11月4日(火)「おしゃれ泥棒」

「おしゃれ泥棒」('66・米)監督:ウイリアム・ワイラ− 原作:ジョ−ジ・ブラッドショウ 脚本:ハリ−・カ−ニッツ 撮影:チャ−ルズ・ラング 音楽:ジョン・ウイリアムズ 出演:オ−ドリ−・ヘップバ−ン/ピ−タ−・オトゥ−ル/ヒュ−・グリフス/イ−ライ・ウォ−ラック/シャルル・ボワイエ
★シャルル・ボネ(グリフス)は美術館に絵の寄贈もする名画のコレクタ−。だが実は贋作の名人で寄贈はすべてニセモノ。この秘密を知って胸を痛めるのは娘ニコル(ヘップバ−ン)。パリの美術商(ボワイエ)は、ボネに不信を抱き、私立探偵シモン(オトゥ−ル)を雇い調査を依頼する。ボネ家に忍び込んだシモンはニコルに発見されるが、その美しさに一目惚れ。ニコルはシモンを泥棒と思い込み、父が政府の依頼で美術館に出品している偽のモナリザ像を盗み出してくれと頼む。ニコルとシモンは警戒厳重な美術館へ忍び込み・・・。(ぴあ・CINEMA CLUB)

◎'63年の「シャレ−ド」ではやたら色っぽいヘップバ−ンに辟易したのだったが、この映画ではさすがにワイラ−の演出は控えめで、ヘップバ−ンの可愛らしさと清潔な色気を存分に我々観客に味あわせてくれる。ピ−タ−・オトゥ−ルもヘップバ−ンに好かれるに値する格好良さで、「シャレ−ド」のグラントには許せなかったヘップバ−ンとのキスシ−ンも反感なく観ることが出来たのだった。呑気呆亭