慕われる力


 マロンちゃんの我が家でのホームステイ最終日。



 りんも色々と世話をやきたいみたいで。


  りん:「マロン、なんでそんなにカメラ目線チュピなの!」
  マロ:「わからないけど、本能みたいでチュマ〜」


 マロはりんに追われて逃げる。
 でもその逃げ方が上手になってきた。




  りん:「逃げないでよ。マロンの背中見せてチュピ」
  マロ:「いやでしゅ」
  りん:「ケチね〜」


 と飛んで行ったりん。
 でも、そんなことで諦めるりんではない。




  りん:「あらっ、本当チュピ。
      ナナたんの言う通り、青空みたいで
      気分が明るくなるわね」
  マロ:「なんか視線を感じるでチュマ〜?」




 ナナとりんをハウスに入れてマロンだけ放鳥中。
 ちょっぴり退屈なのかな?




 マロン、ナナの傍にやってきました。


  ナナ:「何か用チュチかな?」
  マロ:「わかっていましゅ。一度おこられたから
      もう勝手に入らないでしゅよ」
  ナナ:「マロンは良い子チュチ」




  マロ:「だけど寂しいから、ここで一緒に
      ネンネさせてくだしゃい」


 まー、なんて可愛いの。
 なかなか巣立てないヒナ鳥みたい。
 



  マロ:「明日は本当のお家に連れて行かれるでしゅから
      甘えたいんでチュマ〜」



 4日半ほどナナ&りんと、マロンのお世話をして
 情が入って実家に連れて行くのが嫌になるんではないかと
 思っていたのに、懐かれたのはナナだけ(笑)

 風邪をひかせてはならない、きちんとゴハンを食べているか、
 ヒナだから少し放鳥してはカゴに戻し
 ナデナデ、カキカキしながら色々と話しかけてあげて
 すっごく神経使ったのに、
 私には結局、一度だけ仕方なく指にとまっただけで
 肩にさえ乗らなかったのです。
 ビビりというか、クールというか……


 ナナにはやっぱり不思議な力がある。
 何故だか、みんなに慕われるコザクラ男児なのです。



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