若干古いし●むらマスター

 いや、しまむーじゃないからね。
 とりあえず、ボケておく。(いつまでやるんだ、このネタ)

 で、「くまみこ」の第4話なんですが。
 原作のしまむらマスターの回をぶっこむとは思ってなかったです。
 一部Web上では、なぜ「しまむら」はコラボしないんだ、という話も出ていましたが、私は個人的にしまむらマスターの回はやらないんじゃないのかとか思っていました。
 なぜなら、一企業の経営方針や運営形態に言及しているから。
 昔のギャグマンガなどではよく時事ネタ(執筆当時の一過性の流行語や事件、ゴシップなど)を入れてきていましたが、最近ではコミック化やいわゆるコンテンツの再利用化が進んだ関係などで時間的制約のあるネタを大手出版社刊行物では入れない傾向にあるように思います。(時事ネタに立処する作品は除く。例えば「ムダヅモ無き改革」とか)
 「くまみこ」の掲載誌であるコミックフラッパーは結構作家が好き勝手やらせてもらえているというか、編集がちゃんとチェックしてないんじゃないか?と疑いたくなるというか、いろんな意味でユルイ雑誌な気がする(そう思った主因は某料理マンガのストーリー展開でだが)ので、「くまみこ」のコミック発行時も、掲載誌が掲載誌なだけに、まぁこれはこれでいいか、と思ったものです。
 加えて、著者の吉元ますめ氏によるファッションそのものからかけ離れた「しまむら」がたりはどこの読者層を狙ってるんだろうなどと思ったり、どういう知識獲得性向があるんだろうとか思ったものです。
 その前の回で「ユニクロ」と「ヒートテック」は実名で出して、協力者としてクレジットもされていましたが、例えば「ヒートテック」ブランドが終売になっていたりした場合は、協力者としてクレジットすることは難しかったかもしれません。
 同様に、「しまむら」の店舗運営も掲載当時(第2巻の発行が2014/5なのでそれより少し前)では、いわゆる「しまむら」の2001年ごろからの改革(トレンド商品の導入とそれにあわせたオペレーションなどの効率化)が軌道に乗り2008年ごろからのかなりの店舗での集中的な改装が完了したころの「しまむら」の状況を語っていることになります。
 ただし、世の常として全く手をつけずに同一の経営手法で会社が問題なく回りつづけることは非常にまれであるため、2015年の業績不振を機に南与野店で実験的に
 (1)アイテムを絞ってアイテムあたりの数量を増やし、量を売る
 (2)独自ブランドの高付加価値アイテムを新規に投入し既存アイテムに縛られない価格設定を行う
 (3)高単価なアイテムが増えることによる店舗単位のキャッシュフローを考慮して絶対数量を減らし、減らした分は店内レイアウトなどを工夫して対応する
などの手法を導入し、現在はその手法を全国の店舗に随時展開中なわけです。
 ただ、くまみこ第4話放送時にあわせて「しまむら」の2月期の決算短信を待つわけにも行かず(そもそもアフレコも作画も何もかも間に合わない)、2015年下期あたりからの改革が徐々に効果を上げてきている云々とか言えるわけもないです。
 さらには、これらの改革の効果が一時的なものかどうかもわからない。
 そもそもBDが発売になった時点で「しまむら」ではさらに別の手法がとられ始めているかもしれませんし。(経営スピードというのはかくも早いという証左かもです。)
 多分、真のしまむらマスターなら知っているはずの事項なのかもですが、まぁ、『なれるんじゃねえか?』という疑問形なので基本的にある程度適当でよかったのかもしれませんが。
 そういう意味で、「しまむら」は今回のネタには同じ社名を使わないならOKという形をとったのではないかと勝手に想像します。
 絶対ダメなら似せるのもアウトな場合がほとんどなので、多分放送できない可能性が高いでしょうし。
 「ヴィレッジバンガード」は・・・。
 社名ネタで結局買い物してないし許可が出るのかどうか怪しいですが。
 それにしても、こういうお願い行脚をする仕事はプロデューサあたりが担当されているのだと思うのですが、大変な作業ではないかと頭が下がります。

 で。
 当初(第1巻あたり)「くまみこ」は、まちとナツの密室劇で始まって、まちが都会の高校に行くために何かをこなす(もしくはこなせない)という流れのようなお約束のバリエーションで進むのかと思っていたら、途中で何か別の話(水死事件の話)になったりするし、路線変更したかと思ったらまた原点に戻ったりといろいろふらふらしている感がありますが、アニメでは今後どの話をチョイスしていくのか興味深いです。
 なんとなく、重い系の話はカットされてそうな気もしますが。
 既にヴィレッジバンガードの回や空気嫁の回なんかが順番からしたら飛んでますし。

 あと、「くまみこ」を記事にしたついでに声ネタでも。
 原作コミックの段階で、勝手に
  まち→悠木碧(元気系&こじらせ系)
  ナツ→三木眞一郎(低音系)
  ひびき→沢城みゆき(やさぐれ系)
とCVをあてて脳内再生していたのですが、実際は、
  まち→日岡なつみ
  ナツ→安元洋貴
  ひびき→喜多村英梨
でした。(敬称略)
 一つもあってないじゃん。
 まぁ、いいけど。
 まちについては第1話あたりでは若干違和感がありましたが、原作既読モノとしては思った以上にすんなり入り込めた気がします。
 今では原作を読んでもアニメのCVで再生されています。
 あと、1クールでどこまで進むのかわからないですが、ほのかは原作中に「銀河ボイス」とあるので、銀河万丈氏なんですかね。
 もしそうならすごいことだなぁ。