ビリーバブル

■ 嫌い。
嫌いという感情をもつことが、なんだか無根拠な気がして嫌いだった。
 
我ながら矛盾した話である。
こうした矛盾は通常、言葉の定義の曖昧さによって起きている。
前者の「嫌い」と後者の「嫌い」を峻別することで、おそらく解消できるだろう。
 
あるいはこう言い換えてもいい。
上記の文章はある種のトートロジーである。
「無根拠な気がして嫌い」は、そのまま「嫌い」の根拠を説明している。
すなわちこの言い回しは「根拠があれば嫌ってもよい」の裏返しだ。
ゆえに矛盾はしていない。
 
あな蒙昧。
 
 
■ 騙すということ
敵を欺くにはまず味方から、という言葉がある。
これをより突き詰めるなら、他人を欺くにはまず自分から、というところだと思う。
 
騙している自覚のない奴を糾弾することはできない。
少なくとも、本人にそれを認めさせるという形では。
 
他人と現実世界に対する解釈の仕方が食い違っているとき、会話が成立することはないのだ。
これをより突き詰めるなら、誰とも本来の意味で会話が成立することはないのだが。
 
あな蒙昧。

リハビリ劇場

■ いきさつ
文章が書けぬ。
いや、書くには書けるんだが、どうもノってこない。
 
文章と文章の接続がカタい。
しっくりとくる流れが出来上がらない。
リズム感の問題だと思う。勘を取り戻さねばならんのだと思う。
 
とりあえず、何も考えずに量を書くことから考えよう。
誰に読ませるわけでもない。
これといった意味を含まない、ただの文字の羅列でよい。
 
でもリズムは意識しなくては。