うさみ日記

東京都日野市からまいりました宇佐見直人です。ITとかマーケとかの話や、勉強した話なんかをするよ。

2024年の仕事とか私事のこととか

毎年新年に記事を書いてますが、今年はなんだかんだでこの時期になりました。

 

**再定義
なんというか、前提を考え直す必要があるんだなーと思ったんですよ。
昨年のいろいろな変化や年始のいろいろな変化で。
生きる上での前提を変える必要がある。


戦争はおろかなことだけど終わらない。
地面は揺れる。
冬は寒くないものになる。
人類は過去から学ぶのだけど、各自学ぶ方向性がバラッバラだし、
なんなら「知ってるけど学ばないし生かさない」みたいなことになってる人もたくさんいる
当たり前の話なんだよね。


変わらないものはなんだろうね。
私は幸せになりたいし、近くにいる人を少しずつでも幸せにしたいと思っているのだけど、幸せの定義なんて人それぞれ異なるし、中には人の幸せを壊さないと幸せになれない人もいる。


めんどくさく思うこともありつつ、このめんどくささも楽しんで行きたいと思いますよね。
変わらないものはなんだろうね。


**仕事
入社して2年半。そろそろ一通りわかってきたところ。引き続きやることやっていきたいと思います。


ただのユーザーだった時とコミュニティ運営に関わっている今で実はほとんど内面の変化が無くて、
「今まで見たことがない面白い人やものやことをもっと見たい」
というのが動機の源泉だったりしてます。


わかってきたことは、コミュニティの盛り上がりが再現するかどうかって、
絡む要素が意外と多いってことです。


ベースになる「そのものに注目してる人の数」
かける「そのものについて他の人と話をしたら幸せな人の数」
かける熱量、かける熱量の方向性、かけるいろいろ。


そうそう
「熱量の方向性」。
熱い人が数人いても、方向性が違うと燃焼しない。


燃焼。


ヒロシのぼっちキャンプが好きなんですけど、
火の粉を源にしてちゃんと焚き火レベルにまで火が燃えるかって、他のいろいろな要素が絡むのよね、ということが見えてきたこの頃です。
湿度、火種の温度、風向き、風量、燃焼剤の強さ。


**健康
いやはや何よりも注目したい健康です


まずね、昨年年初の「365km走る!」の目標については
367.1kmで終了しました。
達成!ありがとうございますありがとうございます。
周りの1000km2000kmみたいな人を無視して365kmでスイマセン。
でもこのね、人と比べないでいいっていうのは、個人活動のいいところ。


いやはや、目標を言って実現するのって楽しいね。
年末大阪旅行に行ったから、その分ほんとはもう少し行けたはずだけど、そこも織り込んでこの結果になりました。


コンスタントに走るって、実は生まれて初めてのことなんです。
体型維持とか健康のために始めたんだけど、いろいろな知見が得られまくった。


**そして今年を考える
っていうかもうだいぶすぎちゃいましたけども


2024です


2023は、うさみさんらしさを出せてはいたと思いつつ、
ちょっと一兵卒的活動に寄りすぎてたよなー、と思う
大局を見ないでもがいた1年間
良くも悪くも


これはこれで意味のあることだった
現時点での得手不得手に向き合えたし
いままで「そこはストロングポイントだと思ってなかったけど、そこって他の人よりもできるっぽいぞ」
みたいなことに気づけた


踏まえて2024は、
先も見つつ、手元足元も見つつ、できるだけ抜け漏れないようにしつつ、細かいタスクももらさず、やらないことはやらないと、好きなものは好きと、言える気持ちを抱き締めてたいと思います


仕事と生活が融合してきてる感もあるけど、
そんな感じ。


そうそう、私生活については
・366km走る
・かわらずに読書音楽料理を楽しむ
・公私共に仲の良い人と楽しい時間を過ごす
みたいな年にします。


雨にも風にも夏の暑さにも冬の寒さにも
勝ったり負けたりしながら

いつも楽しく朗らかに
自分を幸せにし、周りの人をできる範囲で幸せにしながら引き続き生きてゆけたらと思います

Commmuneさんのイベント「PORT」に行ってきた話。 #コミュニティ

20240110port2401

2024年1月10日にあったCommmuneさんのイベント「PORT」のメモを取っていたので、共有します。

※「それは非公開!」という数字などあったらごめんなさい。共有禁止部分は抜いているはずですが、合った場合はうさみまでお伝えください。
※大事なあの部分が抜けている!というのがあるかもしれません。ごめんなさい。


【1】コミュニティで新たな価値を創造する mineoに学ぶ”ユーザー共創”

Commmune 宮川さん 麻生さん
オプテージ沖中秀伸さん
来歴:
mineo担当として入社→マーケ業務(MAや広告など)→再びmineoコミュニティ対応

オプテージさん:3,000人くらいの会社。mvnoのmineoは120万回線。今年6月で10周年。マイネ王というコミュニティサイトを持つ。

Fun with Fans
ユーザーと一緒により良いサービスを作る共創を実現

会員80万人、UU150万人/月、MAUは約20万、ユーザー投稿10万件/月
(ちなみに、Commmuneはつかっていない)

マイネ王なにが特長?
・パケットを通じた相互扶助ができる
 フリータンク:万一の災害時に誰かがあまりを入れて足りない人が引き出せる
 チップ:いいねの代わりに10MBをプレゼントできる

主要コンテンツ
・スタッフブログ、アイデアファーム、QA、掲示
・mineoとユーザー同士、未契約者とファン

「価格だけで戦っていたら良くない結果が待っている。差別化のためにユーザーと一緒に価値を作っていくのを始めた」

最初は登録者がまったく増えなかった。1年くらい。
初期KPIは「登録者数」、「ユーザー投稿アイデアの実現率」
今のKPIは「ユーザー投稿アイデアの実現率」、「活動レベルごとのユーザー数」、「ユーザー同士のつながりの数」

ユーザー投稿アイデアの実現率:本サービスへの反映ができるか
活動レベルごとのユーザー数:セグメント決めて数計る。上へ
ユーザー同士のつながりの数:数値化まだできていない。ナイスやコメントによるつながり


取り組み…登録者数増
・本サービスとの連携:ID連携で1GBお渡し、独自機能(フリータンクやチップ)
・アカウント登録フローの整備:mineoアプリへのマイネ王の統合

刺さった企画
・パケットもらえるのはわかりやすく来る:新春くじ引き:最低でも100MB
・スタッフブログにコメントやリアクションをもらう

イデア実現率
・毎週役職者で投稿されたアイデアを全て確認して実施/非実施を判断、投稿された企画の13%を実現する
・ユーザー投稿アイデアをどう扱ったかについては?ステータス込みで全部見えるようにしている。未着手→検討中→実現済み

コミュニティの成果
1.解約率低下
2.紹介率向上
3.ユーザーからのアイデア投稿から生まれたサービス
4.サポートコスト低減
5.ユーザーの自己実現
6.ファンによるフォロー、障害発生時の温かい対応
7.オフラインイベントでの社員のモチベ向上

コアファン4,000人、ライトファン20万人、低関与層60万人

mineoの新規契約は3割紹介で来る。ライトファンも貢献。

大事にしてきたポイント
Fun with Fans
1.ユーザーと一緒に
2.情報を開示する(隠されると壁になる)
3.自分たちが楽しむ→仕事する上でも楽しめるように

今後目指すこと
1.もっと楽しく!もっと居心地よく!(複雑さを減らす)
2.ブランド体現の場としての役割をより強める
3.リーチできる人の数を増やす
4.新しいことにチャレンジし続ける

オフ会、ファンの集い、座談会、王国イベント、格安スマホ相談会


【2】Commmune高田さん
・社内コミュニティ用の「Commmune for Workリリース」23年3月にした
・昨年5月で創立五周年
・ビジョン企業とユーザーが融けあう
 →「あらゆる組織とひとが融け合う未来をつくる」
・CSのプロダクト「SuccessHub」を一気通貫で支援

【3】プロダクト責任者 久松さん
真のコミュニティプラットフォーム作る
開発人員17人、MLチームの新設(Machine Learningね)
機能改善163、メジャーアップデート18
機能開発投票フェスの実施:101名参加

ハイライト(23/04~24/03)
1.オートメーションを駆使したMAU向上
2.ユーザータッチポイント強化
3.スケーラビリティ・セキュリティ
4.コミュインティデータの利活用促進

Commmune Datahub
分析環境に自動で同期できるようにする

ユーザー理解、運営の知見、リソース

アクションの質、アクションの量

コミュニティマネージャーのアウトカム

1ユーザーあたり滞在時間、MAU

コミュニティ総滞在時間

事業成果

課題
1.質の高いアクションのためにはユーザー理解とコミュニティ運営の知見が必要だが、難しい
2.量で質をカバーしたいがリソース足りない
3.リソース追加したいけど、コミュニティの成果が証明できず、投資判断ができない

進化の方針
1.ユーザーの心を読み解く→ポイントのヘルススコア化と、総合スコアではなく「今」を見えるようにする→熱量が上がってるユーザーの特定→分析→自動グループ化→施策実行
2.コミュニティの成果証明をより手前でできるようにする→マイクロCVの例…来店計測、UGCのシェア、友人紹介など
3.コミュマネのアクション数の最大化→1つ1つのアクション時間最小化、やるべきアクションの明確化
4.AIパワーによるアウトカム最大化

【4】アワード
■アワード1:カケハシさん
変化1:スター顧客とあこがれの連鎖
「ベンダーではなく課題解決パートナー」という認知の獲得

スター顧客:製品活用により法人全体へ波及するような成果・影響をもたらす、自分の言葉で語れる、それを見た他のユーザーが引っ張られて成長する
(wingarcさんのを参考にしている)

変化2:「UGC」の活用:FS、CSの課題「信頼獲得のために業界知識を持ち、経営者の課題を解決する」
エヴァンジェリストの任命・定例開催→イベント→コンテンツレクチャー
新卒受け入れ座談会、事務スタッフ座談会
フロントチームとの連携により社員の顧客解像度UPした。イベント参加人数も増えた

変化3:コミュニティの価値が会社に伝わらない
上記活動伝わり、社内CSイベントで優勝!


■アワード2:水橋保寿堂動製薬株式会社 水橋美容・医療同好会のさとうさん
BtoCコミュニティで起きたユーザーイノベーション
水橋保寿堂動製薬さんはまつげ美容液のEMAKED。いろいろなコスメ賞等受賞
水橋美容・医療同好会は2022年6月オープン、登録者3,300名、エマーキットのユーザーさん8割

さとうさんは兼務コミュマネで2割程度コミュマネ、あとはCRM等の仕事をしている。
継続、クロスセル、マーケティングにコミュニティが貢献

登録・再訪したくなるコミュニティづくりを心掛けている
登録したらどんないいことがある?→楽しみ→再訪

1.寂しいコミュニティにならないためにメンバーを増やし続ける(LINE活用、「商品モニター」などの引きの強い言葉、公式LINEでコミュニティ限定キャンペーン)
2,000円クーポンをLINEで配布。150名がクーポンを使った

2.再訪のモチベをキープする仕組みを作りまわし続ける
・商品モニタ
・ポイント溜まったら商品プレゼント
・貢献度高い方を限定グループに

3.モニター品やプレゼント、そんなにあげてだいじょうぶ?
・モニターアンケートで気づきが得られる(コミュニティは回答率高い)
・お客様のブランド愛や貢献したい気持ちが育つ
・無料サンプルを配るよりもずっといい。広告よりもいい。

■アワード3:ユーグレナさん
サステナブル配送プロジェクト
ユーグレナバイオ燃料サステオを、お客様、佐川急便さん、ユーグレナさんが協力して導入するプロジェクト(クラウドファンディングっぽさ)
お客様が買ったのと同じ額を中の人が支援
ユーグレナエアポートで告知したところ反響が大きくあった
進捗共有もファンコミュニティ内で実施。人数カウンターを表示(クラファン的に盛り上げ)

共創による三つの成功
1.参加者の熱狂
2.クライアントが本気に
3.社内ポジション確立

【5】高田さん総評コメント
コミュニティサクセス支援の会社ですと言っているけど
自分達は実際には一個しかやってない(SHIPと、湯どんぶりもカウントするなら二つ)
利用者皆さんの知見を出し合ってもっとよくしたい

アワードは皆さん聞いてすごいな、と思ったかもしれないけど、決して三社とも順風満帆だったわけではないんです。

※ここちゃんと聞けてなくてごめんなさい…


【6】交流会
CMO杉山さん乾杯
やりたいこと
1.コミュニティを当たり前のものにする。Webサイトくらい当たり前のものにする
2.コミュニティマネージャーを当たり前のものにしたい。みなさんにアヴェンジャーズになってほしい

理事になった話 ~知識とやる気を持ち帰る話を添えて~

このたびわたくし理事になりました。

わたくしこと宇佐見直人45歳、
このたびITEGの理事になりました。
マンションの管理組合とか、自治会とかではなくって、ITEGです。

ITEGとは?

ITEGってなに?と言いますと、
「企業IT力向上研究会」です。


ITEG 企業IT力向上研究会
にWebサイトがあります。
リサーチとコンサルティングをしている株式会社ITRさんが事務局です。
たぶん今全部で90人?100人?くらい。


私もここ2年参加しているんですが、下は20代後半くらいから上は孫がいる人まで、BtoB、BtoC問わずいろいろな人が参加してます。
参加しているのは情シスの人や、デジタル活用やDX推進をしている人などもいます。
私みたいな「マーケのデジタル担当」的な人もいます。

ITEGの概要

■活動概要
まず、会社としての申込をして、個人で活動する部会を選びます。
その後、月イチなど定期的に部会ごとのミーティングしたり、6月に中間報告会、11月に最終報告会したり。
合宿した部会もあります。


期間は1月からの一年間で終わり、
だけど、前年と同じテーマに取り組む部会が多いので、
継続的に参加してる人も多い。
地方の人もオンラインで参加してたりします。
沖縄の人とかもいた。


■2024年の部会名

  • 生成AIを極める (旬テク season2)
  • ポストDX時代の組織のあり方 ~生成AIネイティブ時代の到来に向けて
  • 情熱的学びとリーダーシップマネジメント
  • ワークライフハック
  • Future of Organization
  • CX戦略&TECH部会(仮)
  • ビジネスモデルのつくり方 (Reborn) 
  • 情報セキュリティを語ろう


■費用
会社単位で年5万円(弊社は2名で参加してますが、何名でもOKらしい)


■得られること/もの
まず、知識とやる気です。
具体的には

  • 最新の技術系情報
  • 他社の実践した事例
  • 他社の情シスやデジタル活用している人とのネットワーク
  • 集中して学ぶ時間

って感じ。

もし興味ある人がいたら

私のXアカウントのDM等でお伝えいただくか、
企業IT力向上研究会(ITEG)|株式会社アイ・ティ・アール
問い合わせフォームから問い合わせするとたぶん入れます
(うさみに話を聞いた、と書いていただけると助かります)。
たまにNGもあるらしいけど、だいたい入れるっぽい。


ちなみに私は2023年に、「カスタマーエンゲージメントとデジタル活用(来期はCSとTECH)」の部会に参加してまして、
各社の課題について深堀りしてみたり、
各社さんが競合や他社との比較をしたり、
秋にはみんなでCeatecという展示会に行って課題解決できるサービスはあるか?という話をしたりしていました
(ランチ→展示会→参加企業のカラオケボックスでディスカッションして飲んで食って歌って踊って爆笑したり)


普段使わない脳みその部分を使いつつ、
上司部下でもパートナー企業でもない人と企業や世代を超えてお話する。
貴重な機会なのよ。

テクノロジーの話

っていうかさ、もはやデジタルとかデータ活用とかITとか関わらない仕事って少ないじゃないすか。
そして、今までそういうのを使ってなかった仕事の人がITとかデータ活用とかした方が、
他の人より抜きんでて一歩先に行けると思うのよね。


火を使ったヒトのように、
内燃機関を使って紡績を始めた人のように、
コンテナをタンカーに載せた人のように、
計算機作って計算させ始めた人のように、
先端テクノロジーを使えるようにすることってその後に貢献するじゃないっすか。
あとなんか楽しいでしょ。テクノロジー


私が前にいたアットオフィス( https://at-office.co.jp/ )さんは賃貸オフィスの仲介をしていた不動産屋さんでしたけども、
いち早くWebサイトを作って物件検索をできるようにした会社から生まれたんですよ。
最初はウハウハだった話を聞いたように思う。ウハウハ。
今はオフィス物件の検索をできるサイトもたくさんあるけども。
非デジタル業界でのデジタル活用先取りの事例の一つなのよ。

「知識とやる気」の話

これ、2017年にPardotユーザー会のリーダーになった頃からずーっと言ってるやつなんすけど、
こういった勉強会やコミュニティ活動で得られるものって
「知識とやる気」だと思ってるんす。


誰かから知らない話を聞くじゃないすか。
「え、これ、うちでもできそうじゃない?」みたいなネタを仕入れると試してみたくなるでしょ。
で、そこから離れてもそういうことに対する意識をするようになるんですよ。
目の前にいる人ができていることだと思うとやる気も出る。
やる気=動機ですので、行動に移せるようになるんですよ。


Pardotユーザー会の時は毎回
「知識とやる気を持って帰って、参加者さんそれぞれの年収が増えるようにしましょうね」
みたいな話をしてたんす。
そりゃね、他の人よりも学んでいてやる気ある人の方がお金ももらえるでしょ
(個人の見解であり、何かを保証するものではありません)。


ほら、昔の偉い人も言ってたじゃない、
「天は人の上にも下にも人を作らんけどもー、学んだかー学んでないかでー賢いかどうかきまるんじゃね?」的なアレ。

人間も熟成されるのではないか仮説と賞味期限

女の賞味期限とか、男の賞味期限とか、みたいな記事を前に見たことがあって、
すげー失礼な話ーと思いつつ、「食べ物のように期限がある」っていうのは、
もしかしていいコンセプトなのかも?とも不思議に納得した。
最終的には死んじゃうんだしね。


「賞味期限を伸ばしている人」
というのがいる。
アンチエイジング
お金で若さを買える世の中なんだなぁ、すごいな。
高須クリニックのCMを思い出すよね。
課金アイテムでレベルアップするのって昨今のゲームみたいですごいなーと思う。


他にも、ストイックに運動を続けて、肉体的若さを保ち続けてる人たちもいる。
ここ2年くらい近所をジョギングするのが趣味になったけど、
60、70代と思しきランナーさんたちが元気に走ってるのを見ると、こちらもすげーなー、と思う。
時間と行動、昔ながらのRPG的レベル上げっぽいよね。


あと
「賞味期限に関係なく、魅力を増していく人達」
というのがどうやらいる。
もちろん上に書いたような課金や時間の使い方もしてるかもだけど。

 


ワインやチーズやウイスキーのような、発酵・熟成って感じ。
賞味期限は過ぎてるはずなのに、あきらかにおいしくなっている。
まず本人が楽しそうで、人に好かれ、自信がありそうに見える。

 

 

楽しそうなのは好きなことをしてるから、というのもあるのかも。

好きなことを突き詰めている人はたいてい楽しそうに見える。
見た目はふつうにおじさんおばさんなんだけども。

 


会話していても相手を思いやりつつ、その時々で適切なひきだしを開いて、言うべきことを言える。
そんな人になりたいもんですわ。

 


食品は自分の居場所を選べないし
「どう育ちたい」みたいな意思もないけど、
人間でよかった。
意思があって居場所も行動も選べる。

 


高温多湿で淀んだ場所にいたり、腐った食品の近くに置いとくと発酵じゃなくて腐敗して食べられなくなっちゃうので気をつけましょうね。
暑すぎず寒すぎず、適度な空気の流れがあるような場所にいることが大事なんでしょうね。

 


英語だと熟すことを
“Ripening”って言うらしいね。
Ripeってなんか果物っぽくてイイ単語だな。

画像解析とか、AIやらなにやらについて思ったことをつらつらと。

2023年3月27日現在、
世間ではWBC旋風が吹き去り、
ChatGPT旋風が今も春の嵐のように吹き荒れております
(あと水卜麻美ロスと中村倫也ロス?)。


明日28日、とある勉強会があるんですが、そこの宿題が今回
「自社または自社で考えられる画像解析、顔認証をディスカッションできる程度に考えておく」
ということで、いろいろ考えてみたメモです。


以下、長文乱文失礼しますー

画像解析、顔認証

私の場合だと、以前技術系コミュニティに参加したときに
とある不動産ベンチャーの方が話されていたことを思い出します。


「間取り図から間取りの情報を抜き出してDBの各間取り項目にチェックを入れる」
というような話だったんです。
例えば「1K風呂トイレ別、収納あり、角部屋、和室」とかですね。


不動産(特に住宅)はものすごくタグ付けする項目が多いんですよ。
以前某大手不動産会社さんのシステムにデータ登録するCSVの書式を
仕事で触ってたことがあるんですが、
後から後から項目を付け足したような印象的な書式でした。


私は駐車場の事業をやってる会社に居ましたが、
駐車場だけでも場所はもちろん、
幅、高さ、全長、車高、車両最低高、タイヤ幅から
過去どの車種が入ったか、みたいな情報をひたすらデータ化して、
なんとか検索できるようにしておりました。
「衛星で全部データ撮ってなんとかしてよ!」
と思っても、都心の単価の高い駐車場は立体駐車場で衛星では見えなかったりするんですよね…

画像からテキスト化やタグ付けなどなど

画像からテキストやタグやDB項目に落とし込めるという意味では、
LLMが得意な文章の要約に近いところなんですよね。
画像ができるということは映像や音声を元にしてタグ付けができる!
これはたいへん楽しい^_^


「なんでもデータにできて、タグ付けできるなら、
 どんな使い方をする?」
というのはおもしろいテーマですよね。


そういえばこの前、お昼にやよい軒に行ったんですよ。
食券を買って席につき、
スマホにアプリを入れつつ料理を待って、その後ごはんを食べました。


飲食店でも個別席にカメラがあったり、
会計時にカメラ前を通過するだけで満足度調査が済んだりするのかも。
アプリと連動したりするのかも。
と思うと楽しいです。
MAっぽいような自動フォローもされたりするかもですね
(そのシステムと基幹システムのデータ連携はぜひ弊社のプロダクトで…、とか思いつつ)


そんな細かいことしないで、
一斉配信のクーポンでも配ったほうがコスパよいのかどうなのか。
このへん、コミュニティも絡んできたりするとより楽しそうですね。

メタリカの話

もう一つ
数年前のSalesf〇rceさんの年次イベントで、
メタリカというバンドが演奏したんです
(サンフランシスコでのイベントのアフターパーティで演奏。
 行きたかった…。高校生くらいからメタリカ好きです私。)


アーティストは顧客エンゲージメントがあってなんぼですからね。


ファンの顔と個人情報が一致するのはもちろん、
物販やチケットの購買履歴やらなにやらデータが連動したり、
コンサート中に誰がどの位置にいるかまでわかっちゃうようになるのは、
技術的にはもうできるんですもんね。たぶん。


昔だったら小さいライブハウス規模でないと
「顔と名前が一致する」なんてことはなかったんだと思いますが、
何万人の顔と名前が一致して、全ての関係性がデータ化される。
すごい世の中だなー。


「人気商売」みたいな言葉の定義が変わってきますよね。


SF小説の「1984」を思い出すような怖さもありますが、
とても面白い未来が近づいてるなー、と思うんです。

超似てる双子とかね

乗り越えないといけない壁の一つが
「超似てるふたご」とかだったりするのかな、とも思いますね。
実際まだ今のスマホレベルだと
双子の判別できなかったりするし。


知らぬ間に巨額請求が来たりしてね。
弟が兄を追いかけたりして。
ああ、そう思うと防犯目的の利用とかも進んだりするんですかね。


あと、悪意を持った大怪盗が、
本物そっくりのフェイスマスクを使ったら?とか、
そいつが本物のルパンだー!とか、
トムがクルーズでミッションがインポッシブルだったらやっぱり騙されちゃうのかしら?とか。
いろいろ考えますよね知らんけど。

皆さんどう思います?

こんな感じの未来がすぐそこまで来てるんだよなー、と思いますよね。
不気味と思うか、便利と思うかは個人の意識の問題ですよね。


とある勉強会用に書いてた文章なんですが、
なんか書いてて楽しくなってきたので、
こっちにも載せておきます。


一九八四年 (ハヤカワepi文庫)

小中学生のためのスマートフォン依存症チェックリストを作ってみた。

**小中学生のためのスマートフォン依存症チェックリスト
1.過去1年間に、あなたがスマートフォンを使っていて人や物とぶつかってしまったことがある


2.過去1年間に、スマートフォンを使っていて気づいたら時間が過ぎてしまい、約束等に遅刻したことがある


3.スマートフォンを使用できないと不安やイライラを感じる


4.宿題や勉強をしているときにスマートフォンに触ってしまうことがある


5.スマートフォンの使用により、友人や家族からの信頼を失ったことがある


6.通知がないことを知っていてもスマートフォンを確認することがある


7.暇な時間があると、InstagramTikTokYouTubeなどのソーシャルメディアアプリを見てしまう


8.寝る前にスマートフォンを見ていて、翌朝起きるはずの時間に起きられなかったことがある


9.過去1年間に、スマートフォンの使用により、宿題などのやるべきことができていなかったことがある


10.友人や家族との集まりよりも、スマートフォンの利用を優先したことがある


3〜4項目くらい当てはまれば、スマートフォン依存症の入り口にいると思っていいのではないでしょうか


※医師や専門家の作成したものではなく、個人の見解ですのでご注意ください


**中島らもさんの「今夜、全てのバーで」のアルコール依存症チェックシートの話

今夜、すベてのバーで 〈新装版〉 (講談社文庫)



なんでこの「小中学生のためのスマートフォン依存症チェックリスト」を作ったかと言いますと、
こどものスマホ依存、スマホ中毒みたいなことに興味があるんです。
なんというか、50年後くらいの世界を左右すると思っている。


で、昔読んだ「今夜、すべてのバーで」って言う本を思い出したのが、このチェックリストを作ったきっかけ。


「今夜、すべてのバーで」は、中島らもさんが書かれた小説。
主人公は18歳から毎日ボトル一本のウイスキーを飲んでいて、35歳でアルコール中毒で入院する。
文筆家で頭もいいのに、アルコールがやめられない。
ひどい時にはまったく食事がとれずハチミツと牛乳で栄養補給しつつ、それでもアルコールを飲んでしまう。


そんな小説の中に出てくるのが
WHOのアルコール依存症チェックシートなんです。


10個の設問を見ていると、どれだけ止めるのが難しいか、止められないことで被害にあっているか、という内容が含まれている。
この「被害があるか」っていうのはポイントだと思っている。


どんなに不利益を被ってもやめられないんですよ。


**中毒や依存症で思い出すこと
「中毒」っていうと思ってアヘン戦争の話を思い出す。
1840年頃のこと、国民をアヘン漬けにされた清国が怒ってイギリスからのアヘン二万箱を焼却したのが引き金になって戦争勃発。

 

その前からの積み重ねもあるけども。

映画とかまんがみたいな荒唐無稽っぷりだよね。
それいったい何京リベンジャーズやねん。言うて。


**スマホ依存症の話
スマホは、麻薬のように持っているだけで捕まるものではないし、
アルコールやタバコのように体に直接の害があるものでもない。
しかも、アルコールやタバコほどではないけど簡単に手に入れることができてしまう。
この状況はまだまだこれからスマホ依存症を増やしていくんだろうな、と思っている。


「デジタルツイン」という言葉を聞く機会が増えてきた。
現実社会が写し鏡のようにすべてデータになっている社会。

世の中の「面白いもの」は全てスマホから簡単にアクセスできる。
スマホを使うな、というのは、「世の中の面白いものにアクセスするな」と言ってるのと同じ意味になってしまう。
素晴らしいものにはどんどん触れてくれていいのに。


だからこそ、この問題の解決は難しいんだろうなー。
こどもたちには単純に面白いものだけでなく、価値あるものに触れてほしいなー、と思う私です。

安宅和人さんの「イシューからはじめよ」を読んで。

イシューからはじめよ――知的生産の「シンプルな本質」

たまたま行った読書会でもらった本が、
たまたままったくそっちと関係ない友人の大のおすすめ本で、
読んでみたらまあこれが素晴らしい本で、
ちょっと待ってもっと早く言ってよーって思ったんですよ。


わたしー、本の気に入ったページを写真で撮りまくるタイプの人じゃないですかー、
で、しかもー、一家の写真をクラウドに上げてるんですよー、
だから今もう我が家のクラウドアルバム的なやつにはこの本の写真がいっぱい。
たぶん後で怒られる。


さておき。


世に問題解決や自己啓発の本は数あれど、
この本のメッセージはたいへん素晴らしく突出しています。
序章の最初の「常識を捨てる」というブロックに出てくる箇条書きのいっこめ。
「問題を解く」より「問題を見極める」です!


最初この「イシュー」って言葉がうまく飲み込めなかったのよ。
「課題」「問題」とかって読もうとするといまいちで、
「これから良くしていくべきテーマ」みたいな捉え方が良いのかも。


重大な結果をもたらすテーマで、かつ、
解決できるテーマ。
答えが出せる問い。


誰でも秒で答えられるものはイシューじゃないし、
誰にも解決できないものもイシューじゃない。
問いを出されて答えるんじゃなくて、
まずその問いが本当に答えを出すに値する問いか考えるんだよ、と。


そいえばこの前わたしがリーダーをやった
“DMS Cube祭り2023”と言うイベントで、誰かのお話しをきっかけにして、
「手元のデータが全てだと思ってはいけない。
 必要なデータがあるかどうかが大事。」
みたいな気づきがあったんですよ。ちょっと似てる話な気がする。


なんとなくさ、仕事してると
「このへんが課題でーす」とか「このデータ使って分析してー」みたいなこと言われる場面がありますが、
そもそもその「課題」って、解決すべきもの?みたいなことを考えさせてくれるんですよこの本は。


いい本っぽいでしょ?
いい本なのですよ。

どんな本なの?

イシューの考え方や「結果を出すことにこだわり無駄を省くこと」
といったことが最初に書いてあって
そのあとの仮説を立てて、ストーリーライン、絵コンテ、みたいなものを作って、
そこから人に見せるアウトプットを作る話までが書いてある。そんな本です。

こんな人におすすめしたい本でした

・結果を出さないといけない仕事や研究をしてる人
・一回この本読んだけどどんなんだったけなー、という人
・自分がやるべきことがわからないなー、と思う人
・自分が与えられた仕事が結果につながるか疑問を持ったことがある人
・「業務改善案考えて」と言われた人
・「業務改善案考えて」と言われてないけど、なんか仕事に無駄が多い気がする人
・課題からどうやってアウトプットを作ればいいか悩んだことがある人






ちなみに上記読書会というのはつながり日記:「つながりを学ぶ読書会」やりました(前編)で、
おすすめしてくれた友人がフジイユウジ (@fujii_yuji) / Twitterです。