リーデルのグラス

たかがワイングラス、されどワイングラス。背が高く脚が細く長く、邪魔っけで壊れやすいけれども、ただワインのためだけに存在しつづけてきた昔ながらのあのワイングラスが、 やっぱり好きです。

神の雫の原作者であるところの亜樹さんの日記。リーデルの脚なしワイングラスについて、機能的で便利だしと思い悩んだけどやっぱり脚ありだよねって話。僕もつい先日この脚なしグラスを買うかどうか迷ったところだったので、共感しました。

機能的に優れているものが必ずしも良いというわけではなく、そのモノ自体が放つ高級感とか使ったときの満足感みたいなものが重要なんだという話の具体例。特にワインは極端に嗜好性が高いですしね。

ところで僕は高くてもせいぜい数千円のワインを恐る恐る飲む程度のひよっこなのですが、とりあえず道具だけでも、と思いリーデルのグラスを使っています。(亜樹さんのはリーデルの中でも最高級品のソムリエシリーズのようですが、僕のは業務用の安いやつですw) 高級なワイングラスは、ワインの種類やブドウの種類などに合わせてグラスが作られていて、それぞれのワインを最良の状態で楽しめるようにと細かな部分が色々配慮されいるようです。RIEDELで検索すると色んな種類がある様子が分かります。

リーデル (RIEDEL)ソムリエ ブルゴーニュ・グラン・クリュ 赤ワイングラス 1050ml 4400/16 1個入

あと、リーデルビールグラスなんかも作っています。

オヴァチュア<ouverture>シリーズはリーデルの機能はそのままに、業務用用途のために開発された商品。素材はソーダガラスを使用。耐久性を非常に重視して、作られている。

容量は500ccと少し大きめだが、一般的な缶ビールの容量、350mlを注ぐと、ビールが一番おいしく飲めると言われている泡3、ビール7の黄金比を楽しめる。

とあるように、350缶を買ってきて無造作に注ぐだけでとちょうどいい具合の状態になるような配慮がなされています。僕はワイングラス何種類かとこのビールグラスを持っているのですが、少々値段は張るものの、リーデルのグラスはこれまで買って良かったなあと思ったモノの中ではトップクラスの満足感です。(と、言ってもグラスで味が違うというのが分かるほど舌は肥えてないんですが。こういうのは気分です気分。多分。)

人はなんで高くて物を買ってしまうのでしょうね。ブランド品とか。なぜ高くても買ってしまうのか 売れる贅沢品は「4つの感情スペース」を満たす という本に、BMW に乗って100円ショップに行く人とか、ヴィトンの鞄を抱えて近所のスーパーに行く人とか、人々の消費者行動が確実に変わってきてるって話が書いてあって面白かったんですが、さながら僕はリーデルのグラスで安物のワインを飲んでいる、ありがちな一般消費者ってなわけで。亜樹さんはリーデルで飲むに相応しいワインを存分に楽しんでいそうで羨ましい。(笑)