華原朋美さん主演の赤毛のアンを見てきましたー!
これの見所は主演より(オイ)ダイアナ役にCATSのシラバブでおなじみだった中村友里子さん、そしてギルバートに泉見洋平さんだってことでしょう!
いやー、いずみんギル・・・寒かった(本当にファンか?)


全体としては、まあ、良くまとめたなーと(何様だ・・・)
四季のアンを通しで見たことはないので、オリジナルミュージカルの赤毛のアンとして比較する物は他に持っていないのですが、恐らく原作をあまり知らないで見ている分には全く違和感の無いつくりになっているのでは?
2時間半程度にまとめるため、ストーリーを適度に削除したり縮めたりしているのはもちろんなのですが、このカットの仕方が大胆でまあ、凄い(笑)
あまりに大胆なカットの仕方のもので、突っ込みどころも満載なのですが、その突っ込みも原作を知っているからこその突っ込みになるのであって、この作品で初めて赤毛のアンに触れた人(どちらかというと対象年齢しためのミュージカルだったと思うので)には純粋に「ああ、赤毛のアンってこういう話なの」ってすんなり受け入れられたと思います。


華原朋美さんは、アンの役というのは本当に当たり役のように思います。
テレビで見ている、あの元々の天真爛漫な雰囲気が、そのままアンになっている様子で、厭味もなく、また、やはり長くポップスをやっている人の強みというか、いざという時に声にドスがきくんですね!!
いや、びっくりした・・・(笑)
言葉も声がきちんと張っている分とてもはっきりしていて、厭味の無い四季発声(その例えはどうか)。歌は好き嫌いがある程度分かれてしまうと思いますが、今回のアンという役柄にのみに関して言えば、C念さんよりはミュージカル俳優として好みです。
ただ、良くも悪くもとても声が目立つ方なので、役柄、役どころを選ばなければならないだろうなと思います。
演技力でどうにかなるほど・・・演技力は・・・あったのかなあ・・・(オイ)


中村友里子さんは、これまでの四季でつくられていた「声の線の細い美味しいとこ取りヒロイン」をイメージしていたら思い切り裏切られるかも(笑)
いや、何に一番ビックリするかって、ソプラノじゃないんです、声が!
メゾアルト・・・っつーか・・・アルト?
四季時代はあの一線間違えたらひっくり返ってしまいそうな声が特徴でもあったと思うのですが、何というか・・・
「ああ、四季では無理させられていたんだなあ・・・」
という印象。
今までの四季の舞台に慣れていると「本当に中村友里子?」と首を傾げてしまうだろうくらいに声が全く違うんです。
また、声が低くなったことに合わせて、この声で中村友里子さんが高音まで(声が低いことと音が高いことは別物で)伸びやかに唄っていることにも驚かされるです。
いや、だからメモリーとかとても危うかったし・・・(笑)
とても偉そうな評になってしまうんですけれど、四季を辞めたことでむしろ舞台人としての可能性は広がっているんじゃなかろうか・・・。
今回の舞台の台詞の声や歌声を聴いていると、よくもまあ四季時代に喉を壊さなかったものだとしみじみ思ってしまいます。
ダイアナ役としては・・・オーディションで選ばれたということですが、アン役が華原朋美と決まっていたからこそ選ばれた部分も多いのだろうな、とアンとダイアナ、二人のシーンを見ていて感じました。(他には!?)


そんでもって泉見洋平さん!
ギルバート・・・
か、痒い・・・・(オイ)
大体ですねー、ストーリーをコンパクトにするためにギルバートが最初っから女の子達に人気のかっこいい男の子って言う設定になっているですよ!
「きゃー、ギルバート!こっち見てー!!」
何故だー!!!
何故いたずら好きのワンパク坊主じゃいけないのだギルバート!!!
しかもそのギルバートが泉見さん・・・
ぼく、おんなのこにもてもてのかっこいいキャラです☆
って・・・
何故泉見さんの「かっこいいキャラ」って80年代なんだー!!!!!!
(お前、本当にファンか!?)
ゼンザは大好きさ。トゥイも大大大好きさ!
だけどマリウスはねー2年前の方が良かったんだなー。
「俺、もてキャラ」
って意識してしまうと、なんか彼だけタイムスリーップ☆
2年前のマリウスはあれでもまだ初々しさがあった方なのね・・・
はぁ・・・
ダンスオブザヴァンパイアが怖いやら怖いやら・・・
そしてイズミン、不安がもう一つ。
ダンスシーンがいくつかあったんだけどさ、たくさんたくさん踊っているように見えて・・・
振り付けの妙。
イズミン、よくよく見るとあまり踊ってない(笑)
そして踊るとなんだかとても光ゲンジ☆
♪よーうこっそ、ここへ〜
(↑分からない方は流してください)
・・・CLUB7出るんだよね?
大丈夫なのか?


とまあ、そんな感じの舞台でした。
最後にやっぱり気になる突込みをさせてください。
赤毛のアンって・・・一年間の話じゃないよな(笑)
この舞台の設定では一体アンは何歳でグリーンゲイブルズきて、何歳でクィーン学院に入学したのか・・・
そしてアンとマシューが一緒に暮らしたのは一年足らずということか・・・
アンは三ヶ月足らずの勉強でクィーン学院に首席入学を果たしたのか(そいつはすげえや)
・・・だって泉見ギルが言ったんだもーん
「ほんの一年間だけじゃないか」
アンがギルを石版で叩いて、クィーン学院入学決定後、二人が仲直りするまでの期間の話です。
つうか、仲直りするのって入学する前だっけ・・・?
いやもう、突っ込むのはやめよう・・・
だけど・・・
一年・・・(悩)
そいつはかなり無理が・・・