心のパンツは脱げるのか?

30代のおにー・・・おっさんが心のパンツを脱いで話しかけるよ。

飯野賢治さん

帰宅して、パソコンをつけたらヤフーのトップニュースに驚きの訃報。

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プレイステーション、セガサターンスーパーファミコン、64。
家庭用ゲームが一番熱かった時期に風雲児と呼ばれた飯野さんがお亡くなりになった。
とても残念でならない。

僕は上の兄弟がいないが、もしいたとしたら、きっとお兄さんくらいの年齢。

賛否両論のゲームを生み出し、歯に衣着せぬ言動で業界に物をいう。
エネミーゼロ」での当時No1だったプレステからのサターンへの移動。

ゲーム業界が本当に面白かった時期を目の当たりにできたのは幸せだったのだと思う。

本も面白かった。僕は好きでした。特に「ゲーム」

ゲーム―Super 27years Life

ゲーム―Super 27years Life

ゲームも賛否両論あったし、確かにこれは・・・っていうのもあったけれど、
僕は『風のリグレット』結構好きで、ベストエンディングを聴くまで何度もやったのを覚えている。
ベストエンディングは矢野顕子の歌が流れるはず。

リアルサウンド風のリグレット

リアルサウンド風のリグレット

リアルサウンド ?風のリグレット ― オリジナル・サウンドトラック

リアルサウンド ?風のリグレット ― オリジナル・サウンドトラック

僕はセガサターンで発売日に買ったやつであそんだから、画面は真っ黒。
でも鈴木慶一の音楽は素敵だったと記憶している。

エネミーゼロはよく覚えていない。何しろ脱出船?カプセルに辿り着くところで
何度もゲームオーバーになって心がかなり折れた。
セーブも確か制限があるんだよね。
「攻略サイト」があったとしても意味がないと思うので、そういう意味では自分でゲームをする。というゲームだったように思う。

エネミー・ゼロ

エネミー・ゼロ

20万円くらいの限定版は飯野賢治さん自身がトラックにのって購入者に届けたのが『ゲーム批評』でレポートされてた。

彼は自著『ゲーム』のラストで、自分のゲーム制作をバンド活動に例え、最高の仲間達と300万本売れるRPGを作る!と宣言し、
そしていつのまにか(ゲームの売上不振で?)消えて行ってしまった。

ここ最近はゲーム業界の近くにいたようで、ちょっとはドキドキしていたのに残念です。

あの頃「300万本売れるRPG」とか言われても、なんだそりゃ?だったけれど、
今はポケモンというお化けソフトがそれを達成している。
でも、飯野賢治という男が見据えていた「300万本RPG」はきっとまた別のベクトルのゲームだったんじゃないかと
思うのだ。

幻になっちゃったなぁ。ずっと幻だったのかもしれないけれど、飯野賢治という男がこの世に存在していれば
何か、いつか形になるものだったのかと思うと、とても、とても寂しい。

僕はゲーム業界とは関係ない仕事をしているし、ただのゲーム好きの男でしかないけれど、
ゲームの世界のお兄さんを失ったんだと思うととても悲しいです。

心よりご冥福をお祈りいたします。

スーパーヒットゲーム学

スーパーヒットゲーム学

息子へ。

息子へ。

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