Cの強化

 元ネタ:最悪のPDCAサイクルとは「がんばるぞい」である

 もう少し、Cを強化する必要がありますね。
 せっかくなので、QC7つ道具とか使ってみてはどうでしょう。
 例えば、特性要因図でがんばれなかった原因を追求することで何をがんばらなかったかが分かるかもしれません。
 また、本来の管理図の使い方とは異なりますが、工程内でいつ、どんなときにがんばれていなかったか分析でき、その歯止めとして追加で何をがんばるかが分かるかもしれません。
 これらの道具を使いこなすために、ブレーンストーミングをがんばってみるのも一つの方法でしょう。現場をストップさせて、多大な人件費を使うことで、「いつ」「どこで」「誰が」「何を」「なぜ」「どのように」がんばれなかったか、今後、「いつ」「どこで」「誰が」「何を」「なぜ」「どのように」がんばるかの解決の糸口が見つかるかもしれません。5W1Hですね。
 どうせなので、新QC7つ道具も使いましょう。
 例えば、PDPCを使うと、あらゆるがんばれなかったときのフォローとしてのがんばりを先に想定しますから、すぐにがんばれます。場当たり的ながんばりでも、うまくいけばすでに想定したがんばりに置き換えたりもできますよ。無駄ながんばりを減らし、さらにがんばることができるでしょう。
 14個も適用するのが難しいですか?そこはがんばりましょう。
 以上で「より注力してがんばる点(改善点)を具体的に洗い出す」行為はひとまず終了としましょう。もっとがんばる人はさらにがんばりましょう。
 さて、こうすることで、今後、がんばるための方策(改善策)が見えてきましたね。
 そして、やっとAの「がんばれがんばれ」に進めます。
 このような流れで、PDCAサイクルを回すことで、がんばることがより高品質ながんばるにスパイラルアップしていきます。
 ここで重要なのは、高品質なのは「がんばる」ことであって、「がんばる」ことでアウトプットされるものに意味がないことです。よってアウトプットの効率やアウトプットされるものの品質への影響は無視できます。(がんばることの環境性能を考慮する必要は本来あるかもしれませんが。)このPDCAサイクルを回す企業、集団は「がんばる」が成果品であり、その後のものは燃えカスであり廃棄物です。産廃処理業者を呼んで処理してもらいましょう。
 また、この企業、集団にとって従業員のメンタルなんか知ったこっちゃありません。燃料を食い、損耗していく機械と同じただの経費です。毀損が激しくなってくれば、「さっさと滅却できねーかなぁ」と思っているだけかもしれませんね。要は「がんばれるかどうか」だけなわけですから。


 かように、がんばっているのに低品質な産品を生産し続けるブラックな企業や集団が、社会の冗長性がなせる技なのか、改善も見られず、かといって淘汰されるわけでもないという現状はどこでもいっしょなのかもしれません。そして最終的に割を食うのは問題意識を持った労働者ばかりなのかもしれません。


 えっ?
 し○むーは??  (←結局それが言いたかっただけか・・・)