、毛取りブラシなど猫グッズを買った。前に買った猫じゃらしは壊されてしまったので、ゴムひもに毛玉の付いた猫じゃらしも買った。


しかし!こんなに苦労して連れて行ったのに、夜病院へ引き取りに行ったらなんとすでに避妊手術済みだったことが判明してビックリした。獣医さんが言うにはお腹に傷跡があったとのこと。じゃあこの前の発情は何だったんだ?いやそれより、この猫は一体どこから来たの?もしかして、どっかの飼い猫なのか?と冷や汗が出てきた。

帰りもにゃーんは静かだった。家に入ってもしばらくは静かだったが、バッグを床に置いてエサの用意をしているとにゃーにゃー鳴き出した。バッグのふたを開けてやると、にゃーにゃー鳴いたまますぐには出てこない。やがて出てくると、エサが目の前にあるのに無視して窓のほうに行った。よく見ると足が湿っている。肉球で汗をいっぱいかいていた。窓を開けてやるとすぐさま外に出て行った。ベランダの柵から外を見たり、うろうろしていたが、エサをベランダに置くと食べに来た。キャリーバッグの中はおしっこ臭くてたまらなかった。

f:id:nananchan:20130205232859j:image:right怖い目にあったので、にゃーんはもう来なくなってしまうのではないかと思ったが、次の朝も夜もちゃんとごはんを食べに来た。すりすりしてきて、なでさせもする。昨日のことなど忘れてしまったかのようだった。もしかしてお前はおバカちゃんなのか?と私たちは話した。

だけど、怖い目にあってもなおゴハンをもらいに来るということは、やっぱりにゃーんは飼い猫ではないという証明にもなった。飼い猫だったら、わざわざ来ないだろうから。

ベランダに設置した猫トイレは、いちおうにおいをかいでいたが、使う様子はなかった。でも数日後の夜、猫トイレにおしっこらしきものが固まっているのを発見した。にゃーんが使ったのだろうか?

ほほえましい交流

2002年8月18日。また台風がきて、夜はものすごい雨だった。朝からず〜っとベランダにいたにゃーんは夜になってもベランダで寝ているので、雨に濡れないか心配になった。夫に「ダンボール箱でも置いておこうかねえ」と言ったら、「えー、猫だってばかじゃないんだから、濡れないように移動するよ」と言われた。それで、心配しつつも寝てしまった。

朝起きると、夫が「ベランダの右端をのぞいてごらん」と言うのでカーテンを開けて見ると、ダンボール箱の中ににゃーんがうずくまっていた。なんだ、昨日あんなこと言ってたくせに、結局箱を置いてあげたのか!「夜中にゃーにゃー泣いてたからさ、ダンボールにタオル敷いて置いたんだけど、そのときはすぐ入らなかったんだよ。で、朝見たらちゃんと中にいた。」と夫は言った。

私が出かけるときには、もうにゃーんはいなくなっていた。この雨の中、トイレにでも行ったのだろうか?ところが夜はちゃんと帰ってきて、ダンボール箱の中に寝ていた。おかしかった。

この夜もにゃーんはベランダで寝ていたらしく、次の朝起きていくとすでに待っていた。

f:id:nananchan:20130205231323j:image:rightエサをあげてもにゃーにゃー鳴いているので、「もう食べたでしょう」とか言いつつ洗濯物を干していると、何度もごろんと横になる。無視していると、足に猫パンチされた。「痛い」と言うのと同時くらいに、にゃーんがベランダを降りて走り去って行った。かまってくれなかったから腹いせにパンチしたのか?世話をしている人に向かって何をするのか!

この話を会社のUさんにしたら、お腹を出して寝転がるのは「なでろ」と言ってるんだよ、と言っていた。やっぱりかまってほしいのか?

8月21日。夜のうちにダンボール箱をキャリーバッグに取り替えておいたのだが、朝のぞいてもにゃーんはいなかった。あとで洗濯物を干していると、ベランダ下から「にゃーん」と鳴きながら出てきた。おしりに葉っぱをくっつけている。ということは、やっぱり下で寝ていたのか。

夜は夫がエサをあげてくれた。夫がしゃがんでいると、股の下をくぐったりしていたらしい。ほほえましい交流だ。

避妊手術の日が、いよいよ明日にせまった。病院からは、当日の朝ゴハンはあげないように言われていたので、前夜にちゃんとエサをあげておきたかったが、2人とも帰るのが遅くなってしまい、結局タイミングが合わなくてエサをあげられなかった。

とりあえずキャリーバッグをべランダに置いて寝ることにした。明日ちゃんとにゃーんを捕まえられるか心配しながら眠りについた。

ノラ猫ボランティア

7月の終わり頃から、猫のことをなんとなく「にゃーん」と呼ぶようになっていた。本当に「にゃーん、にゃーん」とよく鳴く猫だったからだ。

2002年8月3日、伯母から電話があった。「猫おばさん」S藤さんから、とあるボランティア団体のことを聞いたそうだ。そこに連絡すれば、ノラ猫でも診てくれる獣医さんを紹介してくれるし、いろいろ相談にのってくれるのだという。飼い猫だと2万円ぐらいする手術費も、そういう紹介があればもっと安くで済むらしい。

8月7日、そのボランティア団体に電話してみた。中年の女性が出て、ノラ猫とつきあっていくためのノウハウなど、いろいろ親切に教えてくれた。そして獣医さんの紹介状を郵送してくれることになり、2日後、それは届いた。


ボランティアさんにアドバイスされたことのひとつに、猫トイレを設置したほうがよいということがあった。猫のなわばりには必ず猫が排泄する場所もある。猫の排泄物はかなり臭いので、ノラ猫が嫌われる原因のひとつになっているのだ。だから、猫トイレを設置してきちんと掃除をすれば、それだけでもだいぶ周囲の反感は薄れるというわけだ。

そこで、ホームセンターへ行って、猫トイレと猫トイレ用の砂を見た。パッと見た感じ「にゃんとも清潔トイレ」がなかなかよさそうだったが、結局どれがいいのかわからないので買わなかった。こういうのは猫を飼っている人に聞いたほうがよさそうだと夫は言った。

帰りに、たまたま入った雑貨屋で猫を入れるキャリーバッグを買った。動物病院に行くときマンションの人に見られても怪しまれないよう、なるべく普通のバッグに見えるものが良いと思っていたのだが、赤いデニムのバッグがあったので、それに決めた。

さっそくこのキャリーバッグに猫が入るようしむけてみた。バッグのふたを開けて中にエサを置き、猫が自然と中に入るように訓練するのだ。

しかしこんな赤いバッグは目立つし、いずれ猫トイレを置くようになったら庭から丸見えなので、ベランダ用の簾を買ってきて取り付けた。にゃーんが出入りできるよう、左端だけ短い簾を付けて、まるで「猫ドア」のようだった。これではかえって目立つような気がしないでもなかったが・・・。

f:id:nananchan:20130205225559j:image:left実際には、キャリーバッグの中にはなかなか入ってくれなかった。しかたないので、せめて家の中に入れて食べさせることにしていた。


8月12日、獣医さんに電話するが不在だった。しまった、お盆休みか?


8月14日、獣医さんに行ってみた。やはり夏休みだった。のんびりしてないですぐ電話するんだった・・・。

そしてこの日、とうとう発情期が始まってしまった!夜中に猫がけんかしているような声がしたのでベランダをのぞくと、見慣れない大きな猫がいて、ベランダのすみっこでにゃーんが小さくなっていた。大きな猫は、私を見るとにゃーんの横をすりぬけて逃げて行った。

そしてしばらくすると、発情期の猫特有の「にゃ〜ご」という声がしてきた。少なくとも2匹以上はいるような大合唱だった。たぶんさっきの大猫はオスで、にゃーんは交尾してしまったかもしれない、と焦った。


8月15日、ようやく獣医さんに連絡がついた。でも今週末は手術の予約でいっぱいらしく、結局1週間後になってしまった。

あわわわ、その間にもにゃーんが妊娠してしまわないだろうか?なんでも、猫というのは交尾した刺激で排卵がおこるため、ほぼ確実に妊娠する体になっているという。もし妊娠していたら、それでも避妊手術ってできるんだろうか?いろいろ心配だった。

里親探し

T也先輩と、K田さんからは即座に返信がきた。二人とも猫は飼ってみたいけど、残念ながら飼えないという返事だった。でも知り合いに転送してくれるそうだ。

あらためて里親探しのノウハウをネットで調べてみた。予想はしていたが、子猫と違って成猫の里親探しは大変らしい。ある人の経験では、4ヶ月かかったそうだ。そんなに根気よく待ってられるかい!里親探しは困難を極めそうだという予感に、また気持ちが揺れた。

夫に「引っ越すって言ったらどうする?」と聞くと、「引っ越してどうするの?あの猫を連れて行くの?うちの猫でもないのに?触らせない猫なのに?猫なんかいたら今みたいにパソコンをその辺に置いてたりできないんだよ。クッションだってぼろぼろにされるし、こんなオープン棚なんか置けないよ?」と怒られてしまった。よけい憂鬱になった。


2002年7月18日。会社の猫好きJさんにも里親探しをしていることを言っておいた。でも「一応聞いてみますけど、猫好きで、飼える環境にいる人ってすでに飼ってることが多いから、もう1匹飼うのは難しいかも」とのことだった。

数日して、C葉さんから返信がきた。やっぱり猫は飼えないという返事だったが、「うちで飼えたらなあ」といっていた。C葉さんが猫に興味を示すとは思わなかったので驚いた。でも、K田さんもそうだけど「飼いたいけど賃貸だから飼えない」という人は案外多いのかもしれないと思った。

C葉さんは「よかったら社内で募集しようか?」と申し出てくれていた。でもこのときから、なんとなくにゃんこはもらい手が見つからなくて結局うちで飼うことになるような予感がしていた。難しく考えず、成り行きにまかせてみればいいかもしれない。そんなふうに考えることにした。

7月20日。朝、久しぶりに洗濯ものを干していたら、にゃんこが来た。例によってニボシをあげると、うまそうに食べていた。

その午後、夫と二子玉川の「ねこたま」「いぬたま」へ行ってみた。「ねこたま」の猫たちは猛暑にだら〜んとしていた。唯一元気なのは、毛がない種類の「スフィンクス」という猫だった。ここは夏に行くもんじゃないな、と思った。里親探しの手がかりになるようなことはないかと期待したが、何も収穫はなかった。

ちなみに、「いぬたま」に行ったら人がたくさん集まって何かを待っていた。ドッグショーかと思いきや、犬の散歩をさせてもらえるというイベントだった。入場料を払ってまで犬の散歩をしたい人がいることに驚いた。

そういえば、本屋に行くと犬の雑誌や飼い方ノウハウ本がたくさんある。猫の情報を求めて棚を探しても、猫の本は2,3冊なのに、犬本はやたらと充実しているのだ。7対3ぐらいの割合で犬本のほうが多いように感じた。世間一般は犬ブームなのだ。

ところで、この日の帰りに立ち寄った本屋でとうとう坂崎さんの「ネコロジー」を発見した。早速買って読んでみた。坂崎さんは本当にすごい人だ。あんなにテレビ出演やコンサートで忙しいのに、こんな活動をしていたとは・・・。尊敬したい。夫にもぜひ読むよう薦めた。

その夜、友人235からまたメールがきた。「友達の友達が飼ってくれるかもしれない。もう少し待って」とのこと。そこでC葉さんには社内募集の件をお断りしておいた。

ネコロジー」に、ノラ猫にはマグネシウムの少ないカリカリ(固形のエサ)をあげたほうがよい、と書いてあった。猫は尿道結石になりやすいからだそうだ。それを読んだせいか、夫が「猫にエサをあげるんならカリカリをあげたほうがいいかねえ。あんなニボシだけじゃ栄養が偏る」と言いだした。猫を飼うことを折れたとも思える発言にちょっとびっくりした。

f:id:nananchan:20130205224407j:image:right次の日、さっそくカリカリ(猫大好きフリスキー)を買ってきた。夜11時ごろにゃんこがやって来たので、カリカリを与えた。最初はカリカリのにおいをかいでいたが、すぐ食べた。どうもこの猫は食べ物ならなんでも食うらしい。

ところで、以前から猫が水を飲んでいるのか気になっていた。マンションの周りには、水飲み場になりそうなところは見当たらない。それで、カリカリをあげるようになってからは、使わないタッパーに水を入れて、いつもベランダに置いておくようにした。

会社のJさんと、また猫の話をした。猫を飼ってくれるかどうか知り合いに聞いてくれたそうだが、案の定みんなダメだったらしい。

そのころ、隣の区に住む伯母も、猫を飼う人がいないか周りに聞いてくれていた。でもやっぱり反応はいまいちだったとか。猫好きな人はすでに飼っていてこれ以上は無理だし、なかには自分が年をとったので猫の一生をみてあげられる自信がないからもう飼わない、という人もいたそうだ。 

235の友達の友達、というのも結局はダメだったようだ。やっぱり成猫を飼ってくれる人なんて、そうそういないものだと改めて思った。

それはともかく、にゃんこ子猫を生んだりしてこれ以上ノラ猫が増えないうちに、不妊手術だけでもしておいたほうがよいと思っていた。伯母の友人に、ノラ猫の世話をしている「猫おばさん」がいるというので、獣医さんのことを伯母から聞いてもらうことにした。

2013-02-04

猫ノイローゼ?

なんとなく猫のことが気になっているので、今まで読んだこともなかった猫雑誌を立ち読みなぞしてしまう。以前から、結婚したら猫を飼うことを漠然と夢みていたこともあり、猫との楽しそうな暮らしが頭に浮かんでしかたなかった。

前にバイトした会社でお世話になったMさんは、犬を飼うためにペット可のマンションに引っ越していた。彼女にペット可マンションのことをメールで聞いてみたら、ペット可賃貸物件を扱うサイトを教えてもらった。

とはいえ、現実には引っ越すなんて無理だよなあ、とも思っていた。このマンションに住み始めてまだ1年しか経っていなかったからだ。それに、夫が引っ越すことに賛成するはずがない。こんなことなら最初からペット可の家を借りるんだったなあ、と思って「もし今度引っ越すときは、絶対ペット可のところにするんだ」と言ってみた。すると、「別に今から探してもいいよ」と言うではないか。それを聞いて、引っ越しを真剣に考えるようになった。

7月半ばのある夜、Mさんに教えてもらったペット可賃貸物件専門の不動産屋のサイトから問い合わせを出してみた。でも出してしまってから冷静に考えて後悔した。今の家は借りてからまだ1年。しかも、私が住むようになってまだ半年ちょっと。いろいろ難点もあるけど、駅から徒歩6分で便利だしその割に家賃は高くはない。いったい今の環境のどこが不満なのだ?猫を保護するために引っ越しまでするのか?

でも猫はこれからもずっとベランダ下に住み続けるだろう。エサももらいに来るだろう。今さら追い払えるのか?かわいいから、にゃーにゃー鳴かれたらエサをあげたくなる。エサをもらえなくて死んだり病気になったらどうしよう。そんなに心配なら、やっぱり里親を探したほうが良いのだろうか・・・。

いろいろ考えてわけがわからなくなってきた。だんだん家事ができなくなってしまい、食事は適当なものになっていた。猫の声が聞こえるような気がするという話をすると、夫は「そりゃノイローゼだよ」と言った。

f:id:nananchan:20130205223933j:image:right翌日、夫と猫のことを話し合った。うちで飼えない以上、これ以上エサを与えるのはかえって残酷なことだから、猫がきても無視して、自然と来なくなるようにするしかない、という話をした。人間て、なんて勝手なんだろう。涙が出た。

夫は、「あんなニボシしかあげてないのに動けるはずがない。きっと他の家でたらふく食ってるよ」と言った。他でエサがもらえるなら、飢え死にしたりはしないかなあ、と無理やり納得することにした。

その日の午後、有楽町で友人と会った。サッカーワールドカップは終わったばかりだったが、期間限定のナカタドットネットカフェがまだやっていたので、そこへ行った。

猫のことを話したら、友人は「猫を飼いたい人は結構いるんじゃないの?知り合いとかいろいろ聞いてみたら?」と言った。それを聞いて、なんとなく里親探しができるような気がしてきた。友人も友達に聞いてみてくれるという。家に帰ったら、猫の写真をWEBに上げてみよう、と思った。

ところが、家に帰ると、昨日問い合わせをしたC不動産から早くも返事がきていた。社長自らのメールで、「そんなやさしい気持ちでお住まいを探していただけるとは嬉しいです」とえらく感激していた。それを読んだら、なんか申し訳ないやら情けないやらでまたまた落ち込んでしまった。私なんて猫を飼いたいと思ってみたり、追い払おうとしてみたり、里親を探そうとしたり、勝手なことばかり考えているというのに。穴があったら入りたかった。

次の日はすっかり憂鬱になって何も手に付かなくなってしまった。それでも、C不動産には物件探しを中止する旨とお詫びのメールを出しておいた。私が寝込んでいるあいだに夫はもう猫にエサをあげない方針をとり、「シッ、シッ」と言って追い払っていた。

しかしその夜、友人からきたメールを見て、ようやく里親探しをしてみようという気になった。友人の「友達に聞いてみた、もっと他の友達にも聞てみる」という言葉に励まされた。

さっそく猫の写真をWEBにアップし、知り合いという知り合いにメールを出したのだった。

ノラ猫を学ぶ

私は犬を飼ったことはあるが、猫のことはまったく知らないし、夫は動物を飼ったことさえなかった。そこで、ともかくノラ猫のことを知ろうと思い、ネットで調べた。

最初に見つけたのは「のらねこ学入門」というサイトだった。そこでアルフィー坂崎さんが書いた「ネコロジー」という本のことを知った。

アルフィー坂崎さんといえば、忙しい芸能人のはず。その人が、何匹ものノラ猫の面倒をみたり猫のもらい手探しをしたりという地味な活動をしているのだ。ノラ猫との暮らしをつづったフォトエッセイ「ネコロジー」を是非読んでみたくなり、あちこちの本屋で探し求めたがすぐには見つからなかった。

他にも「ねこだすけ」というNPO法人のサイトや、個人の方による「のら仔猫保護活動手記」のページ、「Hello!Nyanko」、「のらねこ相談室」などの情報を読みまくり、「地域猫」活動や避妊手術など、ノラ猫をとりまく状況を知った。

ノラ猫ボランティアは組織的なものから個人的なものまでいろいろあるけど、「去勢手術・避妊手術をすることで、これ以上ノラ猫を増やさない」ということが共通した考えのようだ。そもそもノラ猫なんてものはいなくて、もとをたどれば人間に捨てられてノラ化した猫の末裔なのだそうだ。猫というのは人間が飼うために改良されたのだから、本来人間の庇護がなければ生きてはいけないのだという。

ノラ猫にエサをやる人がいれば、それを快く思わない人も出てくる。ノラ猫を嫌う人は、「エサをやるから猫が増える。だから、エサをやるのをやめれば猫もいなくなる」と考える。でも、「エサを食べるから猫が増えるのではなく、交尾をするから増えるのだ。エサをあげるのをやめても、エサがあるところに移動するだけ。それではノラ猫は減らない」と猫ボランティアさんたちは考えている。

ノラ猫を捕獲して動物病院に連れて行き、手術をして、またもとの場所に放す。手術した猫たちからは、もう子猫が生まれることはない。そしてその猫たちが寿命をまっとうして死んでいけば、やがてノラ猫はいなくなる。ノラ猫の寿命はせいぜい4〜5年程度。そのあいだは、「エサやりさん」たちが猫のゴハンの面倒をみるのだ。猫ボランティアの活動というのは、結局はノラ猫撲滅運動でもあるわけだ。

ちなみに、トラ柄にも種類があって、うちに来る猫は「キジトラ」と呼ぶ*1ということも初めて知った。本当に猫のことを何も知らなかったので、ひとつひとつが驚きだった。

f:id:nananchan:20130205223318j:image:rightやがて猫のことで頭がいっぱいになる。うちで飼えればなぁ・・・。人の顔を見て鳴くノラ猫は、飼われた経験があると思って間違いないらしい。それなら、このにゃんこを飼いならすことができるかもしれない。でも夫は猫を家に上げることに反対していた。大学時代、子猫を家に入れたらウンチをされて大変だったからだそうだ。

ところがこの頃、私に異変が起きた。猫のことを考えすぎたせいか、猫がいないはずのときも猫の鳴き声が聞こえるような気がするのだ。

このにゃんこはやたらと鳴く猫で、エサをもらえるまでやかましく鳴き続けた。その声が、耳について離れなくなってしまったのだ。

2002年7月10日、台風がきた。にゃんこの寝床はベランダ下の排水溝のようなので、雨で水があふれないか心配だ。夜、「にゃ〜にゃ〜」と鳴く声が下のほうから聞こえてきた。そうだ、こんな雨の日や雪の日はどうなるんだろう?とまた気になってしまう。


f:id:nananchan:20130205223654j:image:leftある日「猫の飼い方」本を買ったら、「気まぐれでエサをもらうノラ猫は不幸」と書いてあった。もし近所から苦情が出たりして、そのときになってエサやりを中止するのは残酷なことだ。最後まで責任を持てないなら、最初からエサを与えるべきではないし、エサを与えるなら自分で飼うか、里親を見つけるべきだというのだ。

たしかにそうかもしれないと思った。でも、もう私には猫がエサをねだる声を無視することができなくなっていた。かといって、このマンションでは絶対に飼えない、というかやっかいなことになるのは目に見えていた。

我が家は分譲賃貸のマンションで、個人オーナーが家賃収入を得るために自分の購入した部屋を貸しているのだ。だから、大家さんがマンション自体を所有しているふつうの賃貸とは事情が違う。ふつうの賃貸なら、大家さんの一存でペット可にすることもできるかもしれない。でも、ペット飼育を禁止している分譲マンションの場合、その1室を所有しているにすぎない個人オーナーが勝手にペット飼育の許可を出せるはずはなかった。

ならば、里親を探すしかないのか?

*1:腹毛が白いのは「サバトラ」ともいうらしい。あるいは「キジシロ」という呼び方もあるようだ。

2013-02-03

出会い

その猫に初めて会ったのは、2002年のゴールデンウィークだった。

当時我が家はマンションの1階に住んでおり、南側のリビングとダイニングはマンション内の共有庭に面していた。その日の朝、たまたまダイニングにいると、共有庭をトラ柄の猫が歩いてくるのが見えた。

f:id:nananchan:20130205184140j:image:medium:right私も夫も動物好きだし、写真を撮るのが趣味なので、さっそくデジカメで写真を撮った。すると、猫はダイニングの窓の下までやってきた。

最初は窓を見上げてニャーニャー鳴いていたが、そのうち窓と柵の隙間に飛び乗り、私たちを見てまたニャーニャー鳴いた。あんまり鳴くので、たまたま残っていたジャコをあげるとがっついた。食べると満足して帰って行った。


6月になり、猫は週末になると姿を現すようになった。ダイニングの窓にやってくるのだ。なでてみると、多少いやそうなそぶりは見せるものの逃げない。人になれているらしい。

しかしいつもいつもエサをあげるわけにはいかない。夫も、猫が嫌いなわけじゃないけど居着かれると困るのであまりあげないように、と言っていた。でも、エサをあげてもあげなくても、猫はとりあえず窓と柵の隙間で昼寝をしてくつろいでから帰っていた。

梅雨どきは一時姿を見せなかったが、いつのまにかダイニングの窓ではなくベランダにやってくるようになった。そしてついに平日も来るようになった。

f:id:nananchan:20130205184141j:image:medium:left6月の終わりごろのある朝、洗濯物を干していると猫がベランダの下から出てきて足元までやってきた。どうやらベランダの下を住みかにしているらしい。というか、最近うちのベランダの下に引っ越してきたような感じだった。それからは毎日のようにやってくるようになる。

名前を付けると情が移ると思い、とりあえず夫と私の間では「にゃんこ」とか「ネコ」と呼んでいた。

私がついついニボシをあげているせいか、エサをあげると居着いちゃうよといいつつも、夫がネコ用にアジのにぼしを買ってきた。毎日のように来るにゃんこにそれをやった。

うちに来ているとき、マンションの2軒ぐらい隣で窓が開く音がすると「ニャーン」といって走って行くことがあった。他にもエサをあげている家があるらしい。でも確証はなかった。

7月のあたま頃から、私はネコの処遇がだんだん気になり始めていた。今のところ近所でノラ猫が問題視されている様子は特に伺えないが、いずれ苦情が出るかもしれない。それにこの猫はメスなので、子猫を産むかもしれない。このにゃんこをどうするのが良いのだろう?