今のスタンダードはおもしろくない?

自分がなんとなくスタンダードをやらなくなって1年近く経ちました。
スタンダードをやらなくなっていった理由は単純で、当時のカンパニーが嫌いだったからです。

ゲートウォッチの誓い発売で先祖の結集コンボがトップメタになり、構えてもテンポロス、動いてもテンポロスというカンパニー特有の動きにくさに嫌気が刺していました。
それでも包囲サイや弾ける破滅、時を超えた探索といった強力なカードは魅力的であり、カンパニーの不愉快さを超えて楽しんでいました。

そこからタルキール覇王譚ブロックがスタン落ちし、来たるは龍紀伝+オリジン+戦乱のゼンディカー+イニストラードを覆う影。
フェッチランドが消えたことでマナ基盤が大きく弱体化、先に挙げた強力なカードも退場し、同時に猛威を振るっていた神童ジェイスも大幅に弱体化しました。

ここまでは問題なかったのですが、ここから私の中でスタンダードの価値が激変していった気がします。
なんとなく楽しいと思っていたスタンダードですが、タルキール覇王譚が落ちた瞬間にほとんどやらなくなりました。

緑白トークンなどのリストを見ても興奮しなくなり、バントカンパニーがより一層隆盛している様を見て興奮どころか冷めてしまっていた記憶があります。

当時はカンパニーが嫌いだからやる気がなくなったと思っていたのですが、カンパニーが消えて1強環境ではなくなり、3強になったカラデシュ期もスタンダードはあまりやりませんでした。
手元の資産がないから〜というのは今までの性格上ありえないので他に理由があるのだと思います。

それでいろいろ考えてたのですが、おそらくマナ基盤の貧弱さと妨害カード(主に除去とカウンターとドロースペル)の減少、それに反して単体のカードパワーの向上で、カードの叩きつけ合いにしかなってないのではと。

楽しかったテーロスタルキール期ははじける破滅、英雄の破滅の強い除去、強いドロースペルである時を超えた探索、シルムガルの嘲笑と強力な除去とカウンターがあって受けることができて、その受けた先もあってコントロールしててもおもしろかったです。

けど今のスタンダードは妨害が貧弱でプレイしててもイライラする。
ソーサリーということに目を瞑れば最強の破滅への道はソーサリーであるがゆえに構えれない。カウンター戦術と噛み合わない。
もっとも有用な闇の掌握は荷馬車や経験豊富な操縦士が登場したキランの真意号は除去できない。
機体はコンセプト的に受けるデッキに強いのにマナレシオも高く、除去できる札も少ないので場に残りやすい。
そこにストレスが溜まるのだと思う。

2マナカウンターの革命的拒絶と否認を握っているとこれが中略だったらなぁと思うことが多々ありますし、3マナの虚空の粉砕を使っていてもこれが解消ならなぁとも。
4マナのドロースペルの天才の片鱗がジェイスの創意、もしくは好機、思考ジェイスであったりするとならばとも。
除去が本体に飛ばない火力、マイナス修正、確定除去でもソーサリー。
一方クリーチャーは強力なシステム能力とクロックを併せ持つクリーチャーが増え、マスト除去・カウンターが多く、PWも軽くアドバンテージが取れるカードばかり。
クリーチャーがなんでもできるようになり、反面スペルがなにもできなくなっている。
そこがストレス。

ウィザーズが望んでいたマジックを構築した結果、おもしろくない環境になるっていうのはすごい皮肉ですね。
コントロールは不快というイメージをウィザーズは持っているようですが、今の環境の方がはっきり言って不快です。

早く何とかしていただきたいものですね。