◇高田馬場駅の構内ポスター
学生の町・高田馬場は、3月は卒業生と思われる袴姿の女子大生を見かける。
今日気づいたのだが、高田馬場駅構内に、卒業を祝う大型手作りポスターが飾ってあった。
駅員みんなで作ったのだろうか。なかなかいい出来栄えだ。
◇文庫・宮部みゆきの『桜ほうさら・上』を買う
いよいよ東京も桜の開花の季節になった。
朝晩はまだまだ肌寒いが、日中の陽ざしは春の力強さを感じて気温も上がっている。
そんな陽気に誘われて、「何か面白そうな本はないか」と、帰宅途中に書店に寄ったら、新刊文庫コーナーで宮部みゆき著『桜ほうさら』の題名の「桜」が目にとまった。
宮部みゆきの時代小説なら、ハズレはないだろうと買ってしまった。
「人生のほろ苦さ 人々の温かさが 心に沁みる物語」と帯に書いてある。
題名の「桜ほうさら」って、どんな意味かと調べてみたら、HPHのホームページに、
─「桜ほうさら」とは?
「ささらほうさらだねえ」とは、南信州や甲州で「酷いめにあいましたねえ」ということ。「桜ほうさら」とは、この「ささらほうさら」に物語に象徴的に使われている桜をからめた言葉です。物語の中でどう使われているか、ぜひ読んで味わってみてください。─ と、書かれていた。
気楽に、気分転換に、読み進めて、宮部みゆきの世界を味わってみようと思う。
◇人工知能が小説を書く?
今日の新聞に「人工知能 今度は小説」という記事が載っていた。
囲碁や将棋の世界では、プロ棋士と戦って、勝った負けたと話題になることが多い。
今度は、小説を書かせたというから驚きだ。
現状では、8割方は人間の手が加わっている段階というが、星新一賞の一次審査を通過したという。
でも、どんなデータを、どれだけ入力して書かせるのだろうか。
新聞に載っていたその小説の冒頭はこれだ。
─
その日は、雲が低く垂れ込めた、どんよりとした日だった。
部屋の中は、いつものように最適な温度と湿度。洋子さんは、だらしない格好でカウチに座り、くだらないゲームで時間を潰している。でも、私には話しかけてこない。
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この小説は、ある人口知能が小説を書くことに目覚め、それを見た別の人工知能も次々と小説を書き始め、人間に仕えることをやめるという内容らしい。
以前は、作家と言われたら「原稿用紙と万年筆」だった。
最近は、そんなものもいらない。パソコンに入力してデータで保存する。
近未来は、大まかなテーマやストーリー構想を入力したら、小説になって出力されるのだろうか。