Bank Holiday - 湖水地方デビュー

イギリスは年間に祝日が8日間しかなく、日本人としては少なすぎて泣きそうですが、5月はその少ない祝日のうち2日が3連休という形でやって来ます。季節もよくなって、下手に7月や8月よりもずっとホリデーっぽいシーズンです。

そこで今年は最初の3連休は仕事でなんてことなく終わったけど、2回目の3連休には行ってみたい、と思っていた湖水地方へ行ってみました。もーお天気だけがかなり心配だったけど、幸いかなりラッキーで、3日とも晴天。こんなことは滅多にない。雨が一滴も降らないなんて!

湖水地方はイギリスのちょうど真ん中辺りに位置した、湖となだらかな山脈の広がる一帯です。イギリス人のホリデー処としては、湖水地方は上位、もしかしたら1番人気かもしれません。湖水地方を悪く言う人は居ない!というのでとっても興味があって、行きたい、と思っていたのですが、ちょっと遠くて便が悪かったので、ナカナカ思い立てずにおりました。でも5月の気候のいいのは貴重である、ということを昨年のド冷夏で学んだため、5月の終わりになっちゃったけど、思い切って行ってよかったですー。

さて、湖水地方と一言に言ってもとっても広くて、私が今回初心者用に選んだのは(でもホテルをとってから知った)イギリスで最大の湖であり、湖水地方の湖の中では最も南に位置するLake Windermere。そこは鉄道の駅があるようだったから、という理由だけで選んだのですが、車を持たずに数日過ごすには十分でした。湖を囲んで一帯がぼこぼことなだらかな山脈になっているので、軽く数時間ハイキングをするにはもってこい。高く登る度に湖が見えて、とても綺麗でした。めっちゃ風が強くて消耗したけど・・・。
日本人を相手にここの説明をするとなると、どうしてもBeatrix Potter、つまりPeter Rabbit の作者の話を抜きには語れないんですが、彼女が住んでいたエリアでもあります。ロンドンでも、クラシックのコンサートと、日本食屋以外では日本人に巡り会うことが殆どないけど、流石湖水地方、日本人ファミリーがうようよ。これは駐在員ご一行様、という感じでした。Beatrix Potter の住んで居た家が博物館になってるんですが、そこへの道案内表記にはどれも日本語有り。ハイキングしている日本人は誰もおらず。私はその博物館そのものには興味がなかったけど、たまたまハイキングコースの一部が博物館行きのコースと重なっていたため、案内を垣間見る羽目に。まあ非常識な人が居たりした訳じゃないので、よかったですが。

そんな訳で3日丸々とってもいいお天気で、町の人たちもみんな親切でご機嫌だったのに、ロンドンに帰ってくるや否や大雨。電車は止まるし遅れるし、誰も何も言わずに1本キャンセルするし、ロンドンへの戻り方を色々聞いてる旅行者へも「行き方は色々ある」の一辺倒の車掌。ぐううーーーなんて不案内なの!!!と通常のイライラモードへ再突入。

あー会社行きたくないなーーーー。早くも「あーー、Retireしたいなあ・・。」と湖を見ながら思っていたことを思い出しております。