橋田壽賀子と橋本病

たけしの本当は怖い家庭の医学スペシャルで取り上げられてたな。やっぱり、森田正馬の理論というか、姿勢は応用性が高い。橋田壽賀子も「無気力だけど『渡る世間』を書かなければ」という目的本位の生き方で乗り切っていた。

「自殺するような奴はただ単に弱い人間だ」という言説を耳にすることがある。だけど、その言葉は回りまわって自分に帰ってくる。自分がその状況に陥ってしまった時、退路が断たれ、どうしようもない無限地獄に落とされてしまう可能性。過去の自分の放つ言葉が自分に返ってくる恐ろしさ。そのあたりのことはしっかりと健康な時からでも考えておかないといけない気がする。

どうも、精神的ダメージの原因は全て精神的ものだというアナクロな精神論が世を跋扈している気がしてならないんだよね。今回は甲状腺の慢性炎症という物理的原因があるのだけれども、心と体は互いに相補完しているという循環を無視して、体と心を引き離して考えるのは良くないです。アメリカの狗とか政府を批判しておきながら、自分自身が西洋二元論的思考回路で病気を捕らえている可笑しさ。

まとまってないけど、心で解決できない心の問題は器官や脳を疑って検査しよう。薬で治るといっても病んだ思考様式をもっていれば治るものも治りません。どちらも大切、。病気に囚われず、成すべきことを成す。

ところで、この番組大嫌いなんだよね。恐怖を無駄に煽りたてる構成に反吐が出る。鈴木議員の多忙さを「多忙の極致」と言わずに「殺人的」なんていう枕詞で修飾する健康エンターテイメント。恐怖や不安、病ですらエンターテイメントなんですね。