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なるしす日記

    このページは、田舎の弁護士の日常を中心に記録しています。
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2007-05-22 Tuesday

narushisu2007-05-22

 元少年、死刑か回避か=光市母子殺害、差し戻し審開始−広島高裁

| 23:55 |

 山口県光市で1999年、会社員本村洋さん(31)の妻弥生さん=当時(23)=と長女夕夏ちゃん=同(11カ月)=が殺害された事件で、殺人などの罪に問われた当時18歳の少年だった元会社員の被告(26)の差し戻し控訴審第1回公判が24日、広島高裁(楢崎康英裁判長)で開かれる。最高裁は昨年6 月、「死刑回避の十分な理由は認められない」と一、二審の無期懲役判決を破棄した。死刑の公算が大きいとみられ、高裁の判断が注目される。

 検察側は死刑を求刑しており、差し戻し審でも「年齢や成育環境などを考慮しても、極刑はやむを得ない」と主張する見通し。

 一方、弁護側は、殺人罪ではなく傷害致死罪にとどまると事実誤認を訴え、刑の減軽を求めている。元監察医の鑑定書や、弁護側独自の情状鑑定などの証拠採用を請求する方針。 

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 24日の午後から裁判があるのですが、「当日は混雑が予定されるので、車での来庁は控えられたい」という裁判所からのお願いが弁護士会にありました。

 その時間、高裁の別の裁判があるので、高裁に行かねばならないのですが、この混雑に遭遇することになりそうです(^^;)。

 テレビでは、本村さんの記者会見の様子が放送されていました。いつもよりは冷静に話しておられるように見えましたが、弁護団批判の部分は「かみ合わない議論」のような気がしました。彼は、21人の弁護団が組まれたことについて、「死刑廃止のプロパガンダとしてやっている」と非難しています。この事件の争点は、まさに量刑として死刑と無期とどちらが適切か、というところにあるのですから、死刑廃止を訴えている弁護士が弁護団に参加するのは当然の流れです。この事件を素材として(という言い方は語弊があるかもしれませんが)、死刑のあり方について世に問うということを弁護団が考えたとしても、それを非難するのは筋違いではないかと思いますよ。

 彼は評論家的立場でそのような批判をしているのではなく、家族を殺された被害者として発言をしているものです。そうしたバックボーンを考えると、弁護団を非難したくなる気持ちはわからないではありません。ただ、刑事裁判の目的は、被害者の感情を慰謝、満足させるためにあるのではなく、被告人に対して適切な刑罰を課すというところにあるものです。弁護団もそうした目的で行動しているのだということを、分かってもらいたいところではないでしょうか。

 ちなみに、ぼくは弁護団への参加を求められましたが、断りました。

real-real-realreal-real-real 2007/05/23 12:50 こんな弁護士がいるからこんな日本になってしまったんですね。命の尊さを分かっている人なら極刑(死刑)を廃止するなんて発想は有り得ないですよね。恥ずかしいかぎりです。

narushisunarushisu 2007/05/23 18:40 「こんな弁護士」ってもしかしてぼくのこと?
見解の相違というか価値観の違いというか。死刑廃止論の人は、殺人を禁じた国家が死刑を課すことが、論理矛盾だと感じるわけだし。

tsuketsuke 2007/05/23 22:09 命の尊さを知ってるからこそ、死刑は廃止すべきだと主張されてるんじゃないですかね〜
犯罪者も一人の人間として生きてるわけですから・・・。┐(’〜`;)┌

narushisunarushisu 2007/05/23 23:26 つけさん どうもです(^^)。「人ひとりの命は地球よりも重い」という言葉に象徴されますね。実際には憎むべき犯人が少なくないのは事実だと思いますが、理念としては殺人犯に殺人をもって報いるというのは、前近代的な考えのように思えてなりません。

kaerudayokaerudayo 2007/05/24 00:04 テレビで本村さんを見るたびに、この怒りや悲しみはどうしたら鎮まるのだろうかと考えさせられます。法による裁きだけでは救われない遺族や被害者をケアするようなシステムはまだまだ足りていないんでしょうね。

narushisunarushisu 2007/05/24 00:22 北沢さん 本村さんの悲しみや犯人に向けられた強い怒りにいつもたじろいでしまうのは、ぼくが被告人の側に立つ仕事をしているからなのでしょうか。彼の弁護人に対する批判は、とてもストレートで、ときに本質をずばりと衝いてきます。22日の会見でいえば、「この犯人が更生して一生罪を犯さない人間になることを見届ける覚悟があって弁護をしているのか」という趣旨の彼の言葉には、思わず唸らずにはいられませんでした。
刑事の裁判が被害者の救済を目的としたものではないとしたら、それにかわる手段を国がきちんと用意すべきだと思います。とはいえ、金銭的な補償ですら難しいのに、それ以外のケアとなると、ほとんど期待ができないのが現状だと思います。「被害者や遺族の側に寄り添って支援をする」というのも、言葉で言うのは簡単ですが、実際のサポートは難しいものですね。
すみません、なんだかとりとめのない文章で。

kom_Thaikom_Thai 2007/05/24 00:46 はじめまして。なかなかスッキリと結論が出ない事は承知してるのですが…。以下、素人の個人的意見です。
「被告人にも人権がある」とよく言われますが、では被害者が人生を全うする権利はどこに行ってしまったのでしょう?
もちろん裁判を受ける権利などは認めるべきですが、更正する機会を得る権利とかまで認めるべきなのか……?
ましてや、更正したふりをすれば減刑されるなんて(被害者の)人権蹂躙も甚だしい、と感じます。前時代的と言われようとも決して納得なんかできはしないと思います。
もし自分の家族が被害者になっても同じ事が言えるでしょうか?その加害者が10年かそこらで出所してきて、また同様の犯罪を犯されたとしたら……。
それでも同じ事が言えなければ、それは偽善にすぎませんよね。

real-real-realreal-real-real 2007/05/24 08:57 『命の尊さ』って何なんでしょうね。命の尊さを踏みにじった人に人権って保障されるものなのでしょうか。基本的人権は何人にも保証されるものでしょうが、大事な事、基本的な事と忘れていないでしょうか。「公共の福祉に反しない限り」ですよね。法律にほんの少しでも携わっている人なら当然知っていることですよね。被告人はどうでしょうか。それでも保護されるべき人間なのでしょうか。誰にでも過ちはあります。更正する機会も得ることも必要でしょう。しかし、この被告にはその機会を与える余地はあるのでしょうか。どんなに反省しようと例え僅かでも更正の機会を与える余地あったとしても起こしてしまったことの重みを考えると相当する刑は「死刑」以外にないのではないでしょうか。最高裁の「死刑を回避する十分な理由がない」非常にやさしい言葉ですが、真は「死刑」以外ないでしょってことですよ。どうしたら無期に減刑できるのか分かりません。素人の意見でまとまりがなく申し訳ありません。しかし、どうしても納得がいかないのです。

tsuketsuke 2007/05/24 23:42 それでも、命は尊いものです。
死刑を宣告する・・・。どんな権利があって、人間の命を奪うことができるのでしょう。いろんな意見はあると思いますが、死刑を宣告するということは、ある意味、殺人と変わらないんじゃないかと・・・。ましてや執行となれば尚更じゃないですかね。

crystallizercrystallizer 2007/05/25 10:09 すみません。ちょっと聞きたい。ど素人ですがお許し下さい。
命は尊いんですよね。
凶悪な殺人犯が、「更正した」ということで、出所して、また再犯をしたらどうなるんですか?
たとえば、その殺人犯の為に再犯によって新たな尊い命が失われたとします。
まったくまともに幸せな人生を送る権利のある人達の命です。
で、実際に、そういう事件も起きているじゃないですか?
死刑の廃止を訴える前に、そういう現状を引き起こしている法体制の不備を改善するように運動するというのが、あなた方がすべき事では?
そういうことが抑止できないという現実があるのであれば(実際問題としてそういう再発事件っていっぱいありますよね)、終身刑がないのですから、最悪の選択として、死刑が存在する意味は十分にあると思いますが。。。
それから、こういった凶悪犯罪者が一般社会で更正するって、本当に可能なのか?きちんとした事例があるんでしょうかね?
被告人が死ぬまで、継続的に強制労働でもさせて、遺族への償いをさせるというのならまだ分からんでもない(口で反省してるなんて幾らでも言えるわけですから、やっぱり、なにか実質を伴う償いをさせないと。。)けど、「出てしまったら、もう関係ない、リセット状態で自分の事だけ考えられる人生に復帰する」なんて、余りにも虫が良すぎないでしょうかね?

tsuketsuke 2007/05/25 22:52 私も専門家じゃないですし、深いことまで考えてるわけはないですよ。
でも、どんな重大な犯罪を犯した人にでも、家族や友人がいると思うんです。そして、大方においては、その事件について心を痛め、早く更生して欲しいと願っていると思うんです。
でも、死刑というのは、その更生して欲しいという希望の道をちょん切ってしまう、そういうものじゃないかと思うんですよね。

narushisunarushisu 2007/05/26 23:01 つけさん 凶悪な犯行をした人の中にも、ときには反省して更生しようとする人もいるはずですよね。たとえば、林郁夫(オウム事件)医師がそうだったように。彼の場合には、他の共犯者が死刑宣告を受ける中で、超例外的に無期懲役が求刑され、判決もそのとおりになりました。彼と同じような人が、実際に死刑を宣告された人の中にいないとは限らないと思います。
最後の手段として恩赦とか死刑に執行猶予制度を設けるとか、そうした方法も検討されてよいとも思います。

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