賑やか合宿 前編(5月3日)


  キロ:「楽しいでしゅねー、クラ、楽しいでしゅー」


 とテンション高いキロちゃん。
 母抜きでわが家に連れてくると、鳥が変わるキロちゃん。
 もう1人で暴れまくって、したい放題。



  ポッ:「キロちゃんとクラちゃん、いらっしゃい。
      お茶はいかが」
  キロ:「目を合わせちゃだめだよ、クラ」
  クラ:「クラは、おみずでけっこうでしゅから」


 この2羽は見慣れないものを見るとすぐ逃げる。



  ポッ:「キロちゃん、いいじゃないのぉー」
  ココ:「キロじゃないです、ココ・チューイッチでしゅ」


 ココは、初物も物怖じしないタイプ。
 同じ洋服来ているのに対照的なキロとココです。


 母に
 「クラは飛べないから、動く時は肩に乗せて行動してね
  キッチンにトコトコ歩いてきて危ないから」


 だから、クラは私にべったりだったと思っていたのに、
 キロちゃんに必死についていって、まったく来ません。



 こうやって、キロとクラが仲良くしているから
 結局、ココは誰とも遊べず私の所へ。
 ココちゃんが私にベッタリとなりました。




 キロはこの場所で今は亡き、ソラやルルと遊んだこと
 思い出しているのかも知れませんね。
 この騒がしさでソラとルルも来ていたのかもね。



 りんはと言うと、みんなの家を偵察しています。
 これはココの家。


  りん:「ふふん、平民の家チュピね」


 よそのお家はとても気になるのでしょうね。




 ココもそうみたいで、ナナの家に入ったんです。
 それを見ていたりんが、ぶっ飛んできて、大ドンパチ!


 私、どちらかの流血を覚悟しましたよ。

  「カゴ中に手を入れて、ココを救い出すために、
   りんに思いっきりガブされ、その間にココ逃げる作戦」

 が無事成功しました。
 誰も怪我がないようです。
 みんなのカゴの入口を閉めると、りんとココはその周りをグルグル
 回っていました。


 ココは私に気を許したのか、鼻の頭をカキカキしてくれ、
 キロにそのことを話すと、キロもすごく絶妙なカキカキをしてくれました。
 ウフフ、みんな、私に気を遣っているのね。 
 可愛い子たちです。
 ココはガブするから女の子だと思っていたら、どうも男の子らしい。
 さえずる声がナナによく似ていました。
 




  ナナ:「騒がしかったけれど、みんな適当に遊んでくれるから
      楽チュチだったです。」


 ナナは時々、巡回みたいにみんなのいる部屋に戻って来ては
 一緒に少し遊んでボイラーの所に戻っていましたよ。




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