Hang In There

蔵王の麓で新聞屋さんが子どものこととか震災のこととか思い出などを綴ります

イン・マイ・ライフ

震災から1年後の3月11日、女川に住むある方のツイートに次のような一文があった。

黙祷の時間、もしかしたら又地震が来るんじゃないかって思ってた。でもこなかった。だから今日からまた前に進む。


僕も震災直後、ちょうど一年前の3月21日に、こんな風にツイートしていた。

「死」はすぐそこにある。逃げたり避けたりするのではなく、向かい合って見定め、立ち向かい受け入れることしかないのだ。
posted at 04:18:34


「人間死ぬ気になれば何だってできる」そんな風に言われてきた。でもその言葉は、単に言葉に過ぎなかった。実際に死ぬ気になったことなんて無かったし、死がすぐ足元にいることなんて信じていなかった。
何もない女川を見下ろせる高台で、声を張り上げ汗を掻き笑顔を振りまく女川の方たちは、きっと死がすぐそこにあることを知っている。ここにいる誰もが「もしかすると命を失っていたかも知れない」ということを理解している。
だから、今を懸命に生きる。そうでないと、命に申し訳が立たないから。無くなった命と、今ある命に。