中川家(お笑いでない) / 10月予定





夜は段々涼しくなってきましたが、ドゥーユーリメンバー?というセプテンバーも過ぎ去りにけり。
皆さんどうお過ごしですか。僕ときたら火と風の動画を見ていたらあまりの自分の体重増に寒気がしたので減量しとります笑。

この間とある学生がライヴ後に話しかけてきてですね「あなたの一家のファンだ」と言われたのでひどく驚き、とりあえず「俺は俺なんだ」と返したという事件が起きました笑。
プロフィールをご覧の方はお判りの通り、僕はお笑いでなく音楽で有名な中川という家がありまして、その血筋には高名なヴァイオリニストやトロンボーン等の管楽器奏者、作曲家、ムード歌謡のシンガー、果ては売れないサキソフォン奏者がいたり(僕だった笑)するわけなんですけども。僕はこの末裔なんですよコレ。

しかしながら、音楽家血筋の本流は僕ではなく祖父の弟筋に流れていってしまった故、この様に僕に話しかけてくる方というのは大変珍しく、相当な物好きの方に違いありません。

何を隠そう僕の祖父は現在も現役のクラリネット奏者で(遂に昔話をするとやたらとおいおい泣く年になられてしまいましたが笑)そのまた先代はN響の首席ヴァイオリンでその先もどうやら音楽血筋だったようなのですが明確な伝聞が今のところ無く、最近知り合った出版社の重役から「君はこの中川家のことを本にしろ」と言われています。「いや、中川家のことはお笑いコンビにまかせておけばよいですよおう」と伝えたのですが話が通じるわけも無く笑、2015年くらいから調査を少しづつ始めようかなと思っているとかいないとか。
まあ、もしくは祖父の聞き書きですよね。満州で生まれ戦後の中国内乱を丘の上から観察して「大砲はえー」とか言っていた幼年期、帰国して孤児院で育ちジャズの洗礼を受けてから米軍ラヂオを聞き狂いクラリネットを手にする頃には日本人がまだ知らないアメリカンポップスやジャズチューンがインストールされていた。とか当時のミュージシャンはドレミファソラシドが弾ければサラリーマンの初任給の倍以上貰えた、とか東横線の終電はミュージシャンで一杯だった(本当らしいです笑)とかいうヤバい話が一杯ですからね。面白すぎる割に全然知られていない日本ジャズの素晴らしい一時代が僕の2等親先に存在しているのは確かなので「これはどうにかしないと」という使命感は感じている今日この頃であります。
地元山梨へはコイケヤ音楽院(サキソフォン実技、学理ともに生徒募集中)でのレッスンの為最低月1回は訪れていますので取材をしていこうかな、と。聞き書き体というのは僕が尊敬する宇野千代女史の得意技ですからねー。まだやるかもわかりませんが笑。

それから山梨で「火と風」が段々認知されてきた、というのと「甲州最前線」を不定期ながら展開している(新規インタビュー記事書いてますよ!)のもあってコンタクトをとってこられる人も増えています。
思えば最初に「火と風」を立ち上げた時は「コイケどうした!?ローカルアイドルにでもなるつもりか?男じゃ無理だやめときな」とか言われていましたけども(いや、今も「しょっぱい奴出てきた」とか言われている笑。塩辛くらわしてやるからかかってきなさい)今や安倍首相も「地方創生」とか言いだしましたし、時流が追いついてきたのかなという感じがしますがこちらの時計も刻々と進み続けておりますからね。追いつかれるということはあり得ずただ前にボールを投げつづけたいと思っております。

「今、地方が面白い」という様な理解ではちょっと足りないんです。「地方に未来がある」の方がしっくり来るような気がします。つまり今が最早戦後では無く、ましてや平和でも無く戦前なんだ、という空気間の行く先が目に見える形で現出しているのは東京でなくシャッター街を始めとしたローカル都市なのです。
ヴァイタリティのある同世代の方がコンタクトしてくれるのは嬉しいですが、ただそれではSNSと変わらないですからね。空論を有論に変えていくことがゆとり世代の一般的価値をアップセットすることに繋がっていくのではないでしょうか。

と好き勝手に書き連ねてきましたが笑、10月はついにへヴニーズでイスラエルツアーを敢行します。
国内は安全とのことですがテロリズムに反旗を翻すかの様に暴れ、聖書を一語一句味わうユダヤ人の様に学んできたいと思います。



10月スケジュール

10/18-28
へヴニーズエルサレムツアー